今村 有希
先日の「情報たら福」最終回の中でもご報告させていただきましたが、この春、私は福井を離れて“NHK名古屋放送局”で働くことになりました。
3年という短い時間でしたが、放送をご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
私が福井に来たのは2018年2月。記録的な大雪が降った直後で、引っ越しが雪かきから始まったことは今も鮮明に覚えています。
その2018年は、福井で国体が開催された年。
スポーツキャスターとして県内各地を駆け回る生活を送りました。
17市町は半年余りで制覇!大会期間中も13競技を現地取材させていただき、歴史的瞬間にも立ち会うことができました。
選手と会場が一体になるあの感動は、きっと一生忘れないと思います。

(開幕直前、福井国体マスコットキャラクター「はぴりゅう」がスタジオに♪)
“ニュースザウルスふくい”のコーナー「ほやほやみつけ隊」!
私は3年間で28地区を訪ねました。

(写真は、2年前に訪ねた福井市宮ノ下地区の皆さんと♪)
このコーナーこそ、地域の皆さんのご協力で成り立っています。
県内の人でさえ知らない福井の奥深い魅力を、たくさん教えていただきました。
いつも本当にありがとうございます。
「おはよう福井」

私自身、朝の番組に元気をもらってから出かけるのが昔からの日課だったので、番組最後の「きょうも一日、お元気で!」という言葉を大切にしていました。
「福井県の皆さんに届け!」と思いを込めていたのですが、私の言葉は皆さんの心に届いていたでしょうか・・・?
そして「情報たら福」。
MCに高橋愛さん・鹿沼憂妃さんをお迎えし、明るい話題をお届けしてきました!
ことしは新型コロナの影響で公開放送ができず、リスナーの皆さんにお会いできる機会が少なかったのは残念でしたが、ハピテラスからのキャラバンでは、聞いてくださる方がたくさんいらっしゃることが目に見えて感じられて、うれしかったです。

(最終回、MCのお二人はリモート出演でしたが、記念写真は4人で撮れました♪)
この3年間で、私は福井局のほぼすべての番組に関わらせていただきました。
福井県のことを何一つ知らずに飛び込んできた私でしたが、地域の皆さんがあたたかく迎えてくださったおかげで、楽しく充実した日々を過ごすことができました。
振り返ると思い出がどんどんあふれてきて、福井を離れるのが寂しいです・・・。
ただ、福井県の皆さんとお別れではありませんよ!
名古屋局では、「ウイークエンド中部」のキャスターを担当します。
土曜の朝7時半から、引き続きよろしくお願いします!
皆さんの週末の始まりを明るく照らす、そんな番組をお届けしたいと思っていますので、ぜひご覧くださいね♪

3年間、本当にありがとうございました!
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:18:55
3月8日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、坂井市の雄島(おしま)地区へお邪魔しました!
雄島地区は、坂井市の北西部にあります。日本海に面した町で、皆さんご存知の東尋坊や越前松島水族館がある県内有数の観光地です。

越前松島水族館でリポートを始めようとしたら、ちょうどイルカが来てくれたんです!しかもコメントが終わるまでずっと私の横にいてくれました!ありがとう~♪
■指令「港町に残るお宝を探せ!」
1.謎の巨石
1つ目のお宝は、三国港駅から歩いて3分ほどの道路脇にありました。

それが、この大きな2つの石!縦・横およそ1,8メートル、厚さ30センチほどあり、街中で圧倒的な存在感を放っています。しかも「笏谷石」なんですよ。

実はこの石、九頭竜川の河口から引き揚げられたものなんです。
発見されたのは昭和4年・三国漁港修築工事の時でした。なぜこの辺りに眠っていたかはわかっていませんが、この石に関する伝説が2つ残されています。

