2021年02月03日 (水)あわら市吉崎(よしざき)地区でみつけ隊!【太田実穂】

2月1日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
福井県の最も北のあわら市吉崎(よしざき)地区に伺いました。
人口200人(2021年1月1日現在)北潟湖を望む、風光明媚なまちです。
すぐお隣は石川県加賀市で強い結びつきがあります。
そのお互いの歴史などを伝えようと県境をまたいで建てられた「越前加賀県境(けんきょう)の館」という施設もあるんです!
6年前のオープン以来、あわら市と加賀市の歴史や文化を発信しています。
また、この県境の館の前では、越前の男神と加賀の女神が綱引きで勝負したという伝説にもとづいて、毎年県境をまたいだ綱引きが行われているんです!
これまでの成績は1勝3敗で越前がやや押され気味。。ちょっとくやしいですね。
今回の一福丸の指令は・・・
「550年の歴史が息づくスポットをめぐれ!」
私がまず向かったのは地元の人たちに御山と呼ばれている場所です!
ここには吉崎のみなさんが大切に思っているある人物に関する史跡がありました!
その人物とは、この方!
『蓮如上人』です。
本願寺第8代宗主の蓮如上人は、北陸の布教の拠点として吉崎に道場を開きました。
多くの人や物資が集まるようになった吉崎は宗教都市として飛躍的に発展したといいます。
そして、ことしは、蓮如上人が吉崎に道場を開いてから550年という節目の年だったんです!
今回は、蓮如上人にまつわるスポットをご紹介していただきました!
まず、ご紹介いただいたのはこちら!
「お腰掛けの石」です。
蓮如上人のお住まいの庭石で、蓮如上人は、この庭石に座って北潟湖の美しい景色を眺めていたといいます。
また、お腰掛けの石には、ある言い伝えがありました。
蓮如上人がよく座っていたため「ぬくもり」が残っていて、周りに雪が降っても、お腰掛けの石だけは、早くとけるとか!!
不思議ですよね~。
次に向かったのは、吉崎御坊蓮如上人記念館です。
まずは、蓮如館を見せていただきました。
浄土真宗の中興の祖としてあがめられる蓮如上人。
当時の人々から大きな支持を得た理由がわかる資料も残されていました。
それがこちら!
蓮如上人ご真筆の「六字名号」です。「南無阿弥陀仏」と書かれています。
当時、蓮如上人は、このような六字名号を毎日200枚から300枚書き、門徒さんに無償でお分けして、家にいながらでもお参りができるようにしたといいます。
朝夕と手を合わせて念仏を唱える習慣ができ、お仏壇の始まりではないかとも言われているそうです。
最後に立ち寄ったのは、鳳凰閣という建物です。
風格ある建物ですが、実はここ“カフェ”なんです!
窓の外には、蓮如上人が愛した絶景が広がり、ケーキセットなどを楽しむことができます。
人々の安寧を願った蓮如上人。
吉崎のみなさんが思いを受け継いでいました。
■お問い合わせ
あわら市吉崎公民館
住所:あわら市吉崎8-34
電話:0776(75)1205