近代建築 夢のかたち

2011年6月3日 放送

近代国家の建設にまい進した明治以後の日本。その意気込みを形にしたのが建築だった。
西洋に倣った役所や学校、住まい。一つ一つに、作り手である建築家や住む人たちの夢や理想が託され、やがて日本独自のスタイルを持った名建築が生み出される。明治から昭和にかけて各地に建てられた名建築と、人々が織りなす物語から、「日本人の夢の軌跡」を浮き彫りにする。

<オムニバス項目(抜粋)>
●「文明開化を象徴する小学校」:長野県松本に建設された「旧開智学校」は、和洋ともつかぬ摩訶不思議なデザインで、松本城に次ぐ高さを誇った。明治の熱気と志にせまる。
●「ロマンスを秘める邸宅」:女優・川上貞奴が引退後に名古屋に建てた「二葉御殿」。ここで貞奴は、妻子ある恋人と生活を共にする。自由な生き方を追い求めた大正時代の精神を形にした建築の魅力に迫る。
●その他、「理想郷への夢を託した鉱山町の芝居小屋」「郷愁あふれる昭和レトロの家」「東京の顔を設計した男」など

旅のとっておき

「近代建築」を担当した高橋です。
弘前はお城の桜や夏のねぷた祭などで有名ですが、最近、建築が好きな人たちの間でも、一度行ってみたい町として話題になることが多いようです。そのわけは、前川國男の作品が初期から晩年まで8つも揃っていて、しかもそのひとつひとつが、各時期の特徴をよく表す名作ばかりということ。続きを読む

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桜写真:青木千波/岡田正人/越野龍彦/迫文彦/タケウチトモユキ/竹内康訓/田澤純/中島健藏/橋本タミオ/星井欣/柳澤俊次/油谷勝
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