2月22日(月)の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の啓蒙(けいもう)地区をご紹介しました。
福井市中心部から東へおよそ3キロほどのところ。国道8号線が通り、量販店やマンションなどが立ち並ぶ市街地です。えちぜん鉄道の駅も2つあり、交通の便もいい場所です。


今回の一福丸からの指令はこちら。
【指令】 地区の心をつなぐ“ある武将”とは!?
“ある武将”に関係している場所が「越前新保駅」のすぐ近くにありました。
『芝原用水(しばはらようすい)』です。

江戸時代に福井城下の生活や農業に必要な水を九頭竜川から引くために作られたもので、この用水を開くよう命じたのが、福井藩の初代藩主・結城秀康と伝わっています。
そう、“ある武将”とは、結城秀康でした。
啓蒙地区を流れる芝原用水は、地元の皆さんの力で美しく整備されています。


春には桜も咲き誇ります。

指令の“ある武将”は分かったけど、“心をつなぐ”というのはどういうこと!?
理由を探るため啓蒙公民館へ行くと・・・。

甲冑姿の方々が出迎えてくれました。彼らは「啓蒙キッズ応援隊」。
啓蒙キッズとは、地区で作る子ども劇のこと。結城秀康をテーマにした劇を10年前から上演していて、地元小学生の出演をはじめ、監督や脚本、舞台美術など大人も手伝ってみんなで作り上げています。

「啓蒙キッズ応援隊」は、子どもたちが主役の舞台なので、大人は“わき役”や“裏方”として関わっていますが、いつの間にか子どもより夢中に!甲冑まで手づくりしてしまうほどです。

使われている材料に驚き!この「かぶと」の黒丸の部分、リサイクル品を使っているんですが、何だか分かりますか?(ヒントは若狭地方のおいしいもの!その蓋)


正解は「小鯛のささ漬けの蓋」でした!
そのほかにも、地区内のたくさんの人から、使わなくなった着物の帯などが集まったそうです。みんなの力で作り上げた甲冑で子ども劇を盛り上げています。


地域一丸となって作り上げる、結城秀康の劇。
その劇を通して、絆が深まる啓蒙地区でした。

投稿者:羽生 ちひろ | 投稿時間:17:42
2月15日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、若狭町の西田(にした)地区へ行ってきました!
若狭町の北部に位置する西田地区。山々と三方五胡に囲まれた自然豊かな地域です。
お宝があると聞きつけ地区を訪れた私。・・・ふふふ。いただいて帰るぜ♪

(今回は海賊の衣装!コスプレ楽しいなぁ。)
■ミッション1「この地で磨かれてきた『青いダイヤ』とは?」
青いダイヤの手がかりが残る場所へ地元の方に案内していただくと、たどり着いたのは「三方湖」でした。
かつて青いダイヤは船で運ばれていたそうで、たしかに湖の近くには古い船小屋がいくつもありました。


まさか、この辺りには海賊船が出入りしていた!?
・・・いえいえ、青いダイヤとは、実は「梅」のことだったんです。

日本海最大の梅の産地として知られる若狭町。
西田地区は、三方五湖や山々に囲まれ強風が吹きにくいことから、
梅の栽培に適した土地だと古くから考えられてきました。
発祥は江戸時代後期。当時は、福井梅ではなく西田梅と呼ばれ、
始まりは、裕福な農家が自宅の庭に梅の木を植えたことだといわれています。

しかし、鉄道が開通する大正初期までこの地域は交通が不便だったため、
梅の出荷には湖を渡る船が欠かせなかったんです。
当時の梅農家は夜の2時から船を出し、1日がかりで梅を敦賀まで運んでいたそうですよ。
そんな苦労もあって、梅の産地に発展した西田地区。昭和30年代には、「青いダイヤ時代」とも呼ばれるほどの梅ブームが巻き起こりました。
冬のこの時期、青いダイヤは見られず残念…ですが、
梅農家の方々は、年間を通して大忙し!冬の仕事は「枝のせんてい」です。

