NHK経営計画(2024-2026 年度)におけるコンテンツ戦略6つの柱について

  • 2024年度からの経営計画では、「民主主義の健全な発展」に貢献するというNHKの使命、および「情報空間の参照点」「信頼できる多元性」という2つの基軸を実現し、視聴者・国民に「公共的価値」を提供するため、コンテンツ戦略として6つの柱を掲げています。
  • 6つの柱は、以下のとおりです。
    ① デジタルと放送が連携して災害時になくてはならない命綱に
    ② “フェイク”の時代だからこそ顔の見える信頼のジャーナリズム
    ③ 民主主義の一翼を担い平和で持続可能な世界の構築に貢献
    ④ 世界で輝く良質な教育・幼児子どもコンテンツ
    ⑤ 未来を見つめ 人生を豊かにする教養・エンターテインメント
    ⑥ 幅広いジャンルと地域情報で多様性・多元性の実現
  • 「①デジタルと放送が連携して災害時になくてはならない命綱に」については、自然災害の頻発・激甚化に対し、強みや特性を生かして「命と暮らしを守る」報道を深化させることをめざし、「災害情報マップ」の展開、データジャーナリズムの進化などを具体策としています。
  • 「②“フェイク”の時代だからこそ顔の見える信頼のジャーナリズム」については、フェイクニュース・フィルターバブル等の課題に世界の報道機関などと連携して対応することをめざし、取材過程の見える報道の展開、他報道機関との連携を具体策としています。
  • 「③民主主義の一翼を担い平和で持続可能な世界の構築に貢献」については、情報空間の健全性を確保し、持続可能な社会を目指し、 世界の今を正しく理解するための情報の多様性、「安全保障」「SDGs」「脱炭素」など世界的課題の解決を実現しています。
  • 「④世界で輝く良質な教育・幼児子どもコンテンツ」については、子どもから大人まで世代に合わせた学びに役立つ教育コンテンツの開発をめざし、Eテレの今日的役割を明確化、 新キャラクターを開発しグローバル展開への挑戦を具体策としています。
  • 「⑤未来を見つめ 人生を豊かにする教養・エンターテインメント」については、放送100年を迎えたメディアとしてアーカイブスも活用して“人間の未来”を後押しすることをめざし、 大型教養ドキュメンタリーの展開、大河ドラマ「べらぼう」を軸とした日本文化の発信強化、NHKが保有する映像資産を最大限活用することを具体策としています。
  • 「⑥幅広いジャンルと地域情報で多様性・多元性の実現」については、「これぞNHK」という人気定時番組の開発をめざすとともに、ユニバーサルサービスの強化、全国ネットワークを生かした効率的で質の高いコンテンツの制作を行っています。

経営計画(2024年ー2026年度)については、こちらもご覧ください
https://www.nhk.or.jp/info/pr/plan/assets/pdf/2024-2026_keikaku.pdf