上流から下流まで 利根川を満喫する!
「利根川」を担当した石澤です。
これまで様々な川を撮影した経験があり、川好きを自認してきたつもりだったのですが、実は利根川の撮影は初めてでした。だから新鮮な気持ちで向き合うことができました。大きいなと思いました。長いなと思いました(移動が大変だった)。
家族や気の合う仲間で川を楽しむなら上流域みなかみ町がお手軽です。ラフティングでの川下りは家族連れも多く楽しげな声が渓谷に響いていました。
ただし、今はもう寒いので来年にしてください(4月〜10月)。
ラフティングの渓谷(温泉街付近)から車で30分ほど上流へ足をのばせば絶景の露天風呂で知られる宝川温泉があります。
番組では外国人客が多いことをとりあげていますが、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地でもありました。人気の宿で予約が難しいこともあるようですが、日帰り温泉もあり多くの人(外国人も)が利用していました。
食べもののおすすめはなんと言っても「冷汁うどん」です。利根川中流域の家庭料理ですが(埼玉県熊谷市、加須市あたり)、店でも食べられるはずです。
冷汁のつくり方は、すり鉢で①ゴマをすり、シソ、きざみネギを加えさらにすり、③ミソを加え水で溶かし、④きざみキュウリを添える・・・という簡単なもの。
ダシを使っていないのに、ものすごく香り豊かで風味豊か。絶品です。
利根川下流域は醤油(しょうゆ)作りが盛んです。ヤマサ、ヒゲタ、キッコーマンなど大手をはじめ小規模の醤油蔵も頑張っています(全国の醤油消費量が昭和40年代と比べると4割減少している)。
「入正(いりしょう)」は趣ある古い構えの醤油蔵で享保9年(1724年)の創業。予約をすれば工場見学も可能です。
つくられた醤油のほとんどは東京に出荷され長年の入正ファンが購入しています(デパートの食品売場などに並んでいます)。この醤油蔵、実は女優 沢口靖子さんのデビュー作「澪つくし」のロケ現場でありました。1985年、NHK朝の連続テレビ小説です。沢口靖子さんの父親が「入兆」という醤油屋の主人 久兵衛(津川雅彦さん)でした。因みに今回取材した「入正」の御主人は庄兵衛さんです。「澪つくし」という商品名の高級醤油も販売していますよ。
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク