北川 玲子
3月28日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
越前市吉野地区に行ってきました♪
越前市の北西部、吉野地区。
商業施設も多く建設され、年々人口も増えている活気あふれる地域です。
たくさんの遊具が並ぶのは、地区にある「丹南総合公園」。
野球場や体育館と、本格的な施設もそろう、地域の憩いの場です。
公園からは、地区のシンボル・愛宕山も登ることができますよ。
標高は103mで、頂上までは10分ほど。
気軽に春を満喫できるスポットで、
これからの時期、カタクリや桜の花が見ごろを迎えます。
そんな地区での、今回の指令は「先取り!春を告げる“チョウ”を探せ!」
まずやってきたのは、吉野公民館です。
侍姿で迎えてくれた館長の藤田辰男さんに、
「春を告げるチョウ」について聞いてみると…?
見せていただいたのは、手作りの虫かごと
地域のみなさんが思い思いに色をつけた「手作りのチョウ」!
じつはコロナ禍でもみんなで春の訪れを楽しみたいと、
手作りのチョウを集めて、公民館に飾り付ける計画なんです。
館長さんは、
「公民館を訪れた人が、たくさんのチョウを見て笑顔になってくれたら」
と思いを語ってくれました!
続いて訪ねたのは、地区に住む 髙橋芳夫さんのお宅。
部屋の中を案内してもらうと、目に入ったのは…。
棚にびっしりと入った標本!!
実は髙橋さん、高校時代からチョウに魅せられて、
50年以上チョウを集めてきた、大のチョウ好きなんです!
購入した珍しい外国のチョウの標本や、自分で採ったり育てたりして作った標本。
中にはなんと大発見として話題になったものもあります。
髙橋さんが福井県で初めて確認した“クロマダラソテツシジミ”。
主に東南アジアの亜熱帯地域に生息していて、最近では、西日本でも確認されていました。
なんと髙橋さん、4~5年前から若狭町に通い、ようやく見つけることができたんです。
さらに
この時期とっておきのチョウも教えてくれました。
それは「春の女神」と呼ばれる“ギフチョウ”!
日本の里山に生息するアゲハチョウの仲間で、春にしか見られない貴重なチョウです。
髙橋さん、春になるとこのギフチョウを探して毎日外に出かけるんだとか!
ことしはまだ見られていないそうで、
ギフチョウ探しに同行させていただきました。
青色に寄ってくるというギフチョウ。
髙橋さんの上着やリュック、網まですべて青色です!
数十分ほどギフチョウを探してみましたが…
撮影日は、まだ発見ならず。残念!
ただ、見つけられない日も髙橋さんは前向きです。
大好きなチョウをこれからも探し続けて、
まだ誰も見たことがないチョウを自分で見つけたい!
と熱く語ってくださいました。
いよいよ春本番!
みなさんも身近な春を探してみてはいかがでしょうか?
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:10:33
2月8日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
坂井市丸岡地区に行ってきました♪
坂井市の国道8号沿いに位置する丸岡地区。
町のシンボルは、なんといっても江戸時代の天守が現存する丸岡城です。
私も武将になりきって、“かっちゅう”を着させてもらいましたよ☆
城を中心にした観光地でもある地区では、町を訪れた人に楽しんでもらう工夫がたくさん!
地域のいろんな所で、人形たちがお出迎えしてくれるんです。
公民館にあたる「丸岡城のまちコミュニティセンター」には、
「柴田勝家」とその“おい”で丸岡城を築城した「柴田勝豊」の姿が!
他にも、丸岡城や町の酒屋さんなど、いろんな場所で出会うことができます。
そんなおもてなしの心があふれる地区。
今回の指令は、「丸岡城に愛を注ぐ人たちを訪ねよ!」
まず訪ねたのは、丸岡城のおひざ元にあるこちらのカフェです。

出会ったのは、店主の松江輝雄さん。
実はここ、空き家を利用して2年前にオープンした、お城ファンが集まるカフェ。
丸岡城の天守を国宝にしようと活動している市民グループが運営しています。

壁には、ずらりとたくさんの本が!

