2015年04月14日 (火)

飛鳥で聞こえる、声。

「飛鳥」を担当した、奈良放送局の横山です。

のどかな田園の下に眠るのは、かつての都。目に見えない1400年間の重なりを、確かに感じる、飛鳥の不思議な魅力。お楽しみいただけたでしょうか?

発掘によって壁画や石畳が現れる度、全国から注目される飛鳥。しかし、その発見までには・・・発掘作業員の皆さんが、ひとかき、ひとかき。ガリと呼ばれる土かき道具を手に、過去へ遡る、地道な日々があります。

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撮影中。地元の皆さんが、土の下に眠る、古の世界と気持ちを通わせたり。古代からたたずむ石や、木々のざわめきから、神さまの声を聞いたり。という場面に、たびたび出会いました。そんな不思議も納得できる、古を敬う飛鳥の暮らしと、空気。ぜひ、感じにいらっしゃってください!

【飛鳥のオススメ】伝飛鳥板蓋宮跡&甘樫丘からのぞむ夕日

他所から来た私たちでも、神さまや古の気配を感じやすい(?)のは、夕日を望む時ではないかと・・・。

伝飛鳥板蓋宮跡(でんあすかいたぶきのみやあと)は、飛鳥の中でも、都が何度もおかれた中心地。発掘であらわれた遺構が復元されています。

周りはぐるりと田んぼ。そこに沈む、都が開かれてから何十万回目かの夕日を見ると、飛鳥の底力を感じます。yuuhi1.jpg

 

 <伝飛鳥板蓋宮跡 夕日>

甘樫丘(あまかしのおか)は、地元の方の散歩コースとなっている、小高い丘。実は、蘇我蝦夷(そがのえみし)・入鹿(いるか)の邸宅跡とも考えられる遺構が発掘されたところです。展望台にのぼると、万葉集に詠まれた山々や、かつて都だった田園地帯が一望でき、「あぁ、ここが、原点なんだなぁ・・」と、初めて来た人でも、飛鳥をふるさとのように感じられるはず。

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<甘樫丘 夕日>

皆さんにも、飛鳥の声が聞こえることを願って。

取材にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 

投稿時間:11:12


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