NHK杯全国中学校放送コンテスト

第36回 大会リポート

アナウンス部門・優勝

鹿児島純心女子中学校(鹿児島県)
吉峯優陽さん

最優秀賞だと聞いて、最初は信じられませんでした。県大会も2位(優秀賞)で、これまで1番に選ばれることがなかったので、本当に嬉しかったです。
上手く言えないところなどを、ペンを噛みながら何回も練習しました。ギリギリまで原稿を調整し、ずっとご指導してくださった先生や高校生の先輩方に感謝の気持ちをアナウンスを通して伝えたいという思いで全国大会用のDVD収録に臨みました。もちろん中学生最後のNコンでしたので、3年間教わったことを100%出す!気持ちで臨みました。
甲子園で司会をした先輩が、教育実習で戻ってきたということもあり、「女子校」と「甲子園」を題材にしたのですが、一見つながらない言葉をつなげたところが皆さんの心に残ったのではないかと思います。決勝大会には行けませんでしたが、県大会後に全国大会出場者と一緒に練習する機会がありました。みんなお腹から声が出ていて、聞いていて内容がスッと入る読みをしていたことが印象的でした。
今回いただいた賞は、お世話になった方々のおかげでいただいたものだと思っています。来年は、私が後輩のためになることをしていきたいです。高校でも放送を続けて、校内オーディションを突破して学校の代表として、県代表としてNコンに挑戦したいです。

朗読部門・優勝

京都市立西京高等学校附属中学校(京都府)
板垣明音さん

本当にびっくりしました。当日は会場に行けなかったのですが、家に東京へ行っていた恩師から電話がかかってきて、「最優秀賞です」と伝えていただいて知りました。ちょうど祖父母がいたので、すごくにぎやかな夕飯になりました。
並行して生徒会活動に取り組んでいたので、非常に忙しく過ごしていました。今年は全国大会出場者が5名いたので、とにかく早く録り終わらなければいけなくて。締切最終日の朝に、打ち合わせしたわけでもないのに3年生の出場者が全員放送室に来て録音しようとしていたので、「気が合うなぁ」と(笑)。
全国大会用のDVDは、「はやく完成させてほかの人にマイクをあけなきゃ」という思いで録りました。昨年は、200回以上録って、相当時間をかけたのですが、うまくいきませんでした。独りで録っていると、どうしても「録音した声」になってしまいます。そこで、録る回数を決めておいて、目をつむって、目の前にいるひとに語りかけるように録音をしました。無限に録り続けないことが大切だと思います。録音機材は学校にあるものが一番良いので、家で練習して、朝、いつもよりはやく学校に来て完成版を録音しました。
また、「表現」なので、最後は好みになるのだと思いますが、自分が一番心打たれた「伝えたい」シーンを選びました。「うまく読もう」というより、「伝えよう」と思って練習したのが良かったのかもしれません。
京都の予選では、3年間競い合ってきた他校の友人の発表を聞いて、よい緊張感をもつことができました。印象としては、自分の発表にだけ集中する人より、その場を楽しんでいる人のほうが心に訴えかけるような発表ができていたように思います。
Nコンに向けて充実した時間を過ごせました。まさに「青春」でした。楽しかったです。具体的な数字が出て採点されるわけでもないし、自分の表現が万人受けするとは限らず、苦しい思いをすることも多いと思いますが、メリハリのもてるよい機会だと思います。後輩たちには時にハングリーに、時に謙虚に、精一杯楽しんで、頑張ってほしいです。

ラジオ番組部門・優勝

坂井市立丸岡南中学校(福井県)
作品「Goo!でもGood!」
代表 柴田航輝さん、吉川優作さん

今年で2回目の全国大会でした。最優秀賞の手応えはあんまり無かったんですけど、取れて良かったです!
毎年全国大会に来て思うのは、僕らと全然違うっていうか、質が違うなっていう。みなさん「クオリティが高いな」と、自分で聞いていてそう思いました。なので、最優秀賞だって聞いた時はムッチャ驚きました。
7人の部員全員で作品に携わりました。最初はみんなで考えて台本を書いていくんですが、それがあんまりうまくいかなくて。ストーリー展開をどうするのか、意見が分かれて迷いに迷いました。先生に手直しをしていただきながら、何とかまとまって。先生や回りの人に助けてもらえたから、全国大会に進めたんだと思います。
自分の編集で番組作れるっていうことが一番楽しいので、これからも続けます!

テレビ番組部門・優勝

田川市立伊田中学校(福岡県)
作品「音魂 30000のフロイデ!!」
代表 万束裕貴さん

最優秀賞発表で学校の名前を聞いたとき、信じられませんでした!これまで予選まではいってたんですけど、決勝に残ったのは今回は初めてだったんです。
作品としてこだわったのは、1話完結で見せるのではなく、次のステップがある作品にみせたかったので、それがうまく伝わったのかなと思います。こだわった分、正直かなり苦労しました。だいたい5月の中間くらいから合唱の練習を始めて、ドイツ語の歌詞だったので1から覚えて、6月の団結式に取り組むという感じだったので。そこからすごく、大変でしたね。
部員は6人なのですが、6人全員で取り組みました。途中もめることもなく、全国大会で賞を取るんだと気持ちを一つにして頑張りました。この時の思いを次の世代の部員に引き継いでもらい、できれば優勝してほしいなって思います。