2022年02月25日 (金)福井市岡(おか)保(ぼ)地区でみつけ隊!【上原 美穂】

2月25日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市岡(おか)保(ぼ)地区をご紹介しました。
福井市中心部から古間で15分ほどの岡保地区。
県の農業試験場があり、あの「いちほまれ」が生まれた地区ですよ!
さて、おいしいお米を育てるのは、おいしいお水ですよね!
地区には、湧き水「岡の泉」があります。
ここの湧き水、そして地区でとれた「いちほまれ」を使って、お酒をつくっているんです。
辛口ですっきりとした味わいなんですよ!
地区でとれたものを使って何か名物を作れないかと、地元の人たちが3年前から始めました。
今年も、1月下旬に、仕込みに使う1000リットルの湧き水をくみました。
市内の酒蔵で3月上旬に初しぼりをする予定で、1500本ほど作るそうです。
「岡保未来づくり協議会」の天谷弘之(あまや・ひろゆき)さんは、このお酒を通して地区の存在を知ってもらいたいといいます。
さて、今回の一福丸からの指令は?
指令【岡保地区の知られざる伝説に迫れ!!】
地区の天満神社に、藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)の伝説が・・・。
仲麻呂は奈良時代の8世紀の貴族で、政治家として権勢を誇りました。
しかし、権力争いに敗れ、近江の国でうたれたといいます。
岡保地区には、仲麻呂にまつわるこんな伝説が・・・。
昔々、村人が神社を改築していると
村人が棺を発見!
蓋を開けると・・・
蓋を開けた村人は、まもなく亡くなってしまったという
棺の主は仲麻呂で、村人はたたりで亡くなったと伝えられています。
もしかしたら、近江の国でうたれたのは影武者で、
仲麻呂本人はこの地に落ち延び、無念のままにこの世を去った…のかもしれません。
この伝説は、地区の中でもほんの一部の人しか知らないそうです。
たたりを恐れ、あまり口にしなかったのかもしれません。
青木信益(あおき・のぶえき)さんは、子どもの頃に祖父から聞いたそうです。
神社の境内を遊び場にしていましたが、社殿の縁の下に潜るのが怖かったといいます。
そして、伝説はもう一つ。
殿下(でんか)と書いて殿下(てんが)と読む町の名前。この名前が関係しているんだとか!
ここは、仲麻呂の荘園だったと伝えられ、田畑の整備をして村人の生活を豊かにしたそうです。
そのため、村人の信仰を集め、氏神としてこの神社に祀られたと言われています。
そして、親しみを込めて、仲麻呂のもう一つの名前、
恵美押勝(えみのおしかつ)の敬称、殿下をとって、殿下村(てんがむら)と呼ぶようになったそうです。
再現ドラマにお付き合いいただいた地区の皆さん、ありがとうございました!
岡保公民館
住所:福井市河水町10-13
電話: 0776(54)2519

トラックバック
■この記事へのトラックバック一覧
※トラックバックはありません