2017年11月20日(月)
出演者:食探料理人 栗塚明さん/食探案内人 吉川明穂キャスター
大野市に接する福井市味見河内町。この地に800年以上前から伝わる伝統野菜「河内赤かぶら」が旬を迎えています。特徴は、しっかりとした歯ごたえと、苦さの中にある甘み。先代のかぶら作りを受け継いで5年の川北強さんと、妻の庸子さんの畑を訪ねました。畑があるのは、37~38度の傾斜面。川北さん夫婦はいつもこの斜面を上り下りしながら作業を行っています。斜面は、土に水がたまりにくいため、水はけがよい環境を好むかぶらがよく育つのだといいます。さらに、かぶらを植える前には伝統的な焼き畑を行うことで、土がよりかぶらに適したものになるのだといいます。現在、斜面での焼き畑を行う農家は川北さんを含め、2軒のみ。体力的に厳しい作業ですが、赤かぶらを楽しみに待つ人のため、伝統を守ろうと続けています。収穫したかぶらは、葉を折り込み、2つずつ重ねてわらでまとめます。昔、農家はこのかぶらを30~40キロ背負い、隣接する大野市の市場まで売りにいっていました。その名残で今でも市場では、このわらでまとめた形が河内赤かぶらの印になっています。
今回は、この伝統の河内赤かぶらを使って寒い季節にぴったりの一品を作りました。
ふわふわ とろ~り!赤かぶらのあんかけ丼