2018年06月19日 (火)

そうだ、鬼に会いに行こう。

「鬼」の回を担当いたしました、横山です。番組をご覧いただきありがとうございました。

取材を通じて、鬼なるモノが今なお日本各地に、そして日本人の生活の中に棲みついていることを痛感いたしました。中でも酒吞童子伝説の里、京都府福知山市にある大江山界隈は鬼に出会える絶好のスポット。鬼に興味を持たれた方にはぜひ足を運んでいただきたい場所です。

 

●日本中の鬼が集まる「日本の鬼の交流博物館」

JR福知山駅で京都丹後鉄道に乗り換えて、名勝天橋立に向かう観光客を尻目に大江駅に下車。さらに車で15分、大江山の中腹にあるのが「日本の鬼の交流博物館」です。まず目に飛び込んでくるのは、高さ5メートル重さ10トンもの巨大な鬼瓦。

heiseioooni.JPG「世界一の鬼瓦を作ろう」と日本中の鬼師(鬼瓦職人)が協力して、130ものパーツを組み合わせて作ったものなんだとか。館内には大江山の酒呑童子だけでなく日本中そして世界中の鬼の展示でいっぱい。ありとあらゆる鬼の面とその伝承を知ることのできる、鬼ファンには欠かせないスポットです。

 

●酒吞童子を広めた峠の茶屋

日本の鬼の交流博物館がある大江山界隈は、酒吞童子が棲んでいたといわれる、まさに鬼の故郷。辺りには「鬼の洞窟」や「鬼の足跡」、酒吞童子を退治した武将・源頼光が腰を掛けたという「頼光の腰掛岩」、頼光たちが渡ったという「二瀬川渓谷」など鬼退治伝説ゆかりのスポットがいくつも。こうした鬼の名所を有名にしたのが旧宮津街道沿いにある「鬼が茶屋」。江戸時代から昭和40年代にかけて旅籠を営んでいました。かつては客間にある鬼退治の物語を描いた7枚の襖絵を旅人に披露、さらに丹波和紙に版木刷りで作った小冊子を販売して、旅人たちに酒呑童子伝説を語り聞かせたそうです。この鬼が茶屋の襖絵や小冊子は、現在「日本の鬼の交流博物館」で保存、閲覧することができます。 

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●今も京の都を狙う酒吞童子

日本の鬼の交流博物館から歩くこと10分、小高い丘に立つブロンズ像「鬼のモニュメント」もぜひ立ち寄って欲しいスポット。 

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茨木童子、星隈童子を従えた酒吞童子が、厳しくも悲しげな表情で京都市内の方角を指さしています。この像を制作したのは、ウルトラマン、ウルトラセブンの美術監督を務めた彫刻家・成田亨さん。そのスタイリッシュで躍動感あふれる鬼の姿。かっこいいです。

 

●腹ごしらえは「鬼そば」で

onisoba.JPG鬼を巡って歩き疲れたら「鬼そば」で昼食を。歯ごたえのある真っ黒な麺と風味たっぷりのだし汁をご賞味あれ。他にも地元でとれた川魚や山菜メニューも豊富。京都丹後鉄道・大江駅近くの食堂で味わえます。

鬼に触れ鬼と出会えば不思議に笑顔に、そして勇気がもらえる大江山です。

 

<日本の鬼の交流博物館>

〒620-0321 京都府福知山市大江町仏性寺909
TEL.0773-56-1996 

http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/onihaku/index.html

 

投稿時間:11:00


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