2021年03月30日 (火)南越前町・甲楽城(かぶらき)地区でみつけ隊!【羽生ちひろ】

3月29日(月)の「ほやほやみつけ隊」は、
南越前町の甲楽城(かぶらき)地区をご紹介しました。
旧河野村の一部、日本海に面した漁業の盛んな地域です。
漁のメインは定置網。
マダイやトラフグ、ハマチなど、季節ごとに様々な魚が水揚げされています。
撮影に伺った日は、冬の間休んでいた漁の再開を直前に控え、
漁師さんたちが網の手入れ作業中でした。
破れたり傷んだりした箇所を1つ1つ手作業で丁寧に繕っていきます。
漁の前にこんな地道な作業があったんですね。
さて、そんな漁師町での今回の指令はこちら。
指令 “ねこ踊り”を習得せよ!
“ねこ踊り”とは一体!?
甲楽城公民館を訪ねると、地区の女性たちが踊っていました。
“ねこ踊り”の正式名称は『甲楽城来いとさ(こいとさ)』。
なぜ“ねこ踊り”と呼ばれているかというと、
猫が顔をなでるしぐさをまねした踊りだからだそうです。
ただ歌の内容は猫は関係していません。
「来いとさ」とは「おいで」という意味で、
海に出ている漁師のことをうたっているんです。
みなさんおそろいの、このはっぴにはちまき姿も、漁師の男たちを表しています。
威勢のいいお囃子が特徴的で、「裸で来い、ふんどし邪魔ならかぶって来い」など、漁師たちの普段の会話のようなものが織り込まれています。
この「甲楽城来いとさ」は江戸時代から伝わるとされる郷土芸能で、
元々は地区の青年団の若い男衆たちが踊るものでした。
それが後継者不足で途絶える寸前に。漁師町ならではの伝統の踊りを絶やすまいと、地区の女性たちが「甲楽城来いとさ保存会」を立ち上げて継承しています。
威勢のいい歌にのせて、猫のしぐさで踊る『甲楽城来いとさ』。
とても楽しい踊りでした!

トラックバック
■この記事へのトラックバック一覧
※トラックバックはありません