太田 実穂
2月1日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
福井県の最も北のあわら市吉崎(よしざき)地区に伺いました。
人口200人(2021年1月1日現在)北潟湖を望む、風光明媚なまちです。
すぐお隣は石川県加賀市で強い結びつきがあります。
そのお互いの歴史などを伝えようと県境をまたいで建てられた「越前加賀県境(けんきょう)の館」という施設もあるんです!
6年前のオープン以来、あわら市と加賀市の歴史や文化を発信しています。

また、この県境の館の前では、越前の男神と加賀の女神が綱引きで勝負したという伝説にもとづいて、毎年県境をまたいだ綱引きが行われているんです!
これまでの成績は1勝3敗で越前がやや押され気味。。ちょっとくやしいですね。


今回の一福丸の指令は・・・
「550年の歴史が息づくスポットをめぐれ!」
私がまず向かったのは地元の人たちに御山と呼ばれている場所です!
ここには吉崎のみなさんが大切に思っているある人物に関する史跡がありました!
その人物とは、この方!

『蓮如上人』です。
本願寺第8代宗主の蓮如上人は、北陸の布教の拠点として吉崎に道場を開きました。

多くの人や物資が集まるようになった吉崎は宗教都市として飛躍的に発展したといいます。
そして、ことしは、蓮如上人が吉崎に道場を開いてから550年という節目の年だったんです!
今回は、蓮如上人にまつわるスポットをご紹介していただきました!
まず、ご紹介いただいたのはこちら!

「お腰掛けの石」です。
蓮如上人のお住まいの庭石で、蓮如上人は、この庭石に座って北潟湖の美しい景色を眺めていたといいます。

また、お腰掛けの石には、ある言い伝えがありました。
蓮如上人がよく座っていたため「ぬくもり」が残っていて、周りに雪が降っても、お腰掛けの石だけは、早くとけるとか!!
不思議ですよね~。
次に向かったのは、吉崎御坊蓮如上人記念館です。
まずは、蓮如館を見せていただきました。


浄土真宗の中興の祖としてあがめられる蓮如上人。
当時の人々から大きな支持を得た理由がわかる資料も残されていました。
それがこちら!

蓮如上人ご真筆の「六字名号」です。「南無阿弥陀仏」と書かれています。
当時、蓮如上人は、このような六字名号を毎日200枚から300枚書き、門徒さんに無償でお分けして、家にいながらでもお参りができるようにしたといいます。
朝夕と手を合わせて念仏を唱える習慣ができ、お仏壇の始まりではないかとも言われているそうです。
最後に立ち寄ったのは、鳳凰閣という建物です。

風格ある建物ですが、実はここ“カフェ”なんです!


窓の外には、蓮如上人が愛した絶景が広がり、ケーキセットなどを楽しむことができます。
人々の安寧を願った蓮如上人。
吉崎のみなさんが思いを受け継いでいました。

■お問い合わせ
あわら市吉崎公民館
住所:あわら市吉崎8-34
電話:0776(75)1205
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:11:51
12月14日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市清水南(しみずみなみ)地区に行ってきました。
人口2161人(12月1日現在)
福井市中心部からクルマでおよそ20分で、山々に囲まれ、田園風景が広がるまちです。
【花と緑のまちづくり】
地区では、10年以上前から花壇づくりに取り組んでいて、集落ごとや交差点などに設置しています。
独自の花壇コンクールも開催し、みんなで美しい花に彩られたまちを作っています。

【ふるさとウォーク】
また、ふるさとへの愛着を深めてもらおうと地区の名所をまとめたマップを作り、毎年11月に地区の人たちを中心に、史跡などを巡る活動も行っています。
毎年150人以上の方たちが参加するそうです。

今回は、ふるさとウォークでも訪れる八幡神社に行きました。
八幡神社にあるこの鳥居は、今から400年ほど前の鳥居で、旧清水町の中で最も古い鳥居として福井市指定文化財になっています。