1つは、かつて北海道から注文を受けたものの、年に一度の出船に間に合わずそのまま捨てられたという説。
もう1つは、暴君だったと伝わる2代目福井藩主・松平忠直(まつだいら・ただなお)がこの石を乱行に使ったという説です。
港の修築工事完了を記念して昭和7年に建てられ、以来、港を見守り続けています。
2.戦前の “愛” の技術
続いて向かったのは、布に刺しゅうで模様を描く「刺し子」の教室。
地区に住む皆さんが迎えてくださいました。

作品を見て驚いたのが、模様の細かさ!「モッコ」といい、戦後まで三国町の安島地域で受け継がれてきた技術です。なんと縫い目の大きさは1ミリほどしかありません。


この地域は、江戸から明治にかけて、多くの男性が北前船に乗り込んだことで知られていますが、その帰りを待つ女性は、海女として働きながら、夫が着る服の補強や保温のための刺し子に時間を割いていたんです。
昔は、モッコができなければこの地域の嫁入りは認めてもらえなかったほどだそう。
しかし、流通が発達すると服が簡単に手に入るようになり、技は途絶えてしまいます。
戦後70年ほどは途絶えたモッコ。その復活に向けて動き出したのが、森岡千代子(もりおか・ちよこ)さんです。

森岡さんは、およそ20年前に移住してきて、
みくに龍翔館で偶然見つけたモッコのとりこになってしまったそう。
自身のギャラリーでモッコを紹介するなど、技の魅力を広めるため活動してきました。

森岡さんの影響で、同じくモッコに魅了されたのが、
刺しゅうが趣味の坂野上百恵(さかのうえ・ももえ)さんです。
資料などは残っておらず刺し方を知っている人もいなかったため、虫眼鏡で拡大するなどしながら解明してきたそうです。

2016年の末、ついに刺し方を解明すると、伝統の祭りで使う法被にモッコを施すなど、地域の女性たちで技を守る活動を続けてきました。
皆さんに教えてもらいながら、私もモッコに挑戦しました!

細かい縫い目にかなり苦戦。針を出しすぎると次の縫い目が大きくなるし、
出さないで次に行くと針が抜けてしまって、なかなか進みませんでした。
これを服全体にしようと思うと、何年かかることやら・・・。

私が縫った部分が写真の真ん中の直線です。特に右側は縫い目が大きくなっているのがわかりますよね。これでも細かく縫ったつもりだったのですが・・・泣

モッコが施された服を見ていると、「あたたかい服を着て頑張ってほしい」という愛情が伝わってきました。
港町の暮らしの中で生まれた技術、これからも守っていってほしいですね。
撮影にご協力いただいた地区の皆さん、ありがとうございました♪
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:09:41
2月15日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、若狭町の西田(にした)地区へ行ってきました!
若狭町の北部に位置する西田地区。山々と三方五胡に囲まれた自然豊かな地域です。
お宝があると聞きつけ地区を訪れた私。・・・ふふふ。いただいて帰るぜ♪

(今回は海賊の衣装!コスプレ楽しいなぁ。)
■ミッション1「この地で磨かれてきた『青いダイヤ』とは?」
青いダイヤの手がかりが残る場所へ地元の方に案内していただくと、たどり着いたのは「三方湖」でした。
かつて青いダイヤは船で運ばれていたそうで、たしかに湖の近くには古い船小屋がいくつもありました。


まさか、この辺りには海賊船が出入りしていた!?
・・・いえいえ、青いダイヤとは、実は「梅」のことだったんです。

日本海最大の梅の産地として知られる若狭町。
西田地区は、三方五湖や山々に囲まれ強風が吹きにくいことから、
梅の栽培に適した土地だと古くから考えられてきました。
発祥は江戸時代後期。当時は、福井梅ではなく西田梅と呼ばれ、
始まりは、裕福な農家が自宅の庭に梅の木を植えたことだといわれています。

