SL

2016年4月29日 放送

今から140年以上前、鉄道が日本を元気にした。そして、鉄道がふるさとをつないだ…。
その主役は、地響きのような汽笛を響かせながら走る蒸気機関車 (SL)。戦前から戦後の高度成長期の間、人や貨物を日本列島各地に運んだ車両である。

そのSLが、静岡の大井川本線や、山口線を皮切りに徐々に観光列車として復活。北海道から熊本まで、全国11路線で当時の姿を取り戻し、たくましく走っている。そんな懐かしい風景を残す路線には、SLが地域に運んだ風土や、SLと共に暮らしてきた人々の営みがある。
力強く走るSLに励まされる山里の農家、そして町の4人に一人が国鉄員と言われた鉄道の町で年に一度、みんなが楽しみにした慰安会。さらに、列島横断を果たした鉄道開通の喜びが、今も生活の張りになっている町がある。
日本人と共に一時代を歩んだSL。様々な思いを馳せる人々の物語を沿線から見つめる。

<オムニバス項目(予定)>
●【山口】峠の“貴婦人” … SLの音に励まされ、たくましく生きる山里の暮らし
●【大阪】“デゴイチ”再び … デゴイチを蘇らせる鉄職人の手仕事
●【長崎】もうひとつの“デゴイチ” … 段ボールでSLを再現し、全国を巡回する66歳の旅
●【熊本】春の汽笛 … 険しい山々を縫って開通した鉄道がもたらした繁栄。
●【新潟】ようこそ“鉄道の町”へ … 鉄道の町が一つになる、年に一度の「素人演芸」

紹介したトピックス
掲載までしばらくお待ち下さい。
旅のとっておき

「SL」の回を担当しました小林と申します。この番組の撮影が始まったのは、一年前の3月のことでした。桜が咲き始めた熊本から始まり、最後は大雪が舞う北海道。SLを追いかけ、日本列島を縦断してきました。そのほとんどが、初めて訪ねる町ばかり。SLと共に人生を歩んだ方を探して、ただひたすら歩いた日々でした。続きを読む

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桜写真:青木千波/岡田正人/越野龍彦/迫文彦/タケウチトモユキ/竹内康訓/田澤純/中島健藏/橋本タミオ/星井欣/柳澤俊次/油谷勝
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