2021年05月28日 (金)越前市・粟田部地区でみつけ隊!【羽生 ちひろ】

5月24日(月)の「ほやほやみつけ隊」は、越前市の粟田部(あわたべ)地区をご紹介しました。
桜やもみじの名所として知られる「花筐(かきょう)公園」があります。
この時期は新緑が美しく、地元の皆さんは緑のもみじを「春もみじ」と呼んで親しんでいます。
粟田部地区は継体天皇とゆかりが深く、
地区のキャラクターも継体天皇がモデルになっています。
その名は「おおとのん」。
継体天皇の即位前の名前「男大迹皇子(おおどのおうじ)」から名付けられました。
今回の指令は、一福丸からではなく、「おおとのん」が出してくれました!
指令 おおとのんクイズに挑戦!
地区内の継体天皇ゆかりの場所でクイズに答えます。
まずは花筐公園で出題。
Q:継体天皇がこの地に残した形見は?
答えは、桜。
継体天皇の即位の際、都に上る前に自ら植えたとされる「薄墨桜(うすずみざくら)」が花筐公園内に残っています。
続いての「おおとのんクイズ」は、
継体天皇の子が生まれた時、産湯に使ったとされる「皇子ヶ池(おうじがいけ)」から。
Q:その子、後の第27代天皇は、何天皇?
答えは、安閑(あんかん)天皇。これは難題ですね・・・。
ちなみに、第2皇子の宣化(せんか)天皇の産湯としても使ったそうです。
次なるゆかりの場所は、継体天皇をまつる「岡太(おかふと)神社」。
この神社の神事にも継体天皇が関係していました。
毎年2月に行われる「蓬莱祀(おらいし)」。
継体天皇の即位を祝って始まったと伝わっています。
地区民総出で練り歩く「山車巡行」が風物詩になっています。
明治時代から長く中断していましたが、昭和59年に復活。
復活後に音頭取りが歌うようになった『木遣り唄(きやりうた)』が、今や山車巡行に欠かせないものになっています。ただこの木遣り唄、蓬莱祀には直接関係ない歌ばかり組み合わせて作られたんです。
祝い事の歌や、家を建てる時の歌、農作業の時の歌など、古くから地区に伝わる歌を中心に組み合わされました。
ここで「おおとのんクイズ」。
Q:神事に関係ない歌を組み合わせたのはなぜ?
それは、半日かけてまわる長丁場の山車巡行を飽きさせないため。
いろんな歌を組み合わせ、さらにみんなの知っている歌にすることで盛り上げていました。
継体天皇ゆかりの粟田部地区。
その歴史を大切に、そして楽しみながら伝えていました。