では、今回の一福丸からの指令は?!
★指令★「清水南に橋本左内を支えた場所が?!真相をさぐれ!」
所蔵:福井市立郷土歴史博物館

福井の幕末の偉人、橋本左内。
15歳の時、志を記した「啓発録」を出すなど、秀才として知られていますが、安政の大獄で捕まり26歳の若さで亡くなっています。
そんな橋本左内と清水南地区の「風巻町(かざまきちょう)」との間に深いつながりがあったのです!
教えてくれのは、ふくい歴女の会・会長の後藤ひろみさん。

後藤さんは、ある偉人の調べを進めている中で、たまたまつながりを見つけたといいます。
ことし9月には、橋本左内と風巻町の関係について清水南公民館で講座を開きました。
地域の方々は初めて聞く話に大変驚いたそうです。

後藤さんの調べによると、
かつて、風巻町の「浄明寺」というお寺の住職を左内の親戚がしており、その人物を左内は父のように慕っていたそうです。
また、左内が父を亡くし夢までも諦めなければならなかったつらい時期に浄明寺によく来て滞在していたということなんです。

浄明寺が左内にとってどれだけ特別に思っている場所なのか実際に訪ねてみました。
浄明寺は、真宗大谷派のお寺で本堂は270年ほど前から受け継がれているといいます。つまり左内が生きていた時代も建っていたということです。
浄明寺と橋本左内とのつながりについては、「橋本景岳全集」という書物の中の「浄明寺」というキーワードが書かれた左内の4つの手紙からひも解くことができるとのことでした。

1通目は、江戸にいた左内が、福井藩士の知人宛てに、「姉の結婚について」は浄明寺の住職に頼ってくださいという手紙。
2通目は、浄明寺住職宛てに、姉夫婦の家庭内の問題についてふたたび相談する手紙。
そして、3通目、4通目は、安政の大獄で左内が処刑される半年前に、牢(ろう)の中から、2通続けて母へ出した手紙。
そこには「風巻の浄明寺に頼れば心が慰められるのでは」と母を思う息子の気持ち、
左内が浄明寺のことを懐かしむ気持ちが込められているといいます。
浄明寺が、左内そして左内の家族の人生を支えた場所であると強く感じました。

■お問い合わせ
清水南公民館
住所:福井県福井市風巻町21-17
電話:0776-98-4590
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:15:25
11月16日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、越前町の織田(おた)地区に行ってきました。
人口4186人、越前町のほぼ真ん中に位置する織田地区。山々に囲まれた自然豊かなまちです。
まちが盛り上がりを見せるのは劔神社の秋の例大祭にあわせて行われる織田まつりです。飾り付けられたトラックで地元の人たちが太鼓や笛を演奏します。

こちらはアメリカザリガニ釣り大会です。
外来種の駆除を目的に始まったそうです。毎年7月学校の夏休み中に行われます。

★指令①★「首がつながれた地蔵の秘密をさぐれ」
指令の地蔵があるお堂へ向かうと、帽子に輪袈裟姿のお地蔵さんが412体置かれていました。

そして、このお堂の中心にあったのが、指令の首がつながれた地蔵です。

首のところが黒くなっているのは、昔、首が落ちていて後から首をつないだからだそうです。このような姿になったのには、ある言い伝えがありました。
昔、ある男が、無実の罪で役所に連れていかれ処刑されることに。

しかし、急に罪が許されて男は帰されました。

帰りの途中、男が、朝お祈りしたお地蔵様に立ち寄ってみると、お地蔵様の首が落ちていました。そう、身代わりとなってくれたんです。

その後、お地蔵様は「身代わり地蔵」「延命地蔵」と呼ばれるようになり、お堂が建てられたといいます。地域の人たちを中心にこの言い伝えにあやかろうと次々とお地蔵様を納めたのだといいます。
地域ではお地蔵さんを大切にしています。
毎月24日は、御詠歌を歌い、毎年8月24日には地蔵講を行って、すべてのお地蔵さんと帽子などを洗っています。


