日光

栃木県
2012年9月28日 放送

豪華けんらんたる社寺が世界遺産に登録されている聖地、日光。その歴史は奈良時代にさかのぼります。江戸時代には徳川家康が東照宮にまつられ、幕府の聖地として繁栄します。明治時代からは、外国人が避暑や観光に訪れ、観光地として大きく発展。天皇の御用邸も建てられました。
日光の歴史は、前人未踏の男体山に修行僧が初めて登り、神仏の聖地としたことに始まります。夏には、男体山の山頂の奥宮への夜間登山が許され、ご来光を迎え参拝しようとする人々が訪れます。また山岳信仰を受け継ぐ山伏たちは、厳しい自然に身をさらし修行を続けます。
東照宮の春の例大祭では、江戸時代の装束に身を包んだ地元の氏子たち1000人余りが行列し、家康が日光にまつられたときを再現します。徳川御宗家の18代目、徳川恒孝さんは、衣冠装束で参拝。幕臣の子孫たちで作る柳営会のメンバーたちがお供をします。境内の5000余りの彫刻には、幕府の目指した平和への思いを読み取ることができます。
日本最古の西洋式ホテル、日光金谷ホテルには、アインシュタインやヘレン・ケラーも滞在しました。明治6年創業当時の建物には、イギリスの女性旅行家が絶賛した部屋が当時のままに残されています。また田母沢御用邸は、旧紀州徳川家江戸屋敷を移築して建てられたもので、大正天皇が毎夏のように滞在しました。
千年の祈りが捧げられてきた聖地、日光。時代を越えて輝き続けてきた伝統を守る人々を訪ねる旅へご案内します。

旅のとっておき

「日光」を担当しました児島です。時代を越えて愛され続ける聖地の物語、楽しんでいただけたでしょうか。年間600万人が訪れ、修学旅行でもお馴染みの日光。私も小学校6年生で行きましたが、何を見たかほとんど覚えていません。けれども、大人になってから改めて訪ねると、日光の奥深い魅力に初めて気づくことができて、新鮮でした。続きを読む

ポスター
日光
協力:日光東照宮/日光山輪王寺
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