2011年07月05日 (火)
富士山
去年放送した「富士山」の再構成を担当した、須田です。標高3776m、日本の最高峰、富士山。7月1日の山開きが行われると、年間およそ30万人もの人が頂を目指します。日本人なら人生に一度は登ってみなくては・・・とさえ思う、なんとも不思議な山です。今回は時代を超えて語り継がれてきた富士山の魅力を、「四季」で綴ってみました。同じ表情は二度となく、一瞬一瞬姿を変えることに改めて気がつきます。人々を心の底から癒し、魅了し続ける。長年、日本人が求めてきた心の風景がここにある! と、強く思いました。
その証拠に、私たち日本人の身近にはいつも富士山が...。番組の中でもご紹介しましたが千円札の裏ですね。この元になった写真が「湖畔の春」、湖面に反射した逆さ富士の姿を捉えた作品。富士山の撮影に生涯を捧げた写真家・岡田紅陽氏の渾身の一枚です。
ところで本編では、「本栖湖を見下ろす山の上から撮影」とご紹介しておりますが、実際にこの場所がどこなのか・・・? 気になった方もおられると思います。もう少し詳しくお伝えしますと、岡田紅陽氏が定宿とした民宿として、本編でもご紹介した、【本栖湖セントラルロッジ「浩庵」の隣にある小屋から、裏山を登った頂上近くのいくつかある大きな岩の上】のようです。多くの富士山ハンター(?)が訪れる、とっておきのスポットです。
万華鏡のように多彩な表情を見せる富士山。何かと忙しい日々の中で富士山をふと思い出した時、この千円札の「湖畔の春」を眺めてみてはいかがでしょうか。皆様の心に富士山は何を語ってきますか?
投稿時間:10:10 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク