2013年2月 5日

2013年02月05日 (火)

尾道めぐり

「尾道」を担当した多田です。

全国でも有数の観光地として有名な尾道。実は、広島県尾道市は私のふるさとなので、今回の取材や撮影は個人的にとても感慨深いものがありました。故郷での番組作りに多少の戸惑いもあり、撮影に先駆けてとにかく尾道を歩き尽くし、人に話しかけていく中で自分なりに見つかった答えがあります。それが、尾道の本当の魅力は、そこに暮らす人々だということでした。

車の入らない狭くて急な坂の路地が続く町並み。不便だからこそ、昔から人々は助け合いながら暮らしてきました。さらに、平安時代から続く港町の歴史が脈々と受け継がれ、人々の気質を開放的にしているのだと思います。尾道の人は世話好きで、人なつっこい方々ばかりです。これからご紹介させて頂くポイントは、簡単には辿り着けない場所ばかりですが、道に迷った時は、是非、地元の方に気軽に話しかけてみてください。立ち話のつもりが、時には30分以上も話し込むこともありますが、尾道の人の魅力を感じて頂ければ嬉しいです。

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写真:坂と路地の町

尾道を訪ねられた際には、浄土寺山、西国寺山、千光寺山の三山に行ってみてください。

それぞれ景観の良い場所なんですが、特にオススメなのが浄土寺山に不動岩という町を一望できる場所です。ここは、小津安二郎監督を敬愛するドイツ人映画監督ヴィム・ベンダースが訪れ、写真を撮影した場所でもあります。日本人のみならず、外国の映画監督をも魅了する尾道の町並みをご堪能下さい。夕景、夜景もまたオススメです。

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写真:不動岩より尾道市内を望む

尾道を訪ねられた際には、是非お寺巡りも忘れないでください。番組で紹介した浄土寺や正念寺以外にも、由緒あるお寺がたくさんあります。それぞれの御本尊もとても穏やかなお顔で心が洗われます。

また、番組ではご紹介できませんでしたが、午後6時になると、お寺のあちこちから鐘の音が聞こえてきます。その中の一つ、「日本の音風景100選」に選定されている(1996年に当時の環境庁(現・環境省)が認定)千光寺は、午後6時に参拝していると、一般の人でも打たせてもらう事が可能です。江戸時代から続くという風光明媚な刻の鐘をお聞き下さい。

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写真:刻の鐘を打つ住職

 *明日6日(水)の朝8時から再放送があります。是非、ご覧下さい!

投稿時間:11:18 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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