実はこれらの本、参考書から漫画まですべてがお城に関するものなんです!
クラウドファンディングで集めたお金で買いそろえたそうですよ。
さらに、こんな貴重な品も…

これは、丸岡城天守に実際に使われていたという瓦!
かつて城を修理した時に天守から外された瓦が、地域の方の家に残っていたそうです。
お城に興味がある人たちと、地元の人たちの交流の場を作りたいと誕生したこのカフェ。
スタッフは、地元のボランティアのみなさんです。
真心込めていれてもらったコーヒーを飲みながら、
お城の本をゆったりと楽しめるこの空間、最高ですよね。


常連さんに話を聞いてみると、窓から見える丸岡城が絶景なんだとか!
ここでお城について語り合う友達もできたんだそうですよ。
さらにこのカフェ、愛用しているのは、大人だけではありません。
出会ったのは、丸岡高校3年の森駿介さんです。

森さんが高校で所属している部活は、3年前に誕生した地元のまちづくりに取り組む「地域協働部」。
カフェで販売するお菓子を開発するなど、この場所とも関わりが深いんです。
全国のお城好きが集う「お城EXPO」では、部員が手作りした“かっちゅう”を着て、PRもしましたよ。
森さんにとってこのカフェは、楽しく地域のみなさんと会話しているだけで丸岡城や地域のことについて知れる大切な場所、なんだそう。
きょうは特別に地域協働部の活動の一つ、かっちゅう作りの作業を見せていただきました。先生は、市民グループの高嶋さんです。
材料は耐久性が強い紙で、色は自分たちで塗っています。
かっちゅう1つを、部員全員で1年かけて完成させます。
実際にかっちゅうを着て、イベントにも参加することもあるそうですよ。
まちづくりに積極的に参加する高校生たちに期待を寄せる地域のみなさん。
地域協働部の森さんも、お城をPRする活動を通して、地域のことがもっと好きになれたと話してくれました。
丸岡城への愛が止まらない地区!
チョコにも負けない素敵なプレゼントがあふれていました。

★☆丸岡地区番外編☆★
「丸岡高校の地域協働コーディネーター」
丸岡城があるからこそ、その観光資源を生かしたまちづくりが盛んに行われてきた丸岡地区。
丸岡高校の地域協働部も、そうしたまちづくりのために誕生しました。
その丸岡高校、より地域に根付いた取り組みを進めるために、さらなる進化を遂げています。
それが、福井県内の公立高校では初めてとなる「地域協働コーディネーター」の存在。
今年度から坂井市の支援を受けて丸岡高校に常駐している竹本さんです。
コーディネーターの仕事は、教諭に代わって学校と地域のパイプ役となり、
地域全体を巻き込んだ学びの場を生み出すこと。
地域や企業との情報共有はもちろん、経験豊かな地元の人たちを学校に招いて生徒に話をしてもらうなど、自ら授業も企画しているそうですよ。
海外の教育現場で活動してきた経験も持つ竹本さんの元には、地域協働部の生徒たちもよくアドバイスを求めに集まっているといいます。
丸岡地区のまちづくりに新たな刺激を与えているコーディネーターの存在!
今後の竹本さんの活躍も楽しみですね!
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:11:11
1月17日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
福井市順化地区に行ってきました♪
順化地区は、JR福井駅西側に広がる、福井市の中心部。県庁やビルが立ち並びます。

福井駅からほど近い柴田神社には、
かつてこの地に城を築いた戦国武将・柴田勝家と、その妻・お市の方が祭られています。柴田家は、秀吉との戦いに敗れ、城と運命を共にしました。


順化には、県内一の繁華街「片町」もあります!
かつてここは城下町。福井藩御用達だった店も数多く残ります。
こちらの「みそ販売店」は、なんと創業から500年以上も続いています!