「せんてい」とは、枝の伸びる方向を調整し、不要な枝を切り落とす作業のこと。
梅を育てるには欠かせない作業なんです。
西田地区では、せんてい作業で出た枝を活用しようと取り組みも進められています。
この地域の梅の特徴は、青々とした枝が残りやすく花芽がいっぱい付くこと。
梅の枝を正月飾りや生け花の材料として出荷する農家も多いそうですよ。

さらに、焼き芋づくりのイベントも。梅の枝を燃やして作る焼き芋です。
切った枝をただ廃棄するより、地域の人たちに楽しんでもらいたいと、
梅農家の皆さんが企画し2年前から始まったそうです。


時代を超えて磨かれ続ける青いダイヤ。西田地区の宝でした!
■ミッション2「授業が一変!?生まれ変わった小学校を訪ねよ!」
もう1つのお目当ては、「海の恵み」です!
地区の方に教えていただき向かったのは、地区の北部・常神半島に位置する旧岬小学校。生徒数の減少により、4年前に廃校になっています。
どうして小学校の校舎で海の恵みが・・・?
中に入ると迎えてくださったのは、なんと漁業者の方!
実はこの小学校の校舎は、3年前に「漁村体験施設 みさきち」に生まれ変わったんです。
近くに海や湖がある自然豊かな若狭の魅力を知ってもらいたいと作られ、
水上アクティビティのほか、漁業や水産加工体験などを楽しめます。
今回私が挑戦したのは、魚さばきです!サワラの子ども「サゴシ」をさばきました。


恥ずかしながら私、人生初の魚の3枚おろしです・・・
骨がどこにあるのかわからず、包丁を入れる位置を見極めるのが難しかったです。
途中で魚のしっぽを切り落としてしまうというハプニングもありましたが、
丁寧なご指導のおかげで、なんとか3枚におろすことができました!

私がさばいた魚がこちら!うーん・・・骨にかなり身が付いてる~。

西田地区のおいしいお宝、ぜひ味わってみてくださいね♪
取材に協力してくださった皆さん、ありがとうございました!
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:13:49
2月8日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、美浜町南西郷(みなみさいごう)地区に行ってきました♪
美浜町の中心部に位置する南西郷地区は、海・山・湖に囲まれ自然豊かな地域です。
地区の西側には、ボートが盛んな久々子湖(くぐしこ)が広がっています。

今回の指令は、「一福丸と南西郷地区の魅力発掘対決!」
それぞれが地区の魅力を見つけてご紹介しました!

まずは、一福丸!!
「消えた伝統を復活させる救世主たち」を訪ねました。
こちらは、郷市(ごいち)囃子(はやし)保存会「夢笛(むてき)」のみなさんです。
地域のお祭りで披露されるお囃子を守り継ごうと活動しています。
みなさんが10年前の結成以来、取り組んでいるプロジェクトが「失われたメロディの復活」!
実は、地区にこれまで伝わっていたお囃子は4曲だったのですが、50年前には全部で11曲ありました。
お年寄りのなにげないひとことで11曲あったことを知った皆さんは、知らない間に伝統が消えてしまうと危機感をもち、メロディの復元を目指すことになったんです!
復元にむけて大きな一歩となったのが、50年前に録音されたテープが発見されたことでした。そこには、失われた7曲もしっかりと残っていたそうです!
その音源を譜面におこしたのが、こちら。

地域の音楽が得意な人が耳だけを頼りに、メロディや太鼓をたたくリズムまで正確に再現しました。
こうして今では、失われた7曲のうち4曲の復元に成功したんですよ!
「夢笛(むてき)」のみなさんの目標は、11曲全部復活させて、50年先、100年先まで、絶やさずに11曲のお囃子を伝えていくことだそうです!

続いて、私がご紹介したのは「自然の恵みを体験できるスポット」!
久々子湖のほとり、丘の上にたたずむ「園芸LABOの丘」を訪ねました。
この施設は、自然や園芸を身近に感じてほしいと、おととしに県が整備しました。

ここの呼び物が、作物の育て方やトマトの収穫体験、さらにはフラワーアレンジメントや野草入りのお菓子作りまで、数多く開かれる体験講座です。
私も体験のひとつ、「カボチャなどの種を使ったアートマグネットづくり」に挑戦!

