私はもともと創作をしていたのですが、高校生になり映像制作部に入って、Nコンなどのコンテストに作品を出していくにつれて、よりよい作品を作るためには仲間との協力が不可欠であると感じるようになりました。チーム全員が満足する作品を作る、というのは私にとって簡単なことではなく、実現させるのには三年もかかってしまいました。だけど、この三年間は多くの創作のヒントを与えてもらった貴重な時間で、何ものにも代え難い思い出です。

私が作品制作の中で心がけていたことは、登場人物の感情です。したいけど、できない、聞いてほしいけど、聞いてほしくない。矛盾をはらんだ感情に共感できるのが人間の素敵なところだと思っているので、そこを刺激できるような台本・カメラワークを作るようにしています。「聞いて。」は、言いたくても言えない気持ちを音や映像で工夫して表しました。これからＮコンに臨む高校生には、ぜひ一度私たちの作品を見て、聞いて、感じてほしいです。応援しています。