順化には、100年以上続く老舗が20以上もあるんですよ。
そんな貴重な歴史が残る順化。
公民館では、5年前から歴史を学ぶ活動が続けられています。

集まっていたのは、「歴史を楽しむ会」のみなさん。
この日は、新年に行われていた城下町の名物行事「馬おどし」について、勉強会が開かれていました。
馬おどしとは、武士たちが出世をかけて、馬で誰が一番早く走れるかを競うもの。
庶民たちはそれを妨害して楽しんだという、なんともにぎやかなお祭りなんです。
メンバーはここで学んだ知識を生かして、観光ボランティアをしたり、順化小学校の子どもたちに歴史を教えたりと、活躍の場を広げています。
そんな順化地区で、一福丸から出された今回の指令は…
「2022年!みつけ隊の無事を祈願するべし!」
やってきたのは、福井市役所のお隣、佐佳枝廼社(さかえのやしろ)です。

ここは、福井藩初代藩主・結城秀康などが祭られる由緒正しい神社。
そんな佐佳枝廼社で、この寒い冬の時期に行われるありがた~い行事があるというのです。
順化地区に住む安達隆一さんと廣瀬理恵さんに聞きました。

その行事というのは、「みそぎ行事」!

佐佳枝廼社では毎年1月、水を浴びて厄を払う「みそぎ行事」が行われています!
およそ30年前、神社の春祭りを迎えるために氏子のみなさんが身を清めようと始めました。
安達さんと廣瀬さんは毎年このみそぎ行事に参加しているそうです!
安達さんによると、「年の初めの一つの大きな行事として、自分の健康を確認したり、家族の健康を祈ったり、一つの節目の行事」なんだそうですよ。

今回特別に、わたしも“みそぎ”をさせていただくことになりました!!
まずは、権禰宜(ごんねぎ)の位坂さんと一緒に、冷水をあびる前に「鳥船行事」を行います。

この「鳥船行事」では、船をこぐ動作をしながら和歌を歌って、精神を統一していきます。
準備運動も兼ねていて、体が徐々にあたたまりましたよ。
準備が整ったら、いざみそぎ!

「2022年、みつけ隊、がんばるぞ!」と気合を入れて水をかぶりました!
緊張でドキドキしていたんですが、意外とたくさんの水をかぶることができたわたくし!
水をかぶったあとは、不思議と心がすっきりして、達成感にあふれていました!

みそぎが終わったら、すぐにしっかりと体を温めて、
清めた体で、ご祈とうをしていただきました。
これで2022年、みつけ隊を頑張ることができそうです!
安達さんによると、1年に1回しか会わない地域の方もいて、「ことしも元気で会えたね」、「またよろしくね」、とあいさつしながら楽しくやっているそうですよ。

順化の冬の恒例行事!地域の幸せを願う、大切な思いが詰まっていました。
2022年、トラのように力強く福井のほやほやを見つけていきます!
ことしもどうぞよろしくお願いいたします!!

投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:14:30
12月13日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
敦賀市東郷地区に行ってきました♪
南越前町に隣り合う東郷地区。
高速道路や国道沿いに、19の集落が点在します。
東郷地区はスポーツが盛んな地域!
公民館には立派なグラウンドと体育館が併設されていて、
バレーボールやバドミントン、グラウンドゴルフなど、思う存分スポーツが楽しめます!

そんな東郷地区での今回の指令は…
「時代を見つめた重要スポットを訪ねよ!」

「その時、東郷で歴史が動いた」と題して、地区の魅力に迫ってみましたよ!
(どこかで見たことある番組ですね…!?)
1つ目の“その時”は、「1864年12月11日」。
150年くらい前のちょうど今頃!
その日、東郷で一体何があったのか、地区の歴史に詳しい髙木光夫さんに聞いてみると…。

なんとその日は、水戸天狗党が東郷地区に来た日なんだそうです!!
天狗党とは、水戸藩の武士、武田耕雲斎を筆頭に、幕末に尊王攘夷を訴えた集団。

朝廷に思いを伝えようと京都を目指す道中、東郷で降伏し、
幕府に350人以上が処刑されました。
その悲劇は、放送中の大河ドラマ「青天を衝け」でも登場しました。
そんな天狗党ゆかりの場所が東郷地区に!

