仁淀川

高知県・愛媛県
2011年9月30日 放送

ガラスのように透き通った、日本一の水質を誇る清流が、高知県の中央を流れている"仁淀川"。
全長124km。西日本最高峰・石鎚の森に端を発し、小枝のような支流を悉く集め、末は黒潮の土佐湾に注ぐ。その雄大な流れは、豊かな動植物の生命を支え、独特の川文化を育み、人と川が響きあう風景を紡ぎながら流れる。
上流の川沿いにある保育園では、夏場、プールの代わりに子供達は皆、川で泳ぐ。どんな石が滑りやすいのか、どんな所の流れが強いか、子供達は身をもって学んでいく。中流に欠かせない風景といえば、沈下橋。これは、増水時、水面下に沈む事を想定した橋で、水の抵抗を軽減させるため、欄干がない。日本人が、自然にあらがうのではなく、自然のリズムの中で川と調和して生きていた時代を偲ばせる。下流では、かつて、世界で最も薄い和紙・典具帖紙で栄えた町がある。今は、祖父から技術を受けついだ、たった1人の若者が、仁淀川で生きる誇りを胸に和紙を漉き続けている。
かつては日本中どこでも見られたであろう清冽な川の流れ、そして水辺の情景。仁淀川が魅せる14篇の物語が、人と川の原風景を描き出す。

旅のとっておき

遠野・富士・桜島・知床etc. その名を聞けば誰しもがピンと来る新日本風土記のラインナップの中にあって、「仁淀川? どこそれ? 四万十川じゃないの高知は?」という声を頻繁に聞きました。東京では川の読み方すらわからない人大多数。続きを読む

ポスター
仁淀川
写真:「仁淀川」高橋宣之 イラスト:遠藤俊次
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