熊野古道 伊勢路

三重県
2015年11月13日 放送

2014年7月に世界遺産登録10周年を迎えた熊野古道。全国から熊野三山と呼ばれる熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社を目指す巡礼の道だ。
数ある参詣道の中、伊勢神宮から170キロ先の熊野速玉大社を結ぶ「熊野古道伊勢路」。伊勢神宮への参拝を済ませた巡礼者が熊野を目指した庶民の道だ。
この道は巡礼の道であると同時に、そこに住む住民に欠かすことのできない生活の道でもあった。暮らしと信仰が肩を寄せ合う熊野古道伊勢路。
人の力の及ばぬ大自然に神の姿を重ねてきた。熊野に鎮座する万物の神々、神に祈りを捧げながら暮らす人々、神に導かれながら旅をする巡礼者など、山里に息づく祈りの道の風土を描く。

<オムニバス項目(抜粋)>
●街道に残るおもてなしの心 ~巡礼者を迎える“おせっかい”な住民
●100年の眠りから覚めた峠道 ~世界遺産の峠を掘り起こした老夫婦
●神になった農民 ~峠に出る大蛇を倒して亡くなった「種まき権兵衛」伝説
●西国一の難所にある西国一のおもいやり ~峠で巡礼者を後押しするベロ出し地蔵
●聖なる浜辺の打ち上げ花火 ~打ち上がる火花は故人を偲ぶあの世への壮大な送り火

紹介したトピックス
旅のとっておき

「熊野古道 伊勢路」の回を担当した津放送局の森です。
熊野古道といえば、和歌山県の中辺路や大辺路など「紀伊路」が有名ですが、今回の主役は三重県の「伊勢路」。伊勢神宮と熊野速玉大社、2つの聖地を結ぶ祈りの道です。全国的にはほとんど知られていないこのルート、恥ずかしながら去年取材を始めるまで、私も名前くらいしか聞いたことがありませんでした。続きを読む

ポスター
熊野古道 伊勢路
[写真]楠本弘児
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