NHKが行っている技術研究・技術開発の成果はどのように生かされているのか

  • NHKは、1989年に世界で初めて実現した衛星放送、広く世界に普及したハイビジョン放送、そして2018年に開始した4K・8Kスーパーハイビジョン衛星放送など、将来の放送の姿を見据えて新しい技術を探求してきました。そうした取り組みの成果を視聴者のみなさまに還元し、安全・安心・豊かな社会の実現に貢献していくことも、公共放送・公共メディアであるNHKの大切な役割と考えています。
  • NHKは、それぞれの時代で最新の放送技術の研究、実用化、そして普及と成熟に努めてきました。
    「研究」のステップでは、NHK放送技術研究所を中心に、将来の放送・サービスとそれらを実現するシステムや機器について、視覚はもとより人間科学の領域にまで踏み込んだ研究を行っています。2018年に世界で初めて放送を開始した8Kスーパーハイビジョンの技術は、1995年にNHKが研究を始めたものです。
    研究が進んだ技術は、「実用化」に進み、研究成果を広く利活用できるよう国内外で規格化・標準化を行い、実際の設備として放送の現場に導入していきます。
    そして「普及・成熟」のステップでは、実用化した設備や技術を使って、全国の放送局で番組やニュースをつくり、視聴者のみなさまに確かな情報をお届けします。
  • NHKの放送技術は、この「研究」-「実用化」-「普及・成熟」というサイクルを一貫した体制の下で繰り返すことによって、技術革新の成果を放送の世界に取り込んできました。そして今、インターネットの浸透により、放送を取り巻く環境は大きく変化しています。そうした時代においても視聴者のみなさまにとって便利で役に立つ放送・サービスを目指しながら、豊かな放送文化の創造に貢献していきます。
  • NHKの技術に関する詳しいことは 以下をご覧ください。

    「NHKの技術の紹介」のページ https://www.nhk.or.jp/info/tech/

    NHK放送技術研究所のページ https://www.nhk.or.jp/strl/