★指令②★「O・TA・I・KO座明神と一緒に演奏せよ!」
O・TA・I・KO座明神は、国内にとどまらず海外でも公演を行っている福井県を代表する太鼓のチームです。
織田地区で行われる和太鼓のフェスティバル「O・TA・I・KO響(ひびけ)」では、圧巻のパフォーマンスで会場を盛り上げます。

今回、特別に、みなさんと一緒に演奏させてもらうことができました!

挑戦したのは、福井国体の開会式でも演奏された「恐竜行進曲」。
初心者の私にとっては難しかったですが、頑張りました!
織田地区は、「お」もい(思い)と「お」と(音)が「た」~っぷり集まるまちでした!
■お問い合わせ
織田コミュニティセンター
住所:福井県丹生郡越前町織田36-1
電話:0778-36-1111
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:17:25
10月19日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の松本(まつもと)地区に行ってきました。
人口11765人、福井駅から北に車でおよそ10分の松本地区。
住宅や商業施設が広がります。
≪松本地区ミニ紹介コーナー≫
松の木をモチーフにした松本地区のアイドル「松くん」。
松本まつり公認キャラクターとして誕生しました!
地区のイベントなどにも引っ張りだこの人気者です!
この地には、明治33年から昭和40年まで福井県農事試験場がありました。
コシヒカリの研究開発はここですすめられ日本を代表するコメに育っていったんです!

こうした歴史を大切にしようと、地区では、全国公募でコシヒカリを使った料理コンテストを開催しています。
≪一福丸の指令!≫
①ある言い伝えが残された橋とは?

その橋は地区を流れる底喰川にかかっています。
地区の方が紙芝居にまとめた言い伝えをご覧いただきましょう。
〔千日橋の人柱〕
かつて、底喰川は暴れ川で、川にかかる橋は何度も流されていました。

困った町の人々は、丈夫な橋をつくろうとしましたがうまくいきません。

すると、千日坊というお坊さんがやってきて「水の怒りをしずめるには、人柱をたてることが一番良いでしょう」と言いました。
しかし、人柱になろうという人はいません。

その様子をみた千日坊が「私が人柱になりましょう」と言い、みずから、橋の下に埋められました。
そののち、橋が流されることはなくなったとさ。
この橋は、かつては、お坊さんの名前をとって千日橋と呼ばれていました。

地区のみなさんは、毎年、川で遊ぶ催しを開いて歴史ある川を大切にしています。

②心と体を健康にする「お参歩」とは?

やってきたのは福井県護国神社。昭和16年に創建されました。
護国神社では、宮司の宮川貴文さんが、お散歩がてらにお参りをする「お参歩」で心と体を健康にすることをおすすめしているとのことでした!
まずは、厄払いに挑戦です。
実は、最近あまりいいことがない私。盃(かわらけ)を割れば厄払いができるとのことです。

つづいては・・・・運試し!!
3つの玉を投げて、手前の小さな穴に入れば大吉、上の大きな穴に入れば吉とのこと。大吉が出るまで諦めきれず9回も挑戦してしまいました。。。
私にパワーをくれたものもありました!
「不倒の狛犬」は、昭和23年の福井地震で護国神社のすべての建物が倒壊する被害を受ける中、唯一倒れなかった狛犬なんです!
そして、「無傷の狛犬」は、真っ逆さまに倒れましたが無傷だったといいます。
松本地区、松のようにぐんぐんパワーをくれるまちでした!

