ぶらり、小豆島
「小豆島」を担当した糸瀬です。
11月22日放送の「長崎の島々」で紹介された「対馬」で幼少期を過ごし、もともと島暮らしにはなじみがある私。2年前の夏、高松局に異動になった際には、長崎県と並ぶ島を多く持つ県での新生活に、妙な縁を感じたものです。
島育ちの人間として、島の営みについてある程度想像していることはあったのですが、実際に小豆島を訪ねてみると、予想以上に豊かな産業、そして文化の多様性に驚かされました。そんな小豆島まで船で通い、去年の冬から今年の秋まで1年間かけて取材しました。そこで感じた魅力を、いくつか紹介させていただきます。
冬の午前。棚田の里、中山地区を散策すると見かけるのがこちら。
そうめんというと夏のイメージですが、一番おいしいそうめんができる時期は冬なんです。冬の澄み切った青空をバックにたなびく純白のそうめん。思わず見とれてしまう、小豆島の冬の風物詩です。
目で楽しんだ後は、舌で楽しむ。夏の冷たいそうめんもおいしいですが、冬に食べる温かい「にゅうめん」もお勧めの食べ方。島内には、一年を通してそうめんをメニューに載せているお店も多いので、小豆島を訪ねる機会があったらぜひ食べてみてください。弾力あるコシと、つややかなのどごしにきっと驚くはず!お土産にもどうそ。
小豆島というと温暖で穏やかな気候と思われる方も多いと思いますが、そんなことはありません。冬には雪も降りますし、氷点下にもなります。特に今年の冬は寒い日が続き、こんな見事なつららを見つけました!
こんなつららができるくらいですから、もちろん雪も降ります。沿岸部には積雪はありませんでしたが、山間部にある中山地区の棚田はご覧のように雪化粧。思わずパチリ。
結構、小豆島でも冬の寒さは厳しいんです。島内にある「お猿の国」では、寒い日はサルが集団でかたまる「サル団子」も見られてかわいいですよ。
そんな棚田も、夏になると一面緑のじゅうたん。風を受け、稲が美しくなびきます。
棚田にある「共同洗い場」の上を走る道路か、島四国の霊場「湯舟山」の境内からの眺めがお勧めです。
秋は一番島内が活気づく季節。稲刈りが終わると農村歌舞伎、そして太鼓祭りとイベントが目白押し。
なかでも注目が、小豆島のシンボル・オリーブ。特に、9月末~11月の収穫の時期には、「オリーブ収穫祭」と銘打って、収穫体験や試食会、料理教室など様々なイベントが行われています。
オリーブは食品の枠を飛び越え、島の重要な観光資源。島を巡るのに便利なバスはオリーブカラーですし、バス停にもオリーブのイラストがあしらわれています。オリーブ目当てで島を訪ねるなら秋がお勧めです。秋から年末までの間に訪ねると、小豆島特産の「オリーブの新漬け」も楽しめますよ。
四季を通じて見どころいっぱい、おいしいものがいっぱいの小豆島。一度訪ねて、二度、三度と訪ねるリピーターや、風土に魅せられて移住する若者も多くいます。ぜひ一度、小豆島にいらっしゃい!
投稿時間:11:36