2018年7月 6日

2018年07月06日 (金)

かーまいし!かーまいし!

「強さ」とは何なのか、「負けない」とはどういうことか、そんなことを教えてくれる釜石。取材をする中で「多くの変化を受け入れてきたのが釜石だ」という地元の人の言葉をよく聞きました。実はこれ釜石の鉄の特長とも繋がります。鉄は硬すぎると簡単に折れてしまうけれど、釜石の鉄は粘り気があり、細く加工してもしなやかさを保つのが売りだとか。時に強く、時にしなやかにくぐり抜けてきた釜石の人たちそのものだと思いました。そんな安易なことを言っているとまた怒られてしまうかも知れませんが、今回お世話になった釜石の方々、本当にありがとうございました。

kamaishiLS.jpg皆さんは、自分が暮らす町の名前を大声で叫んだことってありますか?私はありません。でも、釜石に行くと「か~まいし!か~まいし!」と連呼する声を聞くことが出来ます。それは、釜石シーウェイブスの試合会場で…いくつもの大漁旗が振られ、「かーまいし!かーまいし!」の大合唱がわき起こり、さらに応援歌も歌われます。

tairyoubatashiai.jpgこれが1度聞くとしばらく頭から離れません。中には「オォー時ぞきたり荒波越えて さあトップリーグへ御霊(みたま)と共に」という震災後に作られた歌詞も含まれ、ラグビーに“不屈の釜石“を重ね合わせる釜石の人たちの強い想いを感じます。歌う側も元気をもらえるその歌は、メロディーラインも覚えやすく、きっと口すさみたくなるはずです。

aoija-ji.jpg今はトップチャレンジリーグという2部リーグに所属し、トップリーグへの昇格を目指しているシーウェイブス。秋からの公式戦は全国各地で行われます。地元愛に溢れるグラウンドで釜石コールを是非聞いてみてください。

 

地元愛が溢れるといえば忘れちゃいけないのがお祭り。まずは桜舞太鼓ですが、さくら祭は3年に1度しか行われないので、次回は2021年ということになります。唐丹町は決して大きな町ではありませんが、各地区の郷土芸能が集まり町中を進む行列は見応えがあります。

sakuramatsuri.jpgoubudaiko.jpg桜舞太鼓の特徴は華麗なバチさばき。練習は本当に大変で、2カ月で10キロ以上体重が減る人が居たり、肩に針を刺して練習に臨む人や、なかには痛み止めの注射をしてまで参加する人がいたりします。本当に太鼓が好きじゃないとやっていられないという感じです。そして今は、桜舞太鼓で太鼓に惚れ込んだ人たちの中から創作太鼓のグループが生まれ、県内外のイベントで演奏を披露しています。力強い太鼓の演奏、カッコいいですよ。

 

続いては、虎舞。秋の曳き船まつりでは船の上で勇壮な舞が披露されます。そして、もうひとつ面白いのが地区ごとに行われる祭り。

toramai.jpg1軒1軒の家で門打ちをしながら地域を巡ります。少しお酒も入りながら、声をからしながら披露される虎舞。地元の空気をより強く感じられます。そうした小さな祭りを狙って釜石を訪ねるのも面白いかも知れません。

 

最後はちょっと食べ物の話を…

ロケスタッフが毎日のように食べていたのが釜石ラーメン。極細の縮れ麺に透き通ったあっさりスープが特徴です。

kamaishira-men.jpg最近某ケンミン性を取り上げる番組でも紹介されていましたが、県内で愛されるラーメンのひとつです。製鉄所に勤める人や漁師さんが、すぐにゆで上がる細麺を好んだから定着したと言われています。少し太くするだけでその店はつぶれると断言する店主の方も…疲れた体に染みいる優しい味です。釜石へお越しの際は是非。

投稿時間:12:51 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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