コメの旅 イネの道

2011年11月25日 放送

日本人にとって特別な食べ物「コメ」。数千年前に渡ってきて以来、日本人の社会を変え、国土を変え、信仰にも影響してきました。日本の各地には、その歴史の移り変わりを示す、遺跡や史跡、生活が残されています。コメとともに育まれた、日本人の心の原風景を訪ねる旅。コメに愛情を努力を注ぎ続ける人と出会う旅です。
●“神の田” 伊勢神宮で神へ捧げられるお米は「神宮神田」という特別な田んぼで作られます。その責任者・山口剛さんの米作りを春から秋まで追いました。
●“コメがクニを作った” およそ2500年前の水田が復元された佐賀県の「菜畑遺跡」。日本最古の稲作がどのようなものだったのか。弥生時代の「吉野ヶ里遺跡」でどう変わったのか。「クニ」の始まりの物語。
●“海から来た赤米(アカゴメ)の神” コメの伝来経路のひとつといわれる長崎・対馬の漁師には、赤米を神としてまつる不思議な神事が伝えられます。
●“130年の大工事”福岡・筑後川流域を稲作地帯へと変えた江戸時代の堀川用水。取水口の山田堰は、現在の技術者が見ても驚く高度な技術が使われています。水門を代々守る番人の姿とともに描きます。
●“北海道稲作の父”いまや数々のブランド米を生み出す北海道。かつては不可能とされていた稲作に挑戦したのが明治の開拓者、中山久蔵。その人生をかけた品種「赤毛」の物語。
●“神に捧げるコメ”今年の新嘗祭にコメを献上することになった、富士のふもとの農家の1年。

旅のとっておき

「コメの旅 イネの道」を担当した高島です。
番組では、信仰、国家、国土、技術、経済、災害、そして家族など様々なアングルから、日本人がコメとともに育んだ風景を見つめてみました。取材では、少数の人たちによってかろうじて維持されている風習や風景をいくつも目にしましたが、その中でも、特に印象的だった「虫送り」についてご紹介します。続きを読む

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