2013年01月29日 (火)

「冬の東北」へ、ようこそ

「東北の冬」を担当した伊勢です。

まず最初に放送が遅れましたことをお詫びさせて下さい。本来12月7日に放送する予定でしたが、地震があった関係で、放送を見送らせていただきました。楽しみにされていた方も多かったと思います。申し訳ありません。

12月、東北に本格的な冬がやってきました。山形の肘折温泉では一日で1メートル20センチを超える雪が積もったそうです。昨冬、撮影をしていたときも、やはり大雪でした。今日はそんな肘折温泉の話をしたいと思います。

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春、夏、秋、と湯治客で賑わう肘折温泉。4月~11月にかけては朝市が開かれ、春は山菜、秋はキノコなど、地元で採れた旬の味覚が並び、朝の温泉街に下駄の音が響きます。そして、冬はというと、とっても静か。聞こえるのは、「ドサッ」とか、「ザーッ」とか、「ガリガリ」。雪かき・雪おろしの音です。大きな旅館の屋根に積もった雪は、地元の大工さんが雪おろしを行います。のこぎりで雪のかたまりを切り分け、安全を確認してから、通りに「ドスッ」と落とします。昔から大工さんにとって、雪おろしは冬場の貴重な仕事なのだそうです。

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そして、そんな冬だからこそありがたいのが、温泉。日が暮れると、共同浴場に地元の人たちがやってきます。驚いたのは、肘折の住人のほとんどは家にお風呂がないということ。地元の人にとって、村に三つある共同浴場は、自分の家のお風呂同然なんです。雪おろしで冷えきった体を芯まで温めてくれる温泉は、まさに「肘折の宝物」なんですね。

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番組でも触れておりますが、撮影で肘折を訪れた時は大雪による雪崩で、温泉と町とをつなぐ道路が通行止めとなりました。バスが止まって、困っている女性がいるかと思えば、学校が休みになって喜んでいる子供がいたりと、地元の人たちの反応は様々。一つ共通しているのは、どこかみんなのんびりしてるんです。雪崩なんて肘折の人にとっては日常的なことのようです。

お世話になった宿の人が言うには「冬は通のお客さんが泊まりに来るんですよ」とのこと。確かに静かにモノを考えたりするには、最高の場所かもしれません。あったかい温泉もありますし。ただ帰り際に宿の人が仰った一言も忘れられません。

「今度は春か秋に来て下さいね。」

長い、長い、冬の間、春の訪れを心待ちにしている人々。モノトーンの世界が色鮮やかに変身します。そんな「東北の春」という番組も鋭意制作中です。こちらも是非ご覧下さい。

投稿時間:11:22


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