しかし、鉄道が開通する大正初期までこの地域は交通が不便だったため、
梅の出荷には湖を渡る船が欠かせなかったんです。
当時の梅農家は夜の2時から船を出し、1日がかりで梅を敦賀まで運んでいたそうですよ。
そんな苦労もあって、梅の産地に発展した西田地区。昭和30年代には、「青いダイヤ時代」とも呼ばれるほどの梅ブームが巻き起こりました。
冬のこの時期、青いダイヤは見られず残念…ですが、
梅農家の方々は、年間を通して大忙し!冬の仕事は「枝のせんてい」です。

「せんてい」とは、枝の伸びる方向を調整し、不要な枝を切り落とす作業のこと。
梅を育てるには欠かせない作業なんです。
西田地区では、せんてい作業で出た枝を活用しようと取り組みも進められています。
この地域の梅の特徴は、青々とした枝が残りやすく花芽がいっぱい付くこと。
梅の枝を正月飾りや生け花の材料として出荷する農家も多いそうですよ。

さらに、焼き芋づくりのイベントも。梅の枝を燃やして作る焼き芋です。
切った枝をただ廃棄するより、地域の人たちに楽しんでもらいたいと、
梅農家の皆さんが企画し2年前から始まったそうです。


時代を超えて磨かれ続ける青いダイヤ。西田地区の宝でした!
■ミッション2「授業が一変!?生まれ変わった小学校を訪ねよ!」
もう1つのお目当ては、「海の恵み」です!
地区の方に教えていただき向かったのは、地区の北部・常神半島に位置する旧岬小学校。生徒数の減少により、4年前に廃校になっています。
どうして小学校の校舎で海の恵みが・・・?
中に入ると迎えてくださったのは、なんと漁業者の方!
実はこの小学校の校舎は、3年前に「漁村体験施設 みさきち」に生まれ変わったんです。
近くに海や湖がある自然豊かな若狭の魅力を知ってもらいたいと作られ、
水上アクティビティのほか、漁業や水産加工体験などを楽しめます。
今回私が挑戦したのは、魚さばきです!サワラの子ども「サゴシ」をさばきました。


恥ずかしながら私、人生初の魚の3枚おろしです・・・
骨がどこにあるのかわからず、包丁を入れる位置を見極めるのが難しかったです。
途中で魚のしっぽを切り落としてしまうというハプニングもありましたが、
丁寧なご指導のおかげで、なんとか3枚におろすことができました!

私がさばいた魚がこちら!うーん・・・骨にかなり身が付いてる~。

西田地区のおいしいお宝、ぜひ味わってみてくださいね♪
取材に協力してくださった皆さん、ありがとうございました!
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:13:49
1月4日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、越前市の王子保(おうしお)地区へ行ってきました!
越前市の南部に位置する王子保地区は、日野山などの山々に囲まれ、日野川が南北を縦断する自然豊かなまちです。
■ミッション1「『まぼろしの北陸道』の謎を解け!」
「まぼろしの北陸道」があると聞いて向かったのは、なんと山の中。
看板には、「まぼろしの北陸道 塩の道」と書かれていましたが、何のことかはわからず…
そこで、この道に詳しく、整備やガイドも務めた経験もお持ちの坂口弘臣(さかぐち・ひろし)さんに案内していただきました。

坂口さんによると、塩の道とは、塩を運ぶのに使っていた道のことだそう。敦賀の海から越前市へとつながっていて、1200年以上前の奈良時代にこの道を通って武生の国府に塩を運んでいたという記録が残されています。
ただでさえ傾斜のある山道ですが、この日は雪が積もってさらに険しい道に。
一歩進むのも一苦労でした。塩を運んでいた当時の大変さを体感できた気がします。