■お問い合わせ
松本公民館
住所:福井市文京1-29-1
電話:0776-22-0085
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:18:40
9月14日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
福井市の清水東(しみずひがし)地区に行ってきました。
人口1782人、福井市中心部から車でおよそ20分のところにあります。
古くから地域の方たちが守り続けているものがたくさんあり、
日清戦争や日露戦争の戦死者をまつる忠魂社や
藤原鎌足の孫が創建した氣比神社などが大切にされています。

他にもこんなものが!
越前菅笠(えちぜんすげがさ)。
清水東地区のシンボルで、農家の副業として、明治時代から作り続けられ、県の郷土工芸品に指定されています。
すげがさは、雨よけにも日よけにもなり通気性もあるそうです。
地区の職人さんが生み出した作品は、お祭りなどで使われる踊り笠(がさ)など様々な種類があります。
地区では、すげがさを使って踊る「清水すげ笠(がさ)音頭」という音頭があり、
地区の夏祭りや運動会などで踊られています。

今回は、すげがさをかぶって、地区の豊かな自然を満喫してきました。
≪サイクリング≫

実は、清水東地区、サイクリングに力を入れていて、地区の名所や自然を巡るサイクリングマップが作られているほか、サイクリングイベントも開かれています。
また、清水東公民館は、福井市内の公民館で初めて『自転車の駅』に指定されていて、空気入れや自転車の修理用の工具が置かれていたり休憩所が設けられています。

サイクリングでは、堤防沿いを走り、いまも野菜を洗うなど日常的に利用されている地区の名所「大谷川」に行ってきました!
大谷川は、暮らしとともにある川として「福井市の里川」に認定されています。
つづいては里山に登り、「よっしーの森」という場所に向かいました。

よっしーの森とは、里山の魅力を発信している吉田真美子さんが所有する山で、子どもたち向けに開放している遊び場です!
よっしーは、吉田さんの愛称から名付けられたそうです!
吉田さんは、10年ほど前から林業士や森林インストラクターなどの資格を生かして、よっしーの森で子どもたちに様々な自然体験を教えています。
また、去年からは、地区独自の活動「里山まるごとたのしみ隊」の中心メンバーとしても活躍しています。
私も、吉田さん手作りのブランコに乗ったりハンモックに座ったりして自然を満喫しました~!!秘密基地にいる気分になりはしゃいでしまいました!

清水東地区は、豊かな自然で心も体もよっしー★
清水東地区のみなさんありがとうございました(^▽^)/

■お問い合わせ
清水東公民館
住所:福井市三留町14-11-1
電話:0776-98-4510
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:19:11
2月13日(木)放送の「ほやほやみつけ隊」は、鯖江市の片上(かたかみ)地区に行ってきました。
文殊山のふもとにある自然豊かな片上地区。
鯖江市の北東、JR鯖江駅から車でおよそ15分のところにあります。
今回ご紹介した内容はこちら↓
☆地区の自慢☆
■世代間交流が盛んな地区
各種団体が協力して様々な行事を開催し、子どもからお年寄りまで世代間の交流を積極的にしています。地区の一大イベントである「春たんぼ」では世代を問わず、地区のみんなが参加し毎年盛り上がっています。そのほか、地区のボランティアが子育て世代のお母さんと子どもを対象にした催しを開いたり、地区の人が幼稚園児や小学生に夢を与えようとアイデアを出して作り上げるまつり「知恵の盆」があったり、地区の住民と中学生が協力して花壇づくりをしたりなど、多くの活動を通して世代間交流が盛んです。

■南井町の斎藤家のひいらぎ
源平合戦で、源氏方の木曽義仲と戦っていた平家の武将 斎藤実盛が、久しぶりに故郷に帰った時に実家の庭先に植えたものとされています。実盛は、片上地区の南井町が生誕地といわれ、今も子孫の斎藤家によって大切にされ、鯖江市指定文化財に指定されています。

☆イチオシ☆
■子どもからお年寄りまで地区のみんなが大切にしている「片上よいとこ音頭」
片上よいとこ音頭は、30年ほど前にできたもので、地域のみなさんに大切にされ、地区の祭りなどで踊られています。