こちらは、水戸天狗党の武田耕雲斎の本陣跡です。
当時は、問屋を営む屋敷だったというこの建物。
天狗党は東郷に到着してから、ここを拠点にして幕府の使者と交渉を行っていました。
11月に茨城を出発し、長い道のりたどって、ようやく福井までやってきた天狗党。
目的の京都までは目前だったんです。

しかし季節は雪が降る12月。
寒さと飢えで戦う気力をなくしていた天狗党は、東郷で降伏を決断します。

髙木さんによると、天狗党は地域の人に危害を加えることはなく、
地元の人が天狗党に差し入れをしたり、
付近の集落に「迷惑をかけた」という思いでお金を置いていったりしたそうです。

髙木さんは、ふるさとにこのような歴史があるということをみんなに知ってほしいと話していました。
激動の時代。志半ばで散った天狗党の歴史を知ることができました。
続いてやってきたのは、中池見湿地。
多種多様な生物が生息する東郷地区の散策スポットです。

次に調査する“その時”は、2012年7月3日。
一体なんの日なのか教えてもらうため、中池見湿地にあるビジターセンターを訪ねました。

中池見・人と自然のふれあいの里、館長の中村令二さんによると…。
その日は、中池見湿地がラムサール条約に認定された日なんだそう!
これまでに60以上の絶滅危惧種を含むおよそ3,000種が確認されている中池見湿地。
その歴史は10万年以上にも及びます!
貴重な環境が評価され、2012年の7月3日、
国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されました。
ビジターセンターにも、その貴重な生物たちが!

こちらは、中池見湿地に生息している「キタノメダカ」。

専門家によると、メダカはこれまで国内に1種類しかいないとされてきたそうです。
しかし今から10年前、ここ中池見湿地で行われた研究で、
「キタノメダカが新種である」という説が発表されたんです。
生き物の宝庫なのは、海に近い敦賀にあるのに、
これまで海水が一度も混ざらなかったことも関係しているんだとか!
中池見湿地は、市街地よりも50mほど高い所にあり、
何万年も前からの気候変動にさらされても、まったく荒らされていないんだそう。
もちろん、これまで外来のメダカと交配することもなく、
とっても貴重なメダカなんだそうです。
さらに、中池見湿地のもう一つの秘密…。
それは、人の暮らしです!

かつてここでは、稲作が行われていました。
水田を整備することで、まんべんなく日光が届き、背の低い植物も育つように。
生物の多様性に、人の暮らしが一役買っていたんです!
ラムサール条約に登録されて以降、地元では協力して、水田の維持にも取り組んでいます。
来年、ラムサール条約に登録されて10年を迎える中池見湿地!
東郷が誇るこの貴重な景色を、ずっと未来の子どもたちにも見せてあげたいですね。

貴重な歴史と自然の魅力を教えてくださった東郷のみなさん!
ありがとうございました~★
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:14:14
11月8日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
大野市上庄地区に行ってきました♪
上庄地区は、大野市の南部・荒島岳のふもとに広がります。

地区の至る所で、特産の「上庄さといも」の収穫が行われていましたよ!

そんな上庄地区での今回の指令は
「上庄レジェンドを訪ねて、お宝を発掘せよ!」
実は多くの偉大な人物がいるという上庄地区。
今回は、その中でも3人を訪ねてお宝を発掘します!
お宝① 山城スケッチ
まず訪ねたのは、さといも農家の前田光雄さん!

前田さん、何のレジェンドかというと…

「山城研究家」なんです!
戦国時代、日本全国に数多く築かれた山城。
その多くが姿を消し、詳細は明らかになっていませんが、
前田さんはわずかに残る文献と、地元の人への聞き取り調査を頼りに、
大野を中心に43もの山城があったことを突き止めました。

前田さんと山城の最初の出会いは中学生の時。
家の前にある山でスキーをしていると、不自然な段差があることに気がついたそうです。
大人になってからそれが山城だったと知り、他にも眠っているのでは、と調査にのり出しました。
前田さんがこれまでに調査した山城は50以上!
そのすべてをスケッチで記録に残しています。

当時の様子がよく分かると、前田さんのスケッチは
県のパンフレットにも採用されたことがあるんですよ!
1つ目のお宝は、そんな大野の歴史を後世に伝える山城スケッチでした!

お宝②手作り音楽スタジオ
続いて出会った2人目のレジェンドは、前川博志さんです。

実は前川さん、農作業用の倉庫を
この音楽スタジオに変身させてしまったレジェンド!

