神話の森 中国山地

広島県 島根県 岡山県
2012年5月25日 放送

1300年前にまとめられた「古事記」をはじめ様々な神話の中で、多くの神々が活躍した中国山地。この地では、神と共に生きる暮らしが今も続いている。古代と現代とが交差する七つの物語。

<オムニバス項目(抜粋)>
○国造りを行ったオオクニヌシとスセリ姫。二人が愛を語らった山には今も若い恋人たちが集まる。
○岩戸に隠れたアマテラスを踊りによって導き出したアメノウズメ。これが神楽の原点とも言われる。中国山地の奥深くでは今も、神に舞を捧げることで神を身体に招き、吉凶を占う神事が伝わる。
○中国山地では若者たちが神楽に熱狂している。この「新舞」は、戦後、GHQに禁止されたことで生まれ変わった、新しい「神様とのつながり」。
○和牛発祥の地・中国山地。今も生産者は、神様とともに牛の出産を見守る。
○砂鉄を求め山へと分け入ってきた中国山地の人々。その背後からは怪物・ヤマタノオロチが忍び寄る。
○英雄キビツヒコと退治された鬼のウラ。岡山市吉備津では鬼のウラへの信仰も。
○死別した夫婦イザナキとイザナミ。妻イザナミの埋葬された山では、33年に一度、亡き人に神秘の舞が捧げられる。

旅のとっておき

「神話の森 中国山地」を担当いたしました大隅です。古代と現代が交差する七つの物語、いかがだったでしょうか。今回、古事記などの神話を読みながら取材を重ねるうちに、古代の人も私たちも、心の中はそんなに変わらないのではないかと思うようになりました。続きを読む

ポスター
神話の森 中国山地
写真:油谷勝/広島県立歴史民俗資料館/岡田照雄/NHK広島「神楽烈々」より 協力:広島県立歴史民俗資料館/比婆荒神神楽社
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