なぜ急な山道を?と思っていましたが、地図で見ると、よくわかりました!
敦賀の海と越前市を最短で結ぶ道ということで、ここが使われていたようです。

明治時代に交通が発達すると、この道が使われることは減り、荒れ果ててしまいます。
しかし坂口さんが整備を呼びかけて、1999年に復元。標識や石碑が立てられて、再び歩けるようになったんです。
一度は失われかけた塩の道。その歴史を大切に思う地域の人たちによって再び開かれたのが「まぼろしの北陸道」だったんですね。
■ミッション2「『珍しい』だらけの神社を訪ねよ!」
向かったのは、地区のシンボルとして信仰を集めている「大塩八幡宮」。
891年鎮座といわれる神社で、珍しい要素が詰まっているそうなんです。
何が珍しいのか、調査してきましたよ!
まず驚いたのは、御利益です。
ねたみやいじめなどをはらい除く御利益がある神社なんだそうで、
宮司の瓜生有具(うりゅう・ありとも)さんも、ほかに知らない御利益だと話していました。
その御利益には、創立の由来が関係しているんです。
時は887年。仲間のねたみによりこの地に流罪となった人物がいました。
中納言・紀友仲(きの・ともなか)です。
無実の罪を晴らし京に戻ることを願った紀友仲。

その後帰京が叶えられたことから、感謝を込めて建てたといわれ、

ねたみやいじめをはらいのける御利益がある神社だとされています。

さらに、拝殿の建て方も北陸では珍しいんです。
この時期に被せられている白いシートは雪囲いですが…

中を見ると、柱だけで壁はありません。
この建築様式は「四方吹き放ち」といいます。

北陸には少ない大型拝殿として、国の重要文化財に指定されています。

瓜生さんによると、平安時代には、この拝殿の中で獅子舞や神楽舞など神様に奉納する芸能が行われ、その周りで氏子が見物していたそう。創建当初の様子を伝える建物として大切に守っているといいます。
地区の人たちが大切に守ってきた史跡によって、昔の暮らしが目に浮かぶまちでした。
取材に協力してくださった王子保地区の皆さん、ありがとうございました!

2021年は丑年!福井県の皆さん、ことしもよろしくお願いします♪
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:14:25
11月30日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、小浜市の遠敷(おにゅう)地区へ行ってきました!
小浜市の中心部に位置する遠敷地区は、鯖街道と丹後街道が交わる場所で、古くから交通の要衝として栄えてきました。
■ミッション1「『幸運を呼び寄せるスポット』の秘密を探れ!」
遠敷地区には、全国からも観光客が訪れるパワースポットがあります。
まず訪れたのが若狭姫神社。竜宮城の豊玉姫をまつっている神社で、
恋愛成就・良縁・安産など、女性の幸せを叶えてくれると人気のスポットです。

境内に入ると大きな千年杉がお出迎えしてくれますよ~。
長時間手を合わせて、たくさんお願い事をしてきました。
次に訪れたのが若狭彦神社。若狭姫神社と合わせて「若狭の一宮」と呼ばれています。

若狭彦神社は「海彦・山彦」の山幸彦をまつっている神社で、自分の運勢を変えられるというご利益があります。
若狭姫神社から2キロほどの場所にあるので、2つ一緒に巡るのもいいですね♪
名所が数多くある遠敷地区では、訪れた人たちに観光をより楽しんでもらいたいと、去年、地区のおすすめスポットを記したマップを作成しました。

自然散策や歴史など目的に合わせた楽しみ方ができるように作られています。
公民館で手に入れることができるので、観光の際には足を運んでみてくださいね!
■ミッション2「『釜炒り(かまいり)茶』が生み出す地域交流とは?」
釜炒り茶とは、生の茶葉から煎茶を作る最初の加熱工程が、蒸すのではなく「炒(い)って」作るお茶です。

私は、今回の取材で初めて釜炒り茶を飲みました!
香ばしく渋味はあるんですが、後味があっさりしていて飲みやすかったです。

<茶葉の作り方>
① 摘み取った茶葉を釜で炒る。
② 熱いうちに手で揉みほぐして繊維を崩す。
(この作業によって香りが増すそうです)
③ 1週間ほど乾燥させ、再び炒って水分を完全に飛ばしたら完成!
釜炒り茶が地域の交流をどう生み出しているのか、
活動の代表を務める仲野實(なかの・みのる)さんに教えていただきました。