子どものころから音楽が大好きだったという前川さん。
防音用にマットを買ってきて壁に張り付けたり、
機材も中古のものをコツコツ買い集めたり…。
5年かけて、内装から機材の設置まで自分の手でこだわって作り上げました。
倉庫にあった苗箱も再利用!
重ねて固定し、客席用のイスとして活用しています。
手作りとは思えないクオリティに驚きますよね!
さらに驚くべきことは…。
ステージでかっこよくギターを弾く前川さん。
プロのギタリストなのかと思いきや…

実は定食屋の主人!店の名物は、ボリューム満点のかつ丼です!

今では知り合いのバンドを呼んで、ライブを行うことも!
今後は、音楽好きのたまり場として、
未来のミュージシャンを生み出したいと語ってくれました。
手作り音楽スタジオ、お宝発掘です!

お宝③上庄の景色
最後のレジェンドに会うため訪ねたのは公民館。

出会ったのは、若林朋美さんです!
上庄でスクラッチアートを制作しています。
スクラッチアートとは、アクリル絵の具などで色を塗り重ねて、上から削って描くアート。

繊細なデザインとあたたかみのある色使いがすてきですよね。
ほかにも若林さんの作品がコチラ。

左は稲穂、右はそば畑をイメージしているそうです!
若林さん、描くアートのほとんどは、上庄の景色をイメージしているといいます。
元々福井市出身の若林さん。11年前に上庄に移住して以来、
四季折々に表情が変わり、同じ日でも時間によっていろんな表情を見せる上庄の景色のトリコになっているそうです。

上庄の景色は若林さんにとってずっと大好きな、宝物だと教えてくれました。
最後に発掘したお宝は、上庄の景色!

上庄のお宝を通して、みなさんの情熱に触れることができました!
ありがとうございました♪
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:12:12
10月11日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
高浜町高浜地区に行ってきました♪
目の前に海が広がる高浜地区。家々も多く集まる、高浜町の中心部です。

地区のお祭りといえば、7年に1度開かれる「高浜七年祭」。
450年以上続く伝統行事で、3つのみこしが7日間にわたって町を練り歩きます。
こちらは高浜公民館で展示されている、祭のみこしを再現したレプリカ!
なんですが…

実はこのみこし、段ボールや紙で出来ているんです!驚きの完成度ですよね!

制作した大角(おおすみ)さんは、小さいころから祭で見てきたみこしが大好きだったそう。
元板金職人で、これくらいの制作なら設計図なしで作れるそうですよ!
そんな高浜地区での指令は、
「武将“逸見(へんみ)昌(まさ)経(つね)”が築いた 幻の山城を調査せよ!」

そもそも山城を作ったというこの武将、地元でもあまり知られていないそう…。
まずはその正体をしるべく高浜郷土資料館を訪ねました。

教えてくださったのは、学芸員の寺下さん。
逸見昌経は、戦国時代に若狭武田や織田の家臣として、この地域を治めていた人物なんだそうです。
高浜の経済的な基盤を作り、高浜七年祭も逸見昌経の頃に始まったと言われているんだとか!
いよいよ指令にあった山城を調査するため、佐伎治神社を訪ねました。

実は幻の山城とは、佐伎治神社の裏山に遺構が残る砕(さい)導(ち)山(やま)城!
出会ったのは、砕導山城跡を後世に伝えていこうと立ち上がった
砕導山城跡保存会のみなさんです。
砕導山城は、逸見昌経が高浜で最初に拠点にしたとされる山城なんです!

戦国時代、戦で8000もの兵が立てこもったとも伝わり、若狭最大級の規模とも言われています。
砕導山城は、まだ開発されず手付かずの状態で残っている貴重な城跡ということで、
保存会ではその歴史を広く知ってもらおうと、チラシやDVDまで自分たちで制作しました!