材料は、施設でとれたかぼちゃやヒマワリの種。
種によって形や色がさまざまでおもしろいですよね。

作り方は簡単。マグネットに木工用接着剤で種を好きなデザインに張り付けていくだけ!
完成した私の自信作がこちらです。

ドライフラワーをアクセントに、可愛らしく仕上がったのではないでしょうか!
身近に手に入る種でこんなに可愛い小物が作れるなんて、驚きですよね!
園芸ラボでは体験のほかにも、隣接した直売所で、地元でとれた新鮮な野菜や果物を買うことができたり、レストランで地元の食材を生かした料理を満喫できたり、楽しみ方いろいろ!


↑久々子湖のシジミや地元でとれた魚の干物もおすすめ!

わたしと一福丸の魅力発掘対決。それぞれの思いで地域を盛り上げたいと奮闘するみなさんに出会うことができました!
みなさんはどちらの魅力が気になりましたか?
ぜひ、南西郷地区に、足を運んでみてください★

投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:11:13
2月1日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
福井県の最も北のあわら市吉崎(よしざき)地区に伺いました。
人口200人(2021年1月1日現在)北潟湖を望む、風光明媚なまちです。
すぐお隣は石川県加賀市で強い結びつきがあります。
そのお互いの歴史などを伝えようと県境をまたいで建てられた「越前加賀県境(けんきょう)の館」という施設もあるんです!
6年前のオープン以来、あわら市と加賀市の歴史や文化を発信しています。

また、この県境の館の前では、越前の男神と加賀の女神が綱引きで勝負したという伝説にもとづいて、毎年県境をまたいだ綱引きが行われているんです!
これまでの成績は1勝3敗で越前がやや押され気味。。ちょっとくやしいですね。


今回の一福丸の指令は・・・
「550年の歴史が息づくスポットをめぐれ!」
私がまず向かったのは地元の人たちに御山と呼ばれている場所です!
ここには吉崎のみなさんが大切に思っているある人物に関する史跡がありました!
その人物とは、この方!

『蓮如上人』です。
本願寺第8代宗主の蓮如上人は、北陸の布教の拠点として吉崎に道場を開きました。

多くの人や物資が集まるようになった吉崎は宗教都市として飛躍的に発展したといいます。
そして、ことしは、蓮如上人が吉崎に道場を開いてから550年という節目の年だったんです!
今回は、蓮如上人にまつわるスポットをご紹介していただきました!
まず、ご紹介いただいたのはこちら!

「お腰掛けの石」です。
蓮如上人のお住まいの庭石で、蓮如上人は、この庭石に座って北潟湖の美しい景色を眺めていたといいます。

また、お腰掛けの石には、ある言い伝えがありました。
蓮如上人がよく座っていたため「ぬくもり」が残っていて、周りに雪が降っても、お腰掛けの石だけは、早くとけるとか!!
不思議ですよね~。
次に向かったのは、吉崎御坊蓮如上人記念館です。
まずは、蓮如館を見せていただきました。


浄土真宗の中興の祖としてあがめられる蓮如上人。
当時の人々から大きな支持を得た理由がわかる資料も残されていました。
それがこちら!

蓮如上人ご真筆の「六字名号」です。「南無阿弥陀仏」と書かれています。
当時、蓮如上人は、このような六字名号を毎日200枚から300枚書き、門徒さんに無償でお分けして、家にいながらでもお参りができるようにしたといいます。
朝夕と手を合わせて念仏を唱える習慣ができ、お仏壇の始まりではないかとも言われているそうです。
最後に立ち寄ったのは、鳳凰閣という建物です。

風格ある建物ですが、実はここ“カフェ”なんです!