遠敷地区では、お茶摘み・茶葉づくりを地域の人たちで一緒にするのが恒例行事になっているんです。
昔から伝わっていたお茶づくりを復活させたいという声があがったことがきっかけだそうです。

遠敷ふるさとづくりの会のメンバーが、17年前にお茶の栽培を開始。
鹿やイノシシなど、野生動物による被害を受けながらも釜炒り茶の復活に向けて取り組みを続けてきました。
幅広い世代の人たちが参加し、多い年には30人ほどが集まるそうです!
パワーをたくさん蓄え、心が晴れやかになる1日でした。
遠敷地区、ぜひまた足を運びたいと思います!
取材に協力してくださった地区の皆さん、ありがとうございました♪
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:18:30
10月26日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の殿下(でんが)地区に
行ってきました!福井市の西部にある殿下地区。四方を山に囲まれた緑豊かなまちです。
■ミッション1「武周ヶ池(ぶしゅうがいけ)を散策し、紅葉の美しさを伝えよ!」
季節ごとに美しい姿を見せる武周ヶ池。外周はおよそ4キロ、そのうち1キロほどに遊歩道が整備されていて、週末にはハイキング客でにぎわうそうです。

ロケをした日は天気がよく、とても気持ちよかったですよ~!

お出かけ日和だ~♪と大喜びの私。鮮やかな緑に癒されてうっとり♡
・・・ん?今回のミッションは「紅葉」!?まだ早いよ~。
到着早々に大ピンチです!
それでも諦めず、突き進みます。
2年前に購入したカメラを全然使いこなせていない私ですが、カメラを持ってお気に入りのスポットを探し歩きました。
10分ほど歩いたところで、アニメの世界への入り口のような神秘的な神社を発見!
緑に映える色鮮やかな赤い鳥居に惹かれました。
カメラマンの横で、私もシャッターを切ります。撮れた写真は・・・
撮影:今村有希 美しさ伝わる・・・?

スタッフが撮影した写真です。同じ場所とは思えない・・・泣

見頃の紅葉には程遠かったですが、今回の散策で小さな秋の訪れはいくつか見つけられましたよ♪

武周ヶ池の紅葉の見頃は例年11月上旬だそうです。
残念ながらミッションはクリアできませんでしたが、皆さんお許しください・・・。
■ミッション2「郷土料理『葉ずし』人気の秘密を探れ!」
地区の郷土料理「殿下の葉ずし」がこちら!

具だくさんで彩りがきれいですよね。行事など人が集まる時に食べられることが多い料理で、金時豆を入れるのがポイントだそうです。
教えてくださったのは、地元の女性たちで作る「道草だんごの会」の皆さんです。
作り方も教えてもらいました。↓↓↓
酢飯に、しょうゆや酒などで煮込んだ具材(しいたけ・うす揚げ・ひじきなど)を混ぜ合わせ、甘く煮た金時豆を加えます。
アブラギリの葉にご飯を乗せて、両手で包むように優しく握れば完成です。

殿下の味を広めようと、道草だんごの会では毎週末、60個ほどを地区外にも出荷しています。午前中で売り切れるほどの人気ぶりだそうですよ。
美しい風景とおいしい料理を堪能。山の恵みをたっぷりと感じる1日でした。

紅葉の見頃に、リベンジしたいです!殿下地区の皆さん、ありがとうございました♪
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:18:35
9月28日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の足羽(あすわ)地区に行ってきました!
福井市の中心部にある足羽地区。北には足羽川が流れ、南には足羽山が広がる自然豊かなまちです。
一福丸から受け取ったミッションをクリアするため、1日かけて地区内を歩き回りましたよ~!
■ミッション1「愛宕坂を上って、偉人たちの功績を伝えよ」
愛宕坂は、足羽山の登り口にある坂の1つで、145段の石段には、足羽山で採れた笏谷石が使われています。独特な色味で風情がありますよね!

