丹後

京都府
2017年1月6日 放送

京の都から北におよそ100キロ、日本列島の日本海側のほぼ中央に位置する丹後は、古くから地政学的に大陸、そして都と密接な関係を切り結んできた。古代、リアス式海岸の入りくんだ地形は天然の良港となり、中国・朝鮮半島との交易を活発化させた。大和朝廷をも惹きつけた丹後には、一時、聖徳太子の母もやってきたと伝えられ、その言い伝えにまつわる地名が残る。中世になると、日本三景「天橋立」が、天国への入り口として都の人々を魅了。江戸から昭和にかけては、秋・冬に大陸側から吹く季節風「うらにし」が育んだ「丹後ちりめん」が、都の着物文化に欠かせないものとなった。北前船の伝統と、ちりめん景気は宮津の町に花街を生み、芸者文化が花開いた。いまも最後の芸妓・から代さんが地元の旅館で座敷を盛り上げている。行き交った様々な文化を重層的に受け入れながら暮らしを育んできた丹後の人々の今を見つめる。

紹介したトピックス
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旅のとっておき

『丹後』回を担当しました、山口と申します。京都市から車を走らせて2時間。京都市内中心部とは全く違った風景を味わいながら4ヶ月間、海とともに暮らす人々を取材させていただきました。取材にご協力を頂いた方、本当にありがとうございました。土地に根ざして健やかに暮らしている取材先の方々のシンプルな生活を、自分は時折羨ましくも感じました。続きを読む

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