窓の外には、蓮如上人が愛した絶景が広がり、ケーキセットなどを楽しむことができます。
人々の安寧を願った蓮如上人。
吉崎のみなさんが思いを受け継いでいました。

■お問い合わせ
あわら市吉崎公民館
住所:あわら市吉崎8-34
電話:0776(75)1205
投稿者:太田 実穂 | 投稿時間:11:51
1月25日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
鯖江市立待(たちまち)地区に行ってきました♪
鯖江市の北西部に位置する立待地区。
江戸時代に、松平昌親(まさちか)を藩主とする吉江藩があり、今でも城下町としての風情が残ります。
地区で生まれ育った有名人というのが…

この方、浄瑠璃作家の近松門左衛門!父親が吉江藩の武士だったんです!
人形を操り物語を表現する人形浄瑠璃は、江戸時代に大流行。近松はその人気作家として活躍しました。
今回の指令は、
「近松門左衛門を愛するプロフェッショナルな仲間たちに会いに行こう!」
ということで、
近松門左衛門にちなんで、人形浄瑠璃で地区を盛り上げようと活動する、
鯖江人形浄瑠璃「近松座」のみなさんを訪ねました!



鮮やかな衣装に身を包んだ人形たちが、歌と音楽に合わせて舞う様子は迫力満点!
まるで人形が生きているかのような躍動感です!
華麗な人形浄瑠璃を披露してくださったみなさん。
しかし、じつはこの近松座、人形浄瑠璃の体験講座に参加していたメンバーたちが15年前に旗揚げしたもので、もともとはメンバー全員が素人だったんです!


人形浄瑠璃の文化が全くなかった立待地区。
技術は、県外から指導者を呼んで、イチから学びました。

さらに驚くのは、こちらの人形、なんと顔以外身体も衣装もすべて手作り!

地域の人たちが協力して、小道具や舞台までなんでも作ってきました。
こうした努力が実り、今では自分たちだけで公演をするほどの腕前!
地区を盛り上げたいという心意気がプロフェッショナルなみなさんだったのです!
地区の人たちをトリコにする人形浄瑠璃。
人形を操る「人形遣い」を、私も少しだけ体験させていただきました!
片手だけで人形の体を支えるは大変!
人形遣いの難しさを体感することができました。
終始、笑いが絶えず楽しい雰囲気で練習していた近松座のみなさん。
地区を盛り上げる源は、こうしたみなさんの笑顔にあるのかもしれません★

↑イメージキャラクター「ちかもんくん」と北川
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:19:05
1月22日(金)の「ほやほやみつけ隊」は、福井市の日新(にっしん)地区をご紹介。
福井駅から北西部へおよそ2.5キロのところにあり、昭和51年の日新小学校開校にあわせて誕生した比較的新しい地区です。
地区内を巡るコミュニティバス「日新さんさんバス」に乗って行ってきました!

今回の一福丸からの指令はこちら。
【指令】 「底喰川(そこばみがわ)」の、美しい風景と名前のギャップの秘密を探れ!
地区の真ん中を東西に流れる「底喰川(そこばみがわ)」。


(下の写真は夏の様子)
かつてはゴミが浮かぶ汚い川でしたが、地区のシンボルにしよう!と、20年ほど前にクリーン作戦を開始。


住民総出の清掃活動が毎年の恒例行事となり、今では中高生にまで活動が広がっています。
さらに景観づくりにも力を入れています。河川敷には遊歩道を整備。
花壇もあって、季節ごとにきれいな花が彩を添えます。

また、川岸には「ミソハギ」を植え付け、毎年8月になると紫の花が埋め尽くします。

こんなキレイな川なのに、“底”を“喰う”という名前なのは、なぜ!?
そこには、この川の昔の姿が関係していました。

地区の「いきいきライフセミナー」の皆さんが作った紙芝居によると、
かつての底喰川は、その名前の通り、洪水になると底を喰うほど荒れ、おそろしかったそうです。

川の治水に力を入れ出すと、川の主の“大蛇”が悪さをして、通行人を川へ引きずり込んだ、という逸話まで残っています。


かつてはやっかいな川だったから、こんな名前に。
しかし、名前とは裏腹に、今は清掃活動などを通して地区の絆をつなぐ大切な川になっていました。

投稿者:羽生 ちひろ | 投稿時間:20:40
キャスターの北川です。
2021年になりました!
昨年はコロナの影響を大きく受け、
みなさまと直接お会いできる機会が減り、さみしい思いもありました。
しかし、またマスクを外して笑顔でお会いできる日がくるまで
今お伝えするべき情報を、今できる最善の方法で、お届けしていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて!1月8日には、新年最初の情報たら福がありました♪

