2021年12月24日 (金)越前市坂口(さかぐち)地区でみつけ隊【太田 実穂】

12月20日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、坂口(さかぐち)地区。
豊かな自然に恵まれ、蛍や美しい星空を楽しむことができます。
そんな坂口地区、美しい里であることを示す「にほんの里100選」にも選ばれているんです!
地区では「コウノトリが舞い降りる里」づくりも行っていて、
ことしは初めて3羽の雛がかえり巣立ちました。
また、地区では、高齢化やコロナ禍で体を動かすことが少なくなったことを懸念して、地域の女性たちが中心になって健康づくりにも力を入れています!
そんな坂口地区での今回の指令は・・・・
【昔ながらの里に息づく人々の暮らしをさぐれ!】
まずは、昔ながらの暮らしをさぐるため古民家に向かいました。
「古民家AOIIE(アオイイエ)」です。
およそ200年前に建てられました。
過疎が進む地区の活性化につなげようと、
空き家になっていた古民家を地域の人たちが協力して改修を行い、
9年前から農家民宿を始めました。
気になったのは、「AOIIE(アオイイエ)」という名前。
実は、古民家の最後の居住者は、絵を描くことを趣味にしていました。
20年ほど前まで暮らしていたその人は、有名な作家のアトリエの名前をもらって、
古民家を「atelier(アトリエ)AOIIE(アオイイエ)」と呼んでいたそうなんです!
空き家になっていた古民家に地区の人が上がった時には、
およそ120点もの作品があり、すべての部屋がギャラリーになっていたといいます。
地区の人たちは「AOIIE」という名前に興味を持ち、
この古民家の歴史を残していきたいと、同じ名前にしたそうです。
「AOIIE」では、かつて使われていたピアノや機織り機も置かれ、
地域の人たちの思い出も残っています。
(機織り機は、希望があれば地区の人による指導で体験ができるそうです!)
また、コンサートや里山の恵みを味わう祭りなど
様々なイベントも行い地域を盛り上げています。
温かいおもてなしで、地域に根付く暮らしを伝えていました。
続いては、里の暮らしを温かくしている人に会いに行きました!
趣味で“木彫り”の作品をつくる髙木勇治(たかぎ・ゆうじ)さん85歳です。
農林業をしていた髙木さん、30代から木彫りを始めたといいます。
技術はほぼ独学で身に着けたそうです。
髙木さんの作品がこちら!
七福神やコウノトリ、それにオリンピックの聖火ランナーまで!
コウノトリは、製作に1か月ほどかかったといいます。
髙木さんの作品は子どもから大人まで大人気で、
地区のお寺から作品を作ってほしいと頼まれたこともあるそうです!
地区にあるお寺・少林寺の住職は、
お寺の境内にあった松の木が枯れてしまったため、
それをなんとか形にして残せないかと、髙木さんに木彫りを作ってもらったそうです。
「像の顔立ちはとても優しく、髙木さんの心が現れているようでとても良かった」と住職。
坂口地区で、心が豊かになる温かい暮らしに
触れることができました。
■お問い合わせ
越前市坂口公民館
住所:越前市湯谷町24-18-1
電話:0778(28)1046

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