2016年03月15日 (火)

横須賀カレイドスコープ続き・・・

「横須賀」の回を担当した横浜放送局の私市(きさいち)です。先週に引き続き、「150年の歴史に触れるツアー」の見どころをお伝えします。

150年の歴史に触れるツアー

【歴史ツアーの見どころ その2】

歴史ツアーのもうひとつの目玉は、アメリカらしい街並みの中に、海軍時代からの歴史が感じられる場所があります。 アメリカ海軍横須賀基地(正式名は横須賀海軍施設)の司令部の建物です。

○荒木さんのお話から○

「今は米軍の横須賀基地司令部となっている、旧横須賀海軍の鎮守府の建物でございます。建てられたのは大正15年。東大を出た若い将校さんが設計し、地元の建設会社が素晴らしい技術を持ちましてね、8か月でこの建物を建てたわけです。このような大正の建物を代表する建築、大正の時代の素晴らしい建物、こんなきれいな建物が、実は海軍の中でも出来たんですね」

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西洋風の建物なので、戦後になって建てられたアメリカ海軍の建物かと思いきや、大正ロマン漂う、建築物が、時を超えて今も現役で活躍しているんですね。もともと、横須賀の旧海軍を司っていた横須賀鎮守府という重要機関の庁舎なのだそうです(鎮守府は全国の軍港4か所に置かれた)。昭和2年にこの建物を撮影した絵葉書を見ると、外壁の色を塗りなおしたことが分かります。

こうした横須賀軍港の歴史に触れられるツアーの正式名称は、「日米親善ベース歴史ツアー」。ベースとは、基地のこと。ツアーのもう一つのお楽しみは、基地の中のレストラン(フードコート)で、本場のハンバーガーやピザを味わえること。それから、ツアーに同行するアメリカ海軍の軍人さんたちとのコミュニケーションタイムも設けられています。艦船の乗組員の船の上の生活や、好きな日本食は、など、参加者の様々な質問にも、気さくに答えてくれます。

ツアー開催は年に数回。開催時期が近付くと、横須賀市の広報誌や、インターネットの観光情報などで、市の内外からの参加者を募集します。

軍港の歴史を体感できるスポット

横須賀はかつて海軍の軍港として指定された全国4の軍港都市のひとつでした(横須賀・舞鶴・呉・佐世保)。現在は、横須賀中心部の沿岸に、アメリカ海軍第7艦隊(本港)と海上自衛隊司令部など(長浦港)が置かれています。

ドックがある米軍基地を含め、横須賀の港を一望できる、スポットが、本港に面したヴェルニー公園。初代所長を務めたフランス人技師ヴェルニーにちなんだフランス庭園、港のロマンと、目の前の軍艦、横須賀でしか味わえない光景が広がっていますので、ぜひ足を運んでみてください。

※ヴェルニー公園は、横須賀市汐入町1-1、 JR横須賀駅から徒歩1分、京浜急行汐入駅からは徒歩5分です。

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どぶ板通り

横須賀市本町にあるどぶ板通り商店街は、日本とアメリカの雰囲気が融合し、バラエティ豊富な業種が軒を連ねる特色ある商店街で、150軒ほどの商店・飲食店があり、そしてスカジャンの発祥地!

戦前には大日本帝国海軍横須賀鎮守府の門前町として栄えました。かつて通りの中央にどぶ川が流れていて、通行の邪魔になるため厚い鉄板で、どぶ川に蓋をしたことから「どぶ板通り」と呼ばれるようになったと言われます。第二次世界大戦後は進駐軍やアメリカ海軍横須賀基地のアメリカ兵向けに土産物店や肖像画店、バーや飲食店、テーラーショップなどが立ち並びました。

1980年代以降は、日本人若者向けのアパレルショップ・美容院・アクセサリショップなどが増えたそうです。

ヨコスカネイビーバーガーやよこすか海軍カレーなど、ご当地グルメを味わえる店が、ずらりと並んでいますよ。

どぶ板通りは、横須賀市本町1丁目・2丁目・3丁目付近。アクセスは、京浜急行汐入駅から下車徒歩2分。京浜急行横須賀中央駅とJR横須賀駅からは徒歩10分ほどです。

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投稿時間:11:00


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