この日は、高浜中学校の1年生が、保存会の皆さんの案内で
実際に山城を見学するということで、私も同行しましたよ。

砕導山城は全長1キロのなかにいくつも、敵から攻められない工夫がちりばめられています。なので、スタートから、すでに道が険しい…!
最初に出会った遺構は、「堀切」。

左の山の斜面から右の山の斜面まで元々は一直線だったのですが、
それをV字に削って、敵がまっすぐ攻められないようにしているそうです。
上から矢で射たり、やりで突いたり、ということが山城の中で行われていたとか!
他にも、両端はすぐ崖になっている道も!
敵が攻めにくい仕組みを、いくつも見つけることができました。

こうして山城を歩き続けることおよそ1時間。
見えた景色は・・・

高浜の海が一望できるこの絶景!

この日はお天気も良く、青葉山もきれいに見ることができました。
逸見昌経もこの絶景を見ていたのでしょうか…!
中学生のみなさんも、初めて訪ねた山城の遺構を興味深そうに見学していましたよ!

これから高浜中学校1年生のみなさんは、
砕導山城跡のパンフレットや案内板を制作していくそうです。

きれいな海と山に囲まれ、歴史も豊かな高浜地区!
逸見昌経の思いと共に、ますます地区が盛り上がっていくといいですね!
高浜地区のみなさん、ありがとうございました~★
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:14:47
9月6日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
越前市(おおむし)地区に行ってきました♪

越前市の西側、大虫地区。
鬼ヶ嶽のふもとに住宅地と田園風景が広がる、のどかな地域です。

地区名の由来は、大虫神社!
大昔、害虫が田んぼを荒らして困っていた時に、
この神社でお祈りをするとたちまち虫の被害が収まったとか。
「追虫(おいむし」が「大虫(おおむし)」
になったとも言われています。
そんな大虫地区での今回の指令は「大虫ふるさとかるたで地区の魅力を発掘せよ!」


これが、地区の魅力を紹介する手作りの「大虫ふるさとかるた」!
去年コロナで、地区のイベントが軒並み中止になってしまい、
何かみんなで楽しめることがしたいと制作されました。


読み札は地域の人から募集し、集まった数はなんと350あまり!
選ばれた読み札をもとに、絵札も、子どもから大人までみんなで協力して描きました。

例えば、2本の木がつながっているようにみえる「め」の絵札。
読み札は、「夫婦大杉は横根寺の山門」です。

これは、地区にある鳥居のような形をした不思議な杉の大木のこと。
1200年以上前に、泰澄大師が植えたと伝わっています!

「ん」の絵札は風情あふれる橋!
読み札は、「ん!素晴らしい大虫の身近な自然と歴史」です。

これは、大虫川にかかる宮橋です。
大正時代につくられた石橋で、国の登録有形文化財にもなっています。
かるたを楽しみながら地区の魅力まで知ることができるなんて、一石二鳥ですね!
そんな中見つけたのが、不思議な虫のキャラクターが描かれた「さ」の絵札。

実はこれ、大虫小学校の子どもたちが考えたオリジナルの虫のキャラクターなんです。
全部で24匹いて、地区内のいろんな場所にキャラクターの看板が立てられています。
これもコロナ禍で考え出された企画。


宝探し感覚で、地区内をウォーキングすることができるんです!
虫キャラのデザインを考えたこどもたちに案内してもらうと…


派手なハエをイメージして作ったというこの「インスタバエ」や・・・


画家を夢見て頑張るカブトムシのキャラクター「エカッキ―」など
可愛らしいキャラクターばかり!
思わず、24匹すべての看板を探してみたくなりますね!

大虫カルタを通して、
コロナ禍でも楽しむ気持ちを忘れない皆さんに出会うことができました~!

投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:16:57
7月12日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
あわら市剱岳(けんがく)地区に行ってきました♪

石川との県境に位置し、北陸自動車道が通る地区。
信号機もコンビニも、ひとつもないんだそうです。


地区の名前の由来と言われるのが「剱ヶ岳(けんがだけ)」。
かつて頂上にあったという剣が、お隣・坂井市の國神神社にあります。
諸説ありますが、福井ゆかりの継体天皇が作らせたとも伝わっていますよ。
さらに、剱岳は古墳の宝庫!