江戸時代、ここは足羽山山頂にある寺に参拝する人でにぎわっていましたが、道が急でぬかるんでいたため、豪商・松岡屋吉兵衛が自らの財で整備しました。
坂を上る途中で見つけたのが、福井の織物産業に大きな影響を与えた細井順子の石碑。彼女は1870年代に京都で織物技術を学び、県内に伝えました。織物王国・福井の礎を築いたともいえる人物です。

石段を上り切ったところでも石碑を発見しました!この写真は、足羽地区出身の歌人・橘曙覧の歌碑です。曙覧は、江戸時代末期、日常生活を題材に身近な言葉を使って詠んだ歌人として知られ、彼の歌は正岡子規にも高く評価されました。

愛宕坂の途中にある橘曙覧記念文学館では、彼の歌や暮らしについて詳しく知ることができます。
「たのしみは」で始まる歌は、「独楽吟」といい、中でも「たのしみは朝おきいでて昨日まで 無りし花の咲ける見る時」という歌は、1994年に当時の天皇陛下と皇后さまがアメリカを訪問された際、当時のクリントン大統領が歓迎スピーチで引用したことで知られています。
さらに先へ進んだところでも石碑を見つけました!
こちらは、かつて福井警察署に勤務していた山田勢三の活躍をたたえ建てられた石碑。この石碑は、彼の在職中に作られたそうですよ。

わずか数百メートル歩いただけで、福井の偉人たちのことを学べました!
■ミッション2「県指定有形文化財『阿弥陀如来坐像』を探せ」
私が探しに来たのは、愛宕坂から徒歩2分ほどの道。
この辺りは寺がたくさん立ち並んでいて、なかなか見つかりそうにありません。
このままではミッションをクリアできない!と思った私は…

強力な助っ人にお越しいただきました!
福井市歴史ボランティアの板倉洋一さんです。
板倉さんは、普段から観光客に地区のガイドをするなど、歴史を伝える活動をしています。
板倉さんによると、この辺りに寺が多いことには、方角が関係しているとのこと。
この辺りは福井城から見ると南西(裏鬼門)の方角にあたります。裏鬼門は、鬼などが入ってくる方角だとされていて、お寺をたくさん設けることで悪い物が入ってこないようにしたと伝えられているそうです。
板倉さんに案内され、たどり着いたのは東雲寺。通りからも大きな仏像が見えました。

こちらが県指定有形文化財の「阿弥陀如来坐像」。室町時代に作られた木造彫刻の像です。高さはおよそ3メートルあり、間近で見ると迫力がありますよ。

無事に2つのミッションクリア~♪
足羽山の緑に癒される街歩きでした!皆さんもぜひ、足を運んでみてください♪

投稿者:今村 有希 | 投稿時間:17:45
3月12日(木)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の社西(やしろにし)地区に行ってきました♪
福井市の中心部にあり、日野川と狐川に挟まれた自然豊かな社西地区。
一方で住宅が立ち並び、病院などの公共施設も多い市街地の側面もあります。
今回紹介した内容はこちら↓↓↓
☆地区の自慢☆
■新社殿!稲荷神社
稲荷神社は855年に建立され、この辺りで大切に守られてきました。
1910年の土地区画整理の際に他の2つの神社とまとめられてこの地に移され、
現在は稲荷神社・白山神社・越知神社の3社の神様を祭っています。
とてもきれいなこの神社、実は4か月前に建て替えられたばかり!
「令和元年」と書かれた記念碑も建てられていましたよ~。
■豊富な教育事業
社西公民館では、さまざまな教育事業に取り組んでいます。子どもから高齢者まで、
それぞれの年代向けの事業を用意しているほか、郷土や健康について学べる講座などもあります。
地域の皆さんの交流を深める大切な機会にもなっています。