片上よいとこ音頭の作詞と踊りの振り付けは、地区の女性が担当しました。
作詞をした東 美恵子(あずま・みえこ)さんです。
片上幼稚園で勤務していた東さんは、縁があり片上の方と結婚して、片上地区に移り住みました。
童話の創作などをしていた東さんは定年後、作詞も行うようになり、その中で、大好きな片上の魅力を織り込んだ片上よいとこ音頭が生まれました。
東さんは、片上地区を大切に思っていて、歌詞には、片上地区の美しい景色などだけではなく片上で幸せに暮らしてきた東さんの実感が込められた「しあわせ町よ」などの言葉が盛り込まれています。

振り付けも地区の女性が、子どもからお年寄りまで踊りやすいように工夫してつけました。振りにも「片上をもっと好きになるように」や「片上が発展するように」などの思いが込められています。
今回は、片上おどりの会のみなさんが片上小学校6年生のみなさんに片上よいとこ音頭を指導している現場にお邪魔しました。
小学校では、毎年4月の地区の一大イベント「春たんぼ」に向けて練習をします。
地区のおどりの会のみなさんは、当時、地区の女性がつけた振りを伝えていきたいと幼稚園や小学校で指導を続けているんです。

そのほか、片上幼稚園や地区のまちづくり協議会のみなさんにも踊っていただきました。
片上よいとこ音頭は、地区の子どもからお年寄りまでに大切にされ受け継がれていきます。

子どもからお年寄りまでが片上よいとこ音頭を通してつながる片上地区。
まさによいとこでした。

■お問い合わせ
片上公民館
住所:鯖江市大野町6-8-1
電話:0778(51)4801
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:18:40
1月30日(木)放送の「ほやほやみつけ隊」は、坂井市の兵庫(ひょうご)地区に行ってきました。
坂井市の中心部から西に車でおよそ10分のところにある兵庫地区。
古くから稲作が盛んな米どころです!
今回ご紹介した内容はこちら↓
☆地区の自慢☆
■ひょうごスマイルキッズ
おそろいの青いTシャツを着て、地域の福祉活動のお手伝いをする兵庫小学校高学年の有志30人のメンバーです。活動を始めてことしで3年目で、地区の一人暮らしのお年寄りのお宅に訪問して自分たちが作ったお米などをプレゼントしたり地域の秋祭りでバザーの手伝いをしたりお年寄りとスポーツなどを楽しむ交流の場を設けたりしています。

■地域のみんなで作った「兵庫の地酒」
このお酒は、地区のまちづくり協議会が中心となって作った兵庫の地酒です。辛口で米のうまみが感じられる香り豊かでおいしいお酒。名前は地区の名所である「淵龍(えんりゅう)の池」からとられ、龍の絵柄のラベルは、坂井市で生産が盛んな越前織を使用。兵庫地区は米どころであることから米を使ってなにかできないかと考え、「神力」という酒米を地域のみんなで育てました。坂井市の酒造会社に協力をしてもらい酒造りを行っていて、お酒が完成してことしで4年目。地域の人たちも作業を手伝い、毎年大切につくられています。ことしの新酒は2月6日に完成予定です。

☆イチオシ☆
■兵庫のシンボル「下兵庫こうふく駅」
えちぜん鉄道下兵庫こうふく駅。
兵庫地区は、平安時代に、奈良の興福(こうふく)寺の荘園として栄え、米を献上していました。そして、現在も、その歴史を受け継ぐため、兵庫小学校の子どもたちが作ったお米などを毎年興福寺に献上しています。その縁で3年前「下兵庫こうふく駅」となりました。今でも奈良との強い結びつきがあるんです!

