玄界灘はよかところ
玄界灘をゆりかごに育ったディレクターの坂本です。
エネルギッシュで温かい玄界灘の人々のパワーと優しさを感じていただけましたでしょうか。
賛否はあるかと思いますが、このエリアは男の役割・女の役割が今だ健在です。主(トップ)の許しがない限り子ども(配下)は箸をつけることは出来ませんし、当主が一番風呂は当たり前。良くも悪くも大人たちの言うことは絶対でしたから、大人たちも手本となるべく大きな背中を見せてきました。私はそんな風土が大好きで、それをお伝えできればという思いで今回の番組を制作しました。
もちろん女が立ち入れる場所に制限もありました。たとえば船や女人禁制の沖ノ島などステレオタイプな見方だと男尊女卑のようでもありますが、危険な場所に女性を連れて行かないという男たちの優しさだったりするのです。一見おっかないような方々も結構奥さん孝行されてますのでご心配なく。奥様あっての男たちですので。
私は高校までしか故郷にいなかったので、今回の番組がなければ知らないこともたくさんありました。
金印で有名な志賀島は、阿曇族という古代水軍の拠点であったことも初めて知りました。志賀海神社は綿津見三神を祀り、海の神様の総本山です。宮司は代々阿曇族の末裔がつとめることになっていて「社人」と呼ばれる方々がお宮に仕えておられます。社人は仕事を引退された島民たちです。自分たちの祖先や島への思いを行動で示されています。
海の恵みも山の恵みも豊かで、命の危険を感じてきたからこその信仰、そして先人あっての今があるという思いで生きてきた民を育てた玄界灘。あらためていいところに生まれたんだなと実感しています。是非コッテコテのアツ~イ海へお出かけください。パワフルで温かく心優しい純情人たちが待っています!
お世話になった皆さん、ありがとうございました。また遊びに行くけんね~
投稿時間:16:26 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク