桜島

鹿児島県
2011年9月9日 放送

鹿児島のシンボル、桜島。年に数百回の爆発をくり返す活火山。日々、煙を上げるその姿は、鹿児島で暮らす50万の人々の心の風景となっている。早朝、鹿児島市内の温泉銭湯に集まる人々は、朝風呂につかりながら桜島をながめ一日を始める。島津氏が築いた仙厳園は桜島を借景とし雄大な眺めを生み出した。噴火の瞬間を撮影し、そこに桜島の「感情」を読み取ろうとする写真家。桜島のすぐ麓で、シラスの大地に適した巨大な桜島大根や桜島小みかんを作り続ける農家。厳しい訓練を重ね、桜島から鹿児島市へと遠泳で渡る小学生たち。人々は毎日のように灰を降らせるやっかいさ、恐ろしさも含めて、桜島を愛してきた。そして幕末から明治にかけて日本を動かした鹿児島の独自の気質を育んだ。
巨大カルデラが作った海・錦江湾の海底で育まれる珍しい生態系などの映像も交え、雄大な自然と、そこに抱かれた暮らしを描く。

紹介したトピックス
旅のとっておき

「桜島」の回を担当した阿久根です。
鹿児島は「炎の国」。霧島や開聞岳、硫黄島などなど、県内各地に多数の活火山を抱えています。そしてそんな火山の大地で最も象徴的な存在が「桜島」です。桜島を見上げる大地で生きてきた人々は、情熱的でまっすぐ、そしてタフ。南国の雄大な風景は今も日々新たなエネルギーを与えてくれています。続きを読む

ポスター
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桜写真:青木千波/岡田正人/越野龍彦/迫文彦/タケウチトモユキ/竹内康訓/田澤純/中島健藏/橋本タミオ/星井欣/柳澤俊次/油谷勝
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