駅からは、地区の歴史を堪能できる「こうふくロード」という道もあるんです!
赤く塗られたガードレールは、1000年以上の歴史がある神社につながっています。

1000年ほど前の平安時代に奈良の春日大社から神様を移しこのあたり一帯に10の神社が建てられました。
そのうちの1つがこの下兵庫にある春日神社です。

こちらがこのお社のご神紋。
この紋は全国でこのお社だけの紋です。
奈良の春日大社を氏神としている藤原一族の紋である、上り藤と牡丹のあわせ紋です。

このことからも奈良との強い結びつきがわかりました!
さらにこんな言い伝えが残っています。
このあたり一帯が米どころとして栄えるようになったきっかけの物語。
坂井平野が大干ばつに苦しんでいたとき、この地を治めていた長の夢枕に神様が、村人の夢枕には奈良の春日大社の遣いでもある鹿が現れたんです。
雄雌の一対の白鹿が現れて、この辺一帯を鳴きながら飛んだと言われています。
その鹿の足跡にそって用水を掘って治水がうまくいったことで以後干ばつもなくお米がたくさん取れるようになりました。
春日神社には鹿が祀られています。

この地では、この出来事を通して、奈良に米を献上するようになったそうです。
そして、春日神社の境内にはもう一つ見どころがありました!
樹齢500年前後の健康長寿をもたらす千年杉と商売繁盛をもたらす千年けやき。
2つの木に願掛けすることができるそうです!

そして、神社から歩いてすぐのところには竜神伝説が残る淵龍の池があります。
現在は、地域の人たちが手入れをしていて毎年5月から8月にかけてスイレンが咲き誇ります。

こうふくロードで地域のみなさんのこうふくを感じることができました。

■お問い合わせ
兵庫コミュニティセンター
住所:福井県坂井市坂井町上兵庫44-25-1
電話:0776-72-1898
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:18:40
11月21日(木)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
福井市の和田(わだ)地区に行ってきました。
福井市中心部から東に車で5分ほどの和田地区。
国道158号線沿いに公共施設や商業施設が建ち並びます。
今回ご紹介した内容はこちら↓
☆地区の自慢☆
■館長のお正月飾り
地区のみなさんはもちろんのこと公民館を訪れる人たちがいい年を迎えられるようにと、館長さんが、20年前から毎年年末におよそ2メートルの門松を作り、公民館の玄関に飾っています。
高さはその年ごとに変わり、2019年は、2019ミリの門松を完成させました。
また、子どもたちにもお正月飾りに興味を持ってもらいたいと、「しめ縄リース」や「ミニ門松」づくりの体験を行っています。

■地域みんなで“学ぼう災”
和田地区では、去年、「防災」を専門にした委員会を作り、防災意識の向上に努めています。
去年の11月には、親子や幅広い世代で取り組める「地域みんなで“学ぼう災”」というスタンプラリー形式の体験イベントを公民館で実施しました。
地域全体で防災を考えるきっかけになっていて、ことしは12月1日に開催する予定です。
地域のみなさんが学んだ防災グッズをご紹介!
①物干しざおと古着で作った「担架」
物干しざおに古着を何枚か通して作ります。

②新聞紙で作った「スリッパ」
がれきが散乱した中を歩く場合、足を守るために使うそうです。

☆イチオシ☆
■地域を盛り上げる「和田ふるさと研究会」
和田ふるさと研究会は地区の特色を見出したいと平成27年に立ち上がりました。
地域を盛り上げるために3つの活動をしています!

1つ目は芋づくり。
研究会のみなさんが毎年紅はるかや安納芋などを丹精込めて作っていて、収穫した芋は子どもたちにふるまっています。

2つ目は、地区の防災体験イベントで、バスタオルで作った手作りの防災ずきんなどを展示したり炊き出しをしているんです!

