みかん

愛媛県
2015年12月18日 放送

愛媛県の海沿いに広がる、みかん畑。長い日照時間、海からの照り返し、段々畑の積み石の反射、「3つの太陽」に育まれた“愛媛みかん”は、人々の誇りだ。“甘いだけじゃダメ、酸味とのバランスが大事”と誰もが一家言。その陰には、地域が歩んだ苦難の歴史がある。
かつて芋と麦しか育たなかった段々畑―。農家にとって、みかんは“希望の果実”だった。戦後復興の中で、お茶の間の定番に。しかしその後、「生産過剰による暴落」「オレンジの輸入自由化」など、時代の波に翻弄されてきた。
うつろいやすい世の中と、それに抗うように一つ一つ手間をかけてみかん作りを続けてきた 人々。愛媛みかんの代表的産地の一つである、八幡浜市真穴地区の農家の1年を軸に、“酸いも甘いも乗り越えて”紡ぎ出されてきた、みかんと人々の物語を描く。

<オムニバス項目(抜粋)>
●亥の子唄響く みかんの里…
  八幡浜市真穴地区の段々畑。家族の絆で続けられてきたみかん作り
●夫婦二人の思い出の畑…
  瀬戸内海の無人島まで自家用の船で通い、みかん栽培を続ける老夫婦      
●みかんは百薬の長…
  古来不老長寿の薬とされたみかん。みかんを焼けば風邪知らず 
● 地域で祝うひな祭り…
  初娘の誕生を地域で盛大に祝う“座敷雛”    
●夢のみかんを求めて…
  全国でも珍しいみかん専門の果樹試験場、「みかん研究所」 

旅のとっておき

「みかん」の回を担当した松山放送局の池座です。
去年、愛媛に赴任した直後から、1年間、八幡浜市真穴地区のみかん畑に通わせていただきました。さまざまな時期のみかんを食べ比べる中で、スタッフ一同、すっかりみかんに一家言ある愛媛人になりました。さて、旅のおすすめといえば、やはり絶景の段々畑。中でも2つのシーズンをおすすめします。続きを読む

ポスター
みかん
[orangeman原案] Martin Grohs
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