2016年05月17日 (火)

常磐線 食の風景

「常磐線」の回を担当しました金本と申します。

北の大動脈と言われる常磐線、東京から東北へその鉄路を進んでいくとたくさん素敵な出会いがありました。そして心もほっこりする美味しさにも巡り合えました。都市部に野菜や魚などを供給し続けてきた常磐線沿線の食の風景をご紹介したいと思います。

土浦駅から神立駅沿線の車窓には、レンコン畑が広がります。土浦は茨城県一のレンコンの生産地。線路沿いの畑でレンコンを栽培しつづけてきた農家の女性は、いつも常磐線が通るのを目にするのが仕事の息抜きであり、感謝の想いがあるそうです。

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鳥が大好物のレンコンは収穫期、食べられてしまうことが多いそうですが、この女性の畑は常磐線の通過する音を怖がって鳥がやってこず、レンコンが守られているんだとか。そしてレンコンからレンコン味噌やレンコンクッキーなど地元農家の主婦の方々で商品開発したものを、常磐線に乗って東京に持っていき、商品を置いてくれることになったことも多かったそうです。行きの電車はワクワク、ドキドキ、帰りは自分たちで作った美味しさを届けられた喜びで乗った常磐線でした。 残念ながら今回の取材中は目にすることができませんでしたが夏場、レンコン畑一面は蓮の花で埋め尽くされ、常磐線からもその風景を楽しめます。

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そして太平洋沿いを走る常磐線。豊かな漁場も貫き走ります。

番組でご紹介した相馬の常磐ソウルフードまだまだあるんです。

まずは、あんこうのどぶ汁。ほとんど水を使わず、あんこうの肝と味噌、野菜の水分だけであんこうを煮たどぶ汁は、地元では味噌汁代わりでした。昔はこうしたソウルフードを囲み、親せき一同集まって飲み明かすことが多かったそうです。

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そしてホッキ貝をふんだんに使ったホッキ飯も有名です。料理を作ってくださった料理屋のご主人が子供の頃、よく食べたのはホッキ貝のカレーだそうです。それだけ海の幸が身近なものだったのですね。ホッキカレー頂きましたが、貝とカレーの味の相性が絶妙の美味でした。

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常磐線に乗って、大地と海の恵みを目と舌で味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

投稿時間:11:00


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