2017年7月11日

2017年07月11日 (火)

海山に挟まれた異空間

 番組の取材にご協力くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。取材・制作を担当させていただいた秋山です。

 若狭湾沿いに点在する集落の暮らしは、ものすごく奥が深い。集落に残る文化や風習について話を聞くと、その由来は「1300年前にな…」とか、「古墳時代に…」などと、遥か昔にさかのぼります。集落に住む皆さんは、先祖から漁、家、神さま、仏さま、田んぼなど、生きていくために不可欠だった歴史あるものを、いくつも受け継いでいました。集落を取り囲む海と山が、それらをそっくりそのままの状態で守ってきたような印象を受けました。

 集落では、多くの「漁師」さんたちに出会いました。漁師はおっかないという先入観がありましたが、若狭湾の漁師は全然そんなことありませんでした。漁師以外のみなさんにも、取材のたびお土産をいただいたり、お食事をごちそうになったりと、本当に良くしていただきました。穏やかな話しぶりの中に、淡々とつないできた歴史の凄みをふっと感じさせる言葉がいくつもありました。

若狭湾沿いに残る、昔ながらの暮らしをちょっと味わうことができる、おすすめの場所をご紹介します。

【海沿いの集落の民宿】
joshin.jpgwakasawan_tanada.jpg 忙しい毎日に疲れたらおすすめ。抜群の透明度を誇る真っ青な海と、緑豊かな山に囲まれ、毎日獲れたての海の幸を堪能できます。一方で、コンビニはないし、食堂や売店もわずか。ちょっと不便だけど、何もかも忘れて、ぼーっとするには最高の環境です。自分の人生を見つめ直す機会になるかも。福井県若狭町、美浜町、小浜市、おおい町、高浜町、それぞれに観光協会があり、相談すれば民宿を紹介してくれます。

【若狭小浜お魚センター】
osakana.jpg 若狭湾の海の幸を味わいつくすならここ。その日水揚げされた魚を扱う魚屋さんが軒を連ね、鮮魚をはじめ、干物や加工品を購入できます。番組では、高級品の塩を振ったぐじを紹介しましたが、地元でもっと気軽に親しまれているのは、魚の「醤油干し」。魚を開いて醤油に付けて干す、というシンプルな干物は、江戸時代から続くとも言われる小浜のソウルフード。塩とはまた違ったおいしさが味わえます。
 お魚センターでは駐車場に「七輪焼き広場」が併設されており、300円払えばすぐに炭火で焼いて食べることもできます。

投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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