漬物でお肌もツヤピカ!
「漬物」を担当しました、杉山と申します。
今回、北海道から九州まで、全国各地の漬物を取材しました。
場所や漬物が変わっても、漬物を漬ける人たちに共通していたのが、“肌ツヤが良い”こと。漬物の乳酸菌のおかげなのか、それとも手作りのものを中心にした食生活を送っているからなのか??
なかでも、100年続く糠床をもつ小倉の清水なおみさんは、毎日肘まで糠床に入れてかき混ぜているためか、92歳のおばあさん共々、顔も手もふっくらツヤツヤでした。野菜を糠漬けにして食べ、魚を糠味噌で煮て「じんだ煮」にして食べ…。どうやら糠がお肌にいいのは本当に違いない…そう確信しました。
糠床は基本的に1日1回混ぜる必要があります。4世代8人家族の清水さん宅では、100年続く大事な糠床があるためにめったなことでは家を1日以上留守にしません。家族の誰かしらが留守番です。どうしても留守にしなければならない時、例えば、親せきの結婚式に家族全員が泊まりがけで出掛けなければならない…そんな時は、お隣さんに糠床を混ぜてもらうようお願いして出掛けるそうです。まさに「生き物」を育てているような感覚ですね。
かつて小倉では、新しく糠床を作る時は7軒の家からわけてもらっていたとか。色々な家の味をブレンドして、そこから新たに自分の味を生み出していく。もし、家の糠味噌をダメにしてしまっても、よそのお宅の糠味噌がバックアップとなっていたのだそうです。小倉の糠味噌文化の層の厚さを感じました。
そんな小倉の人たちが大好きな「じんだ煮」。食べてみたいという方には、小倉市民の台所・旦過(たんが)市場がおすすめです。JR小倉駅から歩いて10分程(*)のところにあります。糠漬けやじんだ煮を売る店が軒を連ね、店によって色も味も様々。地元の人は、自分好みのお店でじんだ煮を買い求めています。
(*)JR小倉駅から北九州モノレールで2分、旦過駅下車徒歩2分程のアクセスもあります
投稿時間:10:00