白川郷
岐阜県
2014年2月7日 放送
奥飛騨の深い山の谷間にいつから人が住み始めたのか定かな記録はないが、古来より脈々とこの地で人々の暮らしが営まれてきた。
世界遺産にも登録された合掌造りの民家が現れたのは江戸時代なかば。養蚕を目的に考案された幾層にもなる茅葺きの家屋は、本来の役割を終えた今も114軒が残り、そこに人が暮らしている。
雪に閉ざされる長い冬が近づく。屋根の葺き替え、雪囲い、漬け物作り、火事への備え、祭り・・・集落が一つになる。それは、厳しい冬を幾度も経ることで培われた“結”の姿。
山あいの小さな集落の冬支度を見つめ、時代が移りゆくなかで変わることなく受け継がれている人々の絆を見つめる。
<オムニバス項目(抜粋)>
●“結”を育む屋根葺き・・・村中で役割分担し助け合う。この作業から“結”が生まれた。
●当番がいっぱい!・・・火の用心、神社の祭礼。住民の連携が欠かせない。
●女と男の共同作業・・・女たちは保存食の切り漬け作り、男たちは風と雪を防ぐ雪囲い。
●花嫁来たる・・・冬を前に結婚式。金沢市から花嫁がやってくる。花嫁行列で祝福。
●信仰と絆・・・浄土真宗の法要行事「報恩講」。料理を分け合い持ち帰り、絆を確認。
●新年を祝う・・・元日は、春駒踊り。七福神と舞子に扮した村人たちが集落を練り歩く。
ポスター
[写真]奈雲 誠