讃岐

香川県
2015年10月16日 放送

日本一狭い県土に1万4千あまりの“ため池”。その密度で香川県は日本一を誇っている。
大きな川もない地形に、日照時間が長く、雨の少ない気候。古来より、たびたび渇水に見舞われてきた讃岐の地には、今も水を大切にしようとする人々の暮らしや文化が息づいている。
ため池の水門=ゆるを外し、田植えに必要な水を周囲の田んぼへと送るという、讃岐の初夏の風物詩“ゆる抜き”。その時、水の争いが起こらないよう、田んぼに公平に水を送ることを監視する「番水」というしきたりが今も受け継がれ、地域の人たちによって行われている。
また、厳しい渇水に見舞われた時でも決して枯れなかった“わき水”を地域の宝として大切に守っていこうとする人々の姿。そして、県内一の呼び声の高い讃岐うどんの名店で今も使われる“水”の秘密。さらに、波のないため池の利点を生かし、将来のオリンピック選手が生まれようとしている高校のボート部など・・・貴重な水を「配り」「尊び」「使う」さまざな文化を生み、はぐくんできた、香川の人たちの“水”の物語を伝える。

<オムニバス項目(抜粋)>
●「配る」・・・香川の“ゆる抜き” 水を公平に配るための仕事請負人
●「尊ぶ」・・・平成の名水に選ばれた“小さな泉” 守り続ける集落のものがたり
●「育てる」・・・関東の釣り堀のフナ 実は香川の“ため池”育ち
●「味わう」・・・行列のうどん店 味の決め手は 沸き続ける“井戸水”
●「夢見る」・・・ため池から世界へ カヌーのオリンピアンが生まれる!?
●「敬う」・・・ ため池を作ってくれた先人に感謝を込めて・・・「ふざける」祭り

旅のとっておき

「讃岐」の回を担当したNHK高松放送局の南です。
私が、高松局に転勤になったのは、2年前。飛行機の窓から見下ろすと、田んぼとため池が広がる独特の風景でした。あそこにどのような物語があるのだろうか?そんな私の素朴な疑問が今回の番組の原点です。続きを読む

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