こちらは、県の文化財に指定されている椚(くぬぎ)古墳です。
地区周辺には、200以上の古墳があるといわれています!
地区では、景観を美しくしようという動きも。


こちらの刈安林道では、ことし“さくら満開プロジェクト”が行われました!
小学生や地区の皆さんが協力して、およそ90本の桜を地区内に植えたんですよ!
桜が咲くのは2~3年後。新たな桜の名所としてにぎわう日が楽しみですね。
そんな剱岳地区での一福丸の指令は
「2つの顔を持つ!?祭りを盛り上げる‘変身ヒーロー’を探せ!」
剱岳地区の祭りといえば、かりんて祭!


“かりんて”は「刈り上げて」という意味の方言で、毎年地区で開かれる秋の収穫祭です。
名物は大きな鍋で作る「かりんて汁」。
1回でおよそ2500食分作ることができるそうです!
そんな祭りを盛り上げる‘変身ヒーロー’がいると聞いて、公民館を訪ねました。

出会ったのは、大工の丸山三夫さん!
この道60年で、住宅はもちろん公民館で使う道具を作るなど、
地区で頼りにされている大工さんです。そんな丸山さんじつは・・・!

そば打ちのヒーロー!40年続くかりんて祭に第1回から参加し、
訪れた人たちにそばをふるまい続けてきました!
県からはそばをPRする「初代そば匠」として認定されたほどの腕前!


大工の丸山さんがそば打ちを始めた理由は、なんとお酒が苦手だったから!
人の集まるところが好きだった丸山さんは、お酒が飲めなくてもみんなと楽しい時間を
共有したいと、宴会などの時にそばを打つようになったんだそうです。
同窓会や老人ホームなどでもそばをふるまってきた丸山さん。
みなさんの喜ぶ顔が原動力だといいます。
実は、丸山さんが使っているそば打ち道具はほとんどが手作り!
大工としての職人技がここで、生かされているんですね!

打ちたての丸山さんのおそば!と~ってもおいしかったです!
丸山さんのそばは、かりんて祭でも大人気で、毎年行列ができるそう!
まさに、そばで笑顔を届けるヒーローです!
続いて訪ねたのは、こども園。
園の調理室で、調理師の髙田雪絵さんが出迎えてくれました!
園児たちをおいしい食事で支えている髙田さん。その変身した姿は…


なんと、太鼓ヒーローです!


迫力の満点の太鼓を演奏しているのは、地区を拠点に活動する「剱岳わかば太鼓」のみなさん!子どもから大人まで、およそ20人が、毎年かりんて祭に参加しています。
髙田さんは、このグループの代表として太鼓の指導を行っています。


実は、参加している大人のみなさん、太鼓をたたくようになったきっかけは、
最初に参加していたお子さんに影響を受けたから。
30年以上、技術を受け継ぐ剱岳太鼓で
髙田さんは、自分のこどもが卒業しても指導者として活動を支えてきました。
その気さくな人柄で、練習中はいつも笑顔が絶えません!

いまでは、外国人のメンバーまで!
かりんて祭でも、毎回迫力ある太鼓を披露しているみなさん。
活動を応援してくれる地域の方へ感謝の気持ちをもって臨んでいます。

みなさん、ありがとうございました~!
熱い‘変身ヒーロー’がいる剱岳地区!「けんがく(見学)の価値あり!」ですよ~!
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:16:42
6月14日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
おおい町本郷地区に行ってきました♪

本郷地区は、町役場や商業施設が集まっている町の中心部にあります。


地区にある海の守り神、水無月(みなづき)神社では、毎年7月下旬に、
海の安全を祈願する「水無月(みなづき)まつり」が開かれます。
みこしを担いだまま海に入る「足洗い」は迫力満点!
2日間練り歩いて町で集めた厄を、この「足洗い」で落とすんだそうです。

地区の中心にあるのは、JR若狭本郷駅。
開設したのは1921年で、ちょうどことし100周年を迎えました!
構内では100周年を記念して、歴史を振り返るパネル展示が10月上旬まで開かれています。
そんな本郷地区での指令は、「スマイルを生み出す秘訣を学べ!」
笑顔を増やす活動をしている人がいると聞いて、向かったのは地区のレストラン。
出会ったのはレストランの店長、古石妙子さんです。

