唐津
佐賀県
2012年12月21日 放送
「唐の津(港)」という名が示す通り、大陸との距離が近く、古代よりその文化をいち早く受け入れてきた、唐津。玄界灘の恵みを存分に享受してきた、明るく開放的な気風は今に受け継がれている。
イカの活き作りで有名な呼子町で、毎朝開かれる「呼子朝市」。港には、玄海灘で水揚げされた新鮮な魚介類やイカの一夜干しなどを売る、女たちの活気ある声が響く。「神が集まる島」という神秘的な名を持つ神集島(かしわじま)のお盆。大陸から海を渡って吹き付ける潮風を受け止め、田畑を守る松林「虹の松原」。14台の曳山が町を練り歩く勇壮な祭り「唐津くんち」。三日間にわたって町中が熱く燃える、この祭りを通して、子どもは大人へと成長し、地域も守られてきた。唐津の海と人々の物語。
ポスター
写真:英伸三 協力:唐津曳山取締会 曳山写真提供:唐津市(10番曳山 上杉謙信の兜、12番曳山 珠取獅子、14番曳山 七宝丸)