☆イチオシ☆
■ホタルが飛び交うまちづくり
社西小学校の敷地内にあるビオトープです。ホタルの生態を研究するため、
井戸の水を引き込み18年前に作られました。

このビオトープづくりにも携わった福井県ホタルの会の
山下征夫(やました・ゆきお)さんに案内していただきました。

山下さんは、ホタルが飛び交っていた昔の風景を取り戻そうと活動しています。

先週、別の場所にある水槽で飼育したホタルの幼虫を、このビオトープに放流。
きれいな水や土など、ホタルの生育条件が整ったこの場所で、
成虫となる6月上旬に向けて大きくなっていくんです。
さらに、ホタルの生息に向けて、最近新しく作られた場所もあります。
山下さんに案内された場所は、地区を流れる狐川(きつねがわ)。
本流のすぐ横に、長さ50メートルほどのせせらぎが作られたんです。

鳥に食べられないよう岩を入れて隠れ場所を作るなど、
ホタルの住みやすさを考えた工夫もたくさんありました。
去年、この場所で放流したホタルは、その7割が成虫に!
幻想的な写真ですよね。
ビオトープと合わせて、地区にはホタルが飛び交ったそうです。その数、およそ160匹。
美しい風景を取り戻し、守っていくために、一歩一歩前進している地区でした。
取材にご協力いただいた社西地区の皆さん、ありがとうございました!
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:18:45
2月27日(木)放送の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の木田地区に行ってきました♪
福井市の中心部にある木田地区。住宅が立ち並ぶまちで、人口は年々増えています。
今回紹介した内容はこちら↓↓↓
☆地区の自慢☆
■安全・安心自転車パトロール隊
子どもたちの交通安全・不審者対策を目的に、地区のボランティアが自転車に乗ってパトロール活動を行っています。大きな特徴は「放課後」に行っていることです。登校する朝の時間帯は、交代で見守り活動をする保護者がいますが、下校の時間帯には誰もいないことを心配して始めました。雪が降る冬の時期を除き、活動をしています。

■木田バンド「Funny KIDA Company」
地区を盛り上げることを目的に、2017年に結成しました。メンバーは10人で、年齢・職業はさまざまです。どの世代の人にも楽しんでもらうため、昔の曲から最近の曲まで幅広く演奏し、地区のイベントで披露しています。

☆イチオシ☆
■「トチの木プロジェクト」
地区の至る所に植えられている「とちの木」。 今の季節、すっかり葉は落ちていますが、 夏には実が落ちて散乱し掃除が大変なんだそうです。そんなやっかい者をヒーローにしようと始まったのが「トチの木プロジェクト」です!とちの実を拾って、とち餅を作ろうというプロジェクトなんです。
見た目は栗とそっくりですが、とちの実はあくが強いため、苦くてそのままでは食べられません。夏に拾った実をまず乾燥させますが、それだけでかかる期間は5か月。
その後、水でふやかして皮をむきます。そしてあくは、灰と石灰をお湯で溶いたものに1日漬け込んで抜いていきます。食べられる状態にするだけでも半年ほどかかるそうです。
一般家庭では到底できない作業ですよね…。【写真左:皮むき、写真右:あく抜き】

これでやっと、とち餅づくり開始です!とちの実を、1日水に漬けたもち米と混ぜ合わせて炊き、あんこを包めば完成です。
微力ながら、私もお手伝いしました!
完成したとち餅♪ 試食中
くるみのような風味で、あんことよく合い、とてもおいしかったです♪
毎年このプロジェクトには、子どもからお年寄りまでおよそ30人が参加しています。とち餅は公民館まつりの際に販売していて、すぐに売り切れるほどの人気だそうですよ!
散らばった実を集めてまちをきれいにするとともに、笑顔を咲かせる活動でした。
木田地区の皆さん、ありがとうございました♪
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:18:40
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