全国高校放送コンテスト優勝者からのエール

第68回 NHK杯全国高校放送コンテスト
テレビドキュメント部門 優勝者

浜松市立高等学校 吉川恵さん 「部活動のすゝめ」制作

68回大会「テレビドキュメント部門」優勝作品を制作した、浜松市立高校出身の吉川恵です。

校内表彰式後(写真中央で優勝カップを持つ吉川さん)

私たちのチームの目標は、高校生だからこそ作れる新しい部活動に注目した番組を制作することでした。そのため、生徒や先生方の現場の声を大切にしながら、部活動の現状を具体的に示す資料などを多く取り入れました。

しかし、私たちが良かれと思って取り入れたインタビューが、逆に