鳥海山

山形県
2017年9月15日 放送

秋田と山形にまたがり、日本海を見下ろす独立峰「鳥海山」(2236m)。山容の美しさから、「秋田富士」、「出羽富士」と呼ばれてきた。その鳥海山の姿、場所によって大きく変わる。東の麓から見れば、端正な富士山型。山形からはふたこぶ。日本海上では台形で、裾野を広げたなだらかな山容に見える。暮らしも様々だ。東には熊を狩る山の民、南北には農耕の民、西に海の民。それぞれの人々は山を眺めながら、同じことを言う。「おらんとこから見る鳥海山が1番良い」
冬、鳥海山に大量に降る雪は豊富な伏流水となり、農家は水不足を知らない。水は日本海の中まで直接流れ込み、海中湧水に。漁場は肥え、漁師に岩ガキや高級魚など宝をもたらした。しかし、鳥海山からやってくるのは恵だけではない。時に火山活動の災い、農作物を枯らす冷たい水を人に与えた。それでも人々は、山の神を鎮める舞を受け継ぎ、冷水に適応して生きてきた。
ふるさとから見る鳥海山を、なぜ人は誇るのか。畏怖と感謝を抱きながら生きてきた、鳥海山麓の人々の物語。

紹介したトピックス
掲載までしばらくお待ち下さい。
旅のとっておき

鳥海山を担当した原田です。
取材でお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。
鳥海山の標高は「フウフでミロ(2236メートル)」。そんな鳥海山は恥ずかしがり屋さん。1年の3分の2は雲に覆われるという鳥海山は、撮影の日に限って、隠れてしまうのです…。続きを読む

ポスター
鳥海山
[写真協力] にかほ市/一般社団法人 秋田県観光連盟/由利本荘市観光協会/秋田県由利地域振興局/秋田県元気ムラ支援室/由利本荘市民俗芸能伝承館まいーれ/山形県教育庁/山形県遊佐町/遊佐鳥海観光協会/庄内観光コンベンション協会/小林一敏/阿部貴吉/畑山文男/スナログ
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