2017年8月21日(月)
出演者:食探料理人 藤井正和さん/食探案内人 別司愛実キャスター
やってきたのは、越前市白山地区。「しらやま西瓜」は自然豊かな山間の丘陵地で作られています。一見すると普通の見た目ですが、高いもので4000円の値がつく高級スイカで、強い甘みとシャリシャリとした食感は、県内だけでなく関西方面からも高く評価されています。スイカ作り歴35年の恒本明勇さんのこだわりは、長年かけて作り出したスイカ栽培に適した“赤土”。機械を深くまで入れて耕すなど、様々な試行錯誤の結果、水持ち・肥料持ちの良い赤土になり、これがおいしいスイカを作るのだといいます。さらに、この辺りは標高が高く昼夜の寒暖差が大きいため、甘みを多く含んだ状態で収穫できるのだといいます。収穫されたスイカは地区にある選果場に運ばれ、品質や大きさを検査。レーンを流れてくるスイカを検査員が見た目や感触を元に、秀・優・良・Aの4段階で評価します。その中でも大事なのが、スイカを叩いて出る“音”です。この音で判断するのは、実のしまり具合。レーンを流れる一瞬でわずかな音の違いを判断する様は、まさに職人技です。こうした厳しい検査が「しらやま西瓜」のブランド力を支えています。恒本さんはこの「しらやま西瓜」を若い世代に伝えようと、地元の中学生にスイカの栽培を教えています。今年の地区の夏祭りでは、中学生の作ったスイカがふるまわれ、祭りに来たお客さんをもてなしました。県外からも愛される地元の誇り「しらやま西瓜」。今回はこの甘いスイカを使って料理を作りました。
スイカのガスパチョソースで食べる豚の冷しゃぶ
(スイカのガスパチョソース)
・スイカの皮を切り、種を取り除きます。
・種を取ったスイカ、トマトジュース、ニンニク、パン粉、塩、オリーブ油をミキサーにかけます。
・具材がきちんと混ざりあったら完成です。
(豚の冷しゃぶ)
・豚肉にあらかじめかたくり粉をまぶし、熱湯の中でゆでます。
・火が通ったら氷水で冷やし、キッチンペーパーで水気を切ります。
・水気を切った豚肉に塩で下味をつけます。
(盛り付け)
・器にスイカのガスパチョソースをしき、豚肉をのせます。
・スイカの皮を短冊切りにし、塩で味付けしたら、ソースと豚肉の上にのせます。
・サイコロ状に切ったスイカの果肉、黒こしょう、ベビーリーフを添えたら完成です。