東北の冬

１年の半分近くが雪に覆われる東北。人々は冬に逆らわず、冬と生きる知恵を身につけてきました。食料を保存する暮らしの知恵、家のなかで続けられる手仕事、秋の確かな収穫を願う冬の祈り。そして、人々は降り続ける雪の中で春の近づきを感じ、その訪れを喜びます。
昨冬は東北の人々にとっても珍しいほどの大雪でした。山形の肘折温泉の撮影時には一日７０センチの積雪。雪崩がおきて温泉をつなぐ道路も通行止めとなりました。それでも地元の人は「またか」という感じでいつもの雪下ろし。夜、温泉につかりながら、「今年は多いなぁ。」とつぶやいていました。
人々を閉じ込める重く冷たい雪は、春になれば田畑を潤し、暮らしを支える恵みでもあります。東北に生きる人たち、それぞれの冬。厳しさと、ぬくもりと、祈りの物語です。

紹介したトピックス

ハタハタ漁

からむし

鵜鳥神楽

旅のとっておき

「東北の冬」を担当した伊勢です。
まず最初に放送が遅れましたことをお詫びさせて下さい。本来１２月７日に放送する予定でしたが、地震があった関係で、放送を見送らせていただきました。楽しみにされていた方も多かったと思います。申し訳ありません。続きを読む