2014年06月09日 (月)

いつでも 誰でも いらっしゃいませ! 清水寺

「京都 清水界隈」を担当した北原です。

知れば知るほど、その魅力に取りつかれてしまう清水寺。今回は、「清水寺、知ってるよ~」と知ったつもりになっている方へ、‘清水さん’の知られざるまだまだ深い魅力を余すところなくお見せする・・ことを目指しました。

私のおすすめは・・

 【朝参り】

清水寺は、京都に数ある寺の中でも、(恐らく)最も早い時間に開門します。

朝6時、開門に合わせてお参りする「朝参り」。清々しい気分でいっぱいになります。地元の人たちのラッシュは5:50頃。清水坂を上がって、次々と仁王門前に集まって来ます。

asamairi1.jpg‘朝参り’の人たちは元気いっぱい。平均年齢75歳くらいですが、(後期高齢者などと言ったら、怒られそうです・・)境内を歩くスピードは早い、早い・・。私たちクルーも必死でついていった程です。

「毎日の日課になってるので、来ない方が気持ち悪い」「友達に会うのが楽しみ」など、皆さん、この「朝参り」のお陰で、1日を元気に過ごしておられるのです。

asamairi2.jpgそして、「音羽の滝の水」。日中の長蛇の列と違い、汲み放題です。

おススメは、コーヒー、お茶、煮物・・人々の生活の中に‘お滝の水’が溶け込んでいるのです。

otowa.jpg≪音羽の滝≫

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daikotaki.jpg≪だいこ炊き≫

毎月28日は、音羽の滝にお祀りされている「不動明王」に感謝の想いを伝える「お不動さん」。清水寺の僧侶の方々、地元の方、そして観光客の方々と一緒に般若信教を唱え、手を合わせていると、「いつでも 誰でも」という清水さんの“空気”を肌で感じることが出来るはず。

ofudouinori.jpgそして、読経が終わった後は、和菓子屋の浪川さんが一生懸命作った「清水饅頭」が(タダで)お供養のお下がりとして頂けます。温かいお茶も入れて頂き、ほっこりした気分になること間違いなしです。

 

【千日詣り】

これは、番組の中には出て来なかったのですが、私が清水寺で一番好きな年中行事です。

毎年、8月のお盆に行われる「千日詣り」。1日お参りすると千日お参りするのと同じご利益があると言われています。この「千日詣り」、平安時代から続いているもので、あの紫式部や清少納言もお参りしたという記録が残っているのです。

この日は、普段は入ることの出来ない内々陣にお参りすることが出来、和ろうそくの灯りの元、何ともいえない厳かな雰囲気を味わうことが出来ます。

sennichi.jpg今年の日程は、

8月9日~16日(本堂内々陣特別拝観)9:00~16:00

内8月14・15・16は、19:00~21:30も拝観出来ます。

特におすすめは、お盆3日間の夜の拝観です。清水寺で夕涼み・・とても贅沢な時間です。

 

【大日如来】

え?ここも清水寺の一部だったの?と、御存知ない方が多い、清水寺の塔頭「大日堂」。

番組でもご紹介した、「大日如来」は、被災地を中心に1万人の人がノミを入れた特別な仏像です。

「あの仏像には、自分たち作り手と被災した人たち、みんなの想いが込められている」

この物語の主人公、中野友貴さんの言葉です。

また、清水寺の森清範貫主は、

「あの仏様は、津波で命を落とされた方々の命の結晶」ともおっしゃっておられました。

仏像は、人々の苦しみ、悲しみ、喜び・・様々な想いを受け止め、受け入れ、「仏」になっていくのだと、そのお姿で教えてくれている大日如来。その前に立つと不思議なことに、すーっと心が晴れていくような気がするのです。

是非、人知れず、お祀りされた「大日如来」、一度訪れてみて下さい。

dainichinyorai.jpg

 

京都へ来て4年。ことあるごとに清水寺にお参りしてきました。

くじけた時、落ち込んだ時・・、その度に、あの懐深い、威風堂々としたたたずまいに抱かれ、心穏やかにして頂いたものです。

清水さんは、創建の時から、「どなたでも 誰でも」受け入れてきた寺。これからも、きっと皆さんの節目節目で、‘清水さん’が支えて下さることと思います。

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kiyomizubutai.jpg

 

明日、再放送がありますので、是非ご覧下さい!

投稿時間:12:51


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