奥会津 檜枝岐

福島県
2017年2月3日 放送

昭和初期、その平和で平等な暮らしぶりから“桃源郷”と呼ばれた村がある。
標高939mの福島県檜枝岐村。急峻な山間に隠れるように佇む、人口600足らずの小さな山村だ。一年の半分が雪に閉ざされ、気温の低さや日照不足の影響で米は実らない。江戸時代には飢饉の度に生まれて間もない赤児を殺める“まびき”が行わるなど、“桃源郷”とは大きくかけ離れた、厳しい歴史が刻まれている。
しかし、人々は1200年以上、この場所で命をつないできた。そこには私たちが考える便利さや豊かさとは異なる、もう一つの価値観が今も脈々と流れているからだ。人々は知恵を出して糧を分かち合い、600人という限られたマンパワーがそれぞれに役割を果たしながら暮らしている。番組では自然厳しい土地が“桃源郷”と人々に呼ばれた理由を探っていく。

紹介したトピックス
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旅のとっておき

奥会津・檜枝岐篇を担当した、福島局の金井です。私が、福島の山奥にある人口600弱の村の存在を知ったのは、一昨年。今回、番組を共に制作した寺島ディレクターから聞いた、“日本一人口密度の低い村=檜枝岐村”だという情報でした。“日本一人口密度が低い”と聞いてイメージしたのは、寒風吹きすさぶ、ものすごく寂しい村。しかも山の中。続きを読む

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