最後3つ目は『大笑い七福神』。

地域に笑顔を届けたい!
末永く年齢を重ねても続けていける活動がしたい!という思いから始まりました。
和田地区のおばあさんと七福神が楽しく交流する研究会のみなさんオリジナルの劇なんです!
そして、大笑い七福神の特徴は、セリフが福井弁であること!
福井の言葉を守っていきたいとの思いからだそうです。
衣装や小道具はみなさんの手作りで、役もメンバーで相談しながら作り上げています。

月に2回、練習を重ねて、施設や公民館、神社などで披露しています。
今回は、地域の子どもたちに披露していました。
劇は、披露する相手によって、内容や時間を工夫しているそうで、60代から80代までのメンバーで地区の子どもたちに笑顔を届けていました。

和田地区は、地域のみんなで福を呼び込むまちでしたよ。

■お問い合わせ
和田公民館
住所:福井県福井市御幸4-9-20
電話:0776(22)0038
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:18:40
10月24日(木)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
鯖江市の豊(ゆたか)地区に行ってきました。
鯖江市の西部、三床山(みとこやま)をのぞみ、田園が広がる自然豊かな地区で、古くから農業が盛んな地域です。
今回ご紹介した内容はこちら↓
☆地区の自慢☆
■花につつまれた美しいまちづくりを進める「花いっぱい運動」
毎年4月に地区のみなさんで協力して種まきを行い、4万株の苗を各町内の花壇に植える花のまちづくりをしています。
花壇は、県や市の花コンクールで最優秀賞に入るなど高い評価を受けています。

また、地区の文化祭に向けて各町内が花車(はなぐるま)という作品を制作して展示します。

花車は、大切に育てられたお花を持ち寄って作るもので、町内ごとに美しさを競い合います。
色合いやバランスをみんなで相談しながら飾り付けていくんです。
10月26日(土)、27日(日)の地区の文化祭で披露されます。

■新鮮な地場産の野菜が並ぶ農産物直売所「サルビア会館」
新鮮な野菜などを販売したいと会員が共同で運営していて、家庭菜園で育てた新鮮な野菜や花、惣菜などを販売しています。
地元の人たちの生きがいづくりの場・交流の場になっています。
また、毎年2月に豊小学校の6年生に郷土料理を振る舞う取り組みもしています。

■豊むかしむかし
ふるさとの歴史や言い伝えなどおよそ70話をまとめた冊子です。
第4集まであります。


こちらは、日頃の行いを戒めるお話。舞台はこの閻魔堂(えんまどう)。
閻魔大王を入れて十人の裁判官が座っています。
良いことを進んで行い、悪いことはしないようにと村の人が自ら建てたそうです。

中には、少し変わった名前のお地蔵さまも!
その名も「いぼおとし地蔵」。
むかしいぼで悩まされた女の子を救ってあげたそうなんです。
わたしは、豊むかしむかしに書かれていた「石まぶ」を訪ねました!

地元の人が「石まぶ」と呼んでいるここは、和田石(わだいし)と呼ばれる石がとれる和田石採掘場跡です。
今回は、特別に許可をいただき入らせてもらいました。
三床山のふもとに位置していて、およそ300年前の江戸時代から昭和42年まで採掘していたとされています。
石は、凝灰岩でやわらかく採掘しやすいという特長があります。

ここで採掘された石は、住宅の基礎や神社の階段などに使われていて、主に丹南エリアに搬出されていました。
今でも地域で使われていて、地区の人にとって身近な存在です。
平成27年には、産業遺産としての価値が高いとして、鯖江市指定文化財になりました。

こうした地域の歴史を婦人福祉協議会のみなさんが紙芝居にしました。
10年前から制作を始めていて先人から受け継がれてきた話を子どもたちに伝えています。

その思いは子どもたちにもつながっていて、子どもたち自身も地区の歴史を勉強して、学んできたことを残そうと頑張っています。
豊地区は、地域の人みんなで豊かな歴史を守っていました。

■お問い合わせ
豊公民館
住所:福井県鯖江市下野田町26-8-1
電話: 0778(62)1011
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:18:40
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