FACES いじめをこえて 30min.
いじめを経験した人が、当時の記憶をカメラに向かって自らの言葉で語る番組です。思い出すだけで苦しくなる「あの日」の記憶…。「いじめで苦しんでいる人々の力になりたい」という強い思いで、自らの経験を語ってくださった当事者の方々は、その後どのようにして「ありのままの自分」を取り戻し、再び前を向いて自らの道を歩んでいけるようになったのでしょうか。30分に渡る渾身の独白です。
#6 歌手/役者 中村 中
初回放送日:2023年3月18日(土)Eテレ
2006年にメジャーデビュー、翌年にはNHK紅白歌合戦に出場し、現在は役者としても活躍する中村 中(なかむらあたる・37歳)。しかし、その華々しい経歴とは裏腹に、小・中学校時代に受けた壮絶ないじめから、癒えることのない傷を抱え続けてきた。セクシュアリティに対する差別的な暴言、そして身体的な暴力。力の強いものに屈してしまう自分が嫌だった。その後、夢だった音楽の世界に進んだ中村だったが、そこでもまた過酷な運命が待っていた。それでも歌い続けた中村が、今伝えたいことは?
#5 大学院生 徳永竜備
初回放送日:2022年12月18日(日)
大学院に通い、税理士を目指している徳永竜備さん(27歳)。その半生は、壮絶ないじめや貧困との闘いだった。教育の機会や温かい食事、家族との団らんなど、多くの子どもが当然のように与えられるものを欠いたまま、日々を過ごすしかなかった徳永さん。中学卒業後、故郷を去り、自分一人の力で生きようと働き始める。そして、ある時から命がけで始めたのが「勉強」だった…。なぜ彼は勉強に「救い」を見出したのか?
#4 定時制高校3年 伊勢本旺亮
放送日:2022年2月6日(日)Eテレ 語り 早見沙織
アルバイトで学費を稼ぎながら定時制高校に通う伊勢本旺亮さん(20歳)。小学2年生のころからいじめを受け、中学生のときに引きこもりになった。極度の人間不信に陥った旺亮さんは、人の善意に対して攻撃的な態度をとることすらあった。そのとき心を蝕んでいた闇とは?そしてなぜ、再び自分を受け入れ、人と関われるようになったのか?苦しみぬいた10年を振り返る。
#3 プロサッカー選手 鈴木武蔵
初回放送日:2021年12月17日(金)Eテレ 語り 前田旺志郎
ジャマイカ人を父に、日本人を母に持つ鈴木武蔵は、子どものころから、肌の色に対する差別的な言葉にさらされ続けてきた。人から傷つく言葉を言われたくない…その一心から、次第に武蔵は、怒りや悲しみなどの感情を封じるようになる。やがてサッカーの道に進み、日本代表にまで上り詰めた武蔵。しかし、再び思わぬ形での攻撃にあう。苦難の子ども時代、サッカーとの出会い…そして27歳の今、思うこととは?
#2 “ロヒンギャ系日本人” 長谷川留理華
初回放送日:2021年9月26日(日)Eテレ 語り 松井玲奈
ミャンマーの少数民族ロヒンギャとして生まれ、現在は日本国籍を取得して東京で暮らす長谷川留理華さん。来日直後に通った中学校ではクラスで唯一の外国人だった。次第に始まったのは壮絶ないじめ…。日本語もほとんど分からない中でもがき苦しんだ長谷川さんには実は「日本で生きていく以外に選択肢がない」という切実な事情があった…。母国を離れ、日本人として生きていくことを選んだ女性の秘められた個人史、30分の独白。
#1 ジャングルポケット 斉藤慎二
初回放送日:2021年2月21日(日)Eテレ 語り 野村達也
お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二は、子どものころ壮絶ないじめを受けていた。小学校から中学を卒業するまでいじめに耐え続け、一時は死まで考えたその日々…。いったい何があったのか?その後どう自分を取り戻していったのか?「今でも心の傷は消えていない」と語る斉藤が、まっすぐカメラに向かい、当時の気持ちをストレートに語る30分。