じつは古石さん、レストランを営みながら、コロナで笑顔が減ってしまった地区をなんとか元気づけたいとイベントを開いているんです。
それがこちら。

夜空に浮かぶのは、明かりをともしたおよそ100個のスカイランタン!
感染対策をとって、地域のみなさんおよそ70人が参加しました。

当日作ったスカイランタンを再現していただきました!
風船の中にLEDを入れ、ヘリウムガスで膨らませて浮かべているんです。
イベントが減ってさみしい思いをしていた子どもたちの顔にも笑顔があふれたそうですよ♪

古石さんのスマイルを生み出す秘訣は、「えがお」!
自分が楽しくなければまわりの人も笑顔にできないので、自分がまずは笑顔でいたい!とおっしゃていました~!
続いては、音楽で笑顔を増やしているグループがいるとの情報が。
訪ねたのは、キッズダンスグループ「チョコマシュ」のみなさんです!


この日は主に小学生たちが、軽快にダンスを練習していました。
そんな子どもたち、活躍もすごいんです。
3年前に開かれた「はぴねすダンス・音頭コンテスト」では、なんと部門別の最優秀賞を受賞!国体の式典にも参加しました!

ダンス初心者の私も、振付を少し教えていただきましたよ♪
ただコロナの影響で、去年は発表の場がほとんど中止に。
そこで立ち上がったのが、保護者のみなさん。

子どもたちに発表の場を!と自主イベントを開きました。
元気いっぱいのダンスは、見る人を勇気づけました!
舞台の準備や運営まで、すべてお母さんやお父さんたちが担当したそうです!

ダンスの谷口先生に聞いたスマイルを生み出す秘訣は…「自分自身を楽しむ」です!
自分自身がダンスの曲に合わせてリズミカルに踊ることによって、自然に笑顔がでます。それを見てくれているお客さんもまた笑顔になるんじゃないかな、とおっしゃっていました♪

子どもたちのダンスを楽しむ姿が、まわりのみなさんの笑顔を生み出しているんですね♪

みなさんに出会って笑顔になっていた一福丸☆
本郷地区のみなさん、ありがとうございました~!!

投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:15:05
5月17日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
勝山市平泉寺地区に行ってきました♪
勝山市の南部、山すそに広がる平泉寺地区。
中世、この地にあった白山平泉寺を中心に、巨大な宗教都市が栄えていました。

近年の発掘調査では町並みの遺構が数多く発見され、おととし、日本遺産に認定されました。

そんな平泉寺で、今回一福丸から受け取った指令は、
「誰でもウェルカム!平泉寺のおばあちゃんの家に帰ろう!」
暖かい日ざしが降り注ぐなか訪ねたのは、こちらの古民家。

奥に見えるのはお仏壇!?まるでおばあちゃんの家みたいですよね!

じつはここ、地域の空き家を交流の場として生かしたいと、
地元の人たちが協力して運営しているお茶屋さん。
実際に使われていた家具がそのまま残してあるんです。


切り盛りするのは、地元の女性グループ「ささゆり」のみなさんです。
主にキッチンを担当するのは若手のメンバー。
一方、ベテランメンバーの仕事は、訪問客を迎えておしゃべりをすることです!
このお茶屋のコンセプトは、
実際におばあちゃんの家に帰ってきたかのようにくつろいでもらうこと。
古民家を通して、地域のぬくもりや生活まで伝えたいと考えています。
この日も訪れた人たちは、迎え入れてくれたベテランメンバーとのおしゃべりに花を咲かせていました!

手作りのお菓子もおいしそう♪
私も実際に、おばあちゃんの家に帰ってきたかのようにくつろがせていただきましたよ!

/おばあちゃん、ただいま~!\

/おかえり!\

/最近忙しくて…\ /おいしいもの食べて元気出して\
時間が穏やかに流れ、心癒される空間でした。

普段通りの生活の中でおもてなしをすることがモットーのお茶屋さん。
この日は、畑仕事に精を出す人の姿も!
ここで働くみなさんにとっても、
地域とのつながりが増え、お茶屋さんが大切な存在になっているといいます。

「ただいま!」と言いたくなる、どこか懐かしい平泉寺の憩いの場。たくさんの出会いをありがとうございました★
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:16:44
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