感動の津軽海峡
津軽海峡」を担当しましたスタッフの久米と申します。
この度は、たくさんの方のご協力をいただいて、番組を放送することができました。取材でお世話になった皆様、ありがとうございました。また、番組をご覧になってくださった皆様、ご覧いただき、ありがとうございます。
私のおすすめは2つ、木古内(きこない)町の「みそぎ祭(さい)」と、松前町の「岩海苔」です。
実は私、人生初の青森でした。そして北海道は2回目。東北地方にはよくお邪魔していたものの、今回はさらに北…ということで、たっぷり重ね着をして準備万端、意気揚々と取材へ向かいました。
…が、寒い!とにもかくにも寒い!風が強い!津軽海峡の厳しさに圧倒されながら、ロケはスタートしたのでした。
こちらは昼間の木古内町、すごい雪です…。
凍えるような寒さをものともしない、男たちがいました。
それがこちら、木古内町の「みそぎ祭」の行修者の若者たちです。
みそぎ祭は、天保2年から始まった神事で、町の豊作豊漁を祈って、3日間水垢離(みすごり)をし、最後には御神体を抱いて、津軽海峡に飛び込みます。
モコモコに着込んでいる私に対し、裸一貫で水を浴びる男たち…みそぎをする台に敷かれた藁にはつららが伸び、体から湯気が立ち上る…見ているこっちが凍えてしまいそうななか、表情一つ変えずに水垢離をする姿は、かっこいいなんてもんじゃあありません。
是非、先日開通したばかりの北海道新幹線に乗って木古内へ、男たちの勇姿を目に焼き付けてください。
2つ目は、松前の冬の絶品『岩海苔』。中でも白神岬で穫れる岩海苔は格別においしいといわれています。凪のときでないと収穫ができないため、生産量が限られていて、地元でもとても貴重なものです。特に今年は天候に恵まれず、ほとんど獲れていないそう…、わずかな天候の隙間をぬって取材にお邪魔しましたが、そのおいしさといったら!私も少しいただきましたが、海苔ってこんなに味わい深いのかと驚きました。分厚くて、潮の味がして、ごはんに醤油かけて巻いただけで、なんとも贅沢な一品に…。市場にはあまり出回っていませんが、松前の飲食店や旅館などでも食べることができますので、松前を訪れたら是非、味わってみてください。
投稿時間:11:00