ゲストは若狭歴史博物館・学芸員の川波久志さんと、箏(こと)奏者の後藤礼奈さん。
MC鹿沼憂妃さんは、今回は東京からのリモート出演となりました!
前半は、ことし本厄であることを、とっても気にしていた鹿沼さんと一緒に、
厄年や厄払いについてトーク。
民俗学が専門の川波さんに、厄年の前向きな考え方を教えていただきましたよ~!
後半は、箏の生演奏をたっぷり楽しみました♪
後藤さんが奏でるのは、お正月定番の曲から、最新ポップスまで!
曲によって表情を変える箏の音色に驚かされ、もっと聞いていたかったほど…
充実した50分をお届けすることができました。
お知らせです♪
2月の情報たら福は、
2/5(金)に高橋愛さんと今村キャスターがお届けする通常回に加え
「情報たら福スペシャル」の放送が予定されています!!
放送は、
2月14日(日)午後1:05~
ことしのバレンタインは、ぜひ!情報たら福スペシャルをお楽しみください♪
投稿者:北川 玲子 | 投稿時間:11:48
1月4日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、越前市の王子保(おうしお)地区へ行ってきました!
越前市の南部に位置する王子保地区は、日野山などの山々に囲まれ、日野川が南北を縦断する自然豊かなまちです。
■ミッション1「『まぼろしの北陸道』の謎を解け!」
「まぼろしの北陸道」があると聞いて向かったのは、なんと山の中。
看板には、「まぼろしの北陸道 塩の道」と書かれていましたが、何のことかはわからず…
そこで、この道に詳しく、整備やガイドも務めた経験もお持ちの坂口弘臣(さかぐち・ひろし)さんに案内していただきました。

坂口さんによると、塩の道とは、塩を運ぶのに使っていた道のことだそう。敦賀の海から越前市へとつながっていて、1200年以上前の奈良時代にこの道を通って武生の国府に塩を運んでいたという記録が残されています。
ただでさえ傾斜のある山道ですが、この日は雪が積もってさらに険しい道に。
一歩進むのも一苦労でした。塩を運んでいた当時の大変さを体感できた気がします。

なぜ急な山道を?と思っていましたが、地図で見ると、よくわかりました!
敦賀の海と越前市を最短で結ぶ道ということで、ここが使われていたようです。

明治時代に交通が発達すると、この道が使われることは減り、荒れ果ててしまいます。
しかし坂口さんが整備を呼びかけて、1999年に復元。標識や石碑が立てられて、再び歩けるようになったんです。
一度は失われかけた塩の道。その歴史を大切に思う地域の人たちによって再び開かれたのが「まぼろしの北陸道」だったんですね。
■ミッション2「『珍しい』だらけの神社を訪ねよ!」
向かったのは、地区のシンボルとして信仰を集めている「大塩八幡宮」。
891年鎮座といわれる神社で、珍しい要素が詰まっているそうなんです。
何が珍しいのか、調査してきましたよ!
まず驚いたのは、御利益です。
ねたみやいじめなどをはらい除く御利益がある神社なんだそうで、
宮司の瓜生有具(うりゅう・ありとも)さんも、ほかに知らない御利益だと話していました。
その御利益には、創立の由来が関係しているんです。
時は887年。仲間のねたみによりこの地に流罪となった人物がいました。
中納言・紀友仲(きの・ともなか)です。
無実の罪を晴らし京に戻ることを願った紀友仲。

その後帰京が叶えられたことから、感謝を込めて建てたといわれ、

ねたみやいじめをはらいのける御利益がある神社だとされています。

さらに、拝殿の建て方も北陸では珍しいんです。
この時期に被せられている白いシートは雪囲いですが…

中を見ると、柱だけで壁はありません。
この建築様式は「四方吹き放ち」といいます。

北陸には少ない大型拝殿として、国の重要文化財に指定されています。

瓜生さんによると、平安時代には、この拝殿の中で獅子舞や神楽舞など神様に奉納する芸能が行われ、その周りで氏子が見物していたそう。創建当初の様子を伝える建物として大切に守っているといいます。
地区の人たちが大切に守ってきた史跡によって、昔の暮らしが目に浮かぶまちでした。
取材に協力してくださった王子保地区の皆さん、ありがとうございました!

2021年は丑年!福井県の皆さん、ことしもよろしくお願いします♪
投稿者:今村 有希 | 投稿時間:14:25
お久しぶりです!
みなさま、今年も残りわずか。いかがお過ごしですか?
私は、大忙しの師走を過ごしました!
いくつかにわけて、ブログでお伝えしたいと思います。(その予定です。)
まず第一弾。
12月2日は、「ニュース シブ5時」で
福井県坂井市の繊維工場から中継しました。

以前、県内向けに放送した
浴衣帯の製造メーカーが織りの技術をいかして
シルクのマスクを作っているという取り組みについてです。


この繊維メーカーがマスクを作り始めたきっかけは、
マスクと浴衣の帯の幅が一緒だったから!!!
それをテレビでわかりやすく説明するために、
浴衣ガールが帯をめくると…
幅がピッタリのマスクがずらっと並ぶ演出でプレゼンしました。

スタジオのキャスターからは、「マスク帯!」と反応が返ってきましたが、
視聴者の皆さまにも楽しんでいただけていたら嬉しいです♪
繊維王国・福井の高い技術を
福井から日本全国に伝えられる喜びを実感しました。
実はこの放送が、私にとって初めての全国中継。
多くの先輩に支えられ、放送を出すことができました。
写真には写っていませんが、
現場では平野アナ、髙鍬アナにもサポートしてもらい、
自信をもって本番に挑むことができました。
先輩の支えにも感謝しながら、
もっと視聴者の皆さまに「わかりやすく伝わる」放送を目指して
大谷、頑張ります!!

では、12月奮闘記!第2弾をお楽しみに…♪
投稿者:大谷 舞風 | 投稿時間:14:00
12月21日(月)の「ほやほやみつけ隊」は、坂井市の坂井木部(さかいきべ)地区をご紹介。
坂井平野の一角、田園風景が広がる農村地帯の坂井木部地区。古くから米どころとして発展してきた地域です。

坂井木部地区には「鬼」がいると聞いて、あのアニメの主人公になりきって行ってきました!
相棒はもちろん、ねず・・・いや、一福丸です。

いざ!鬼退治へ!
さっそく見つけましたよ、交差点に立つ大きな鬼。

退治しようとするも、地元の人に止められてしまいました!
なんでも坂井木部地区では、鬼は親しまれる存在なんだとか。
そこで今回の指令は、
【指令】 鬼が親しまれる理由を探れ!
そこには、ある伝説が関係していました。
かつてこの地はうっそうとした沼地で、そこに「水鬼」が住んで悪さを働いていたそうです。困り果てた村人のもとへ、比叡山から高僧が送られました。高僧たちが立派な七堂伽藍(がらん)を建ててその中で祈とうを続けると、それから晴天が続いて沼が干上がり、逃げ出してきた鬼を退治した、という伝説です。
その伝説とゆかりのある場所が地区内にあります。「紀倍(きべ)神社」です。
比叡山からの高僧が祈とうした場所が、紀倍神社の発祥とされているそうです。
その高僧たちと同じ名字の家が今も地区内に何軒かあるそうで、子孫ではないかと言われています。
この鬼の伝説を後世に伝えると共に、地域おこしにも活かそうと、地区で鬼を大々的に取り上げるようになりました。
伝説を和太鼓で表現する「木部新保鬼辺(おにべ)太鼓保存会」というグループがあったり。

地区のキャラクターも鬼だったり。その名も「きべ丸くん」。

更に3年前には、きべ丸くんの妹「ベッキー」も登場。(きべを反対から読んでベッキー)

かつて厄介者だった鬼は、今や地区では欠かせない存在となっていました。
(※地区内で鬼を見かけても、退治しないで下さい。)

坂井木部地区の鬼、嫌いになるべからず!
(き) (べ)
投稿者:羽生 ちひろ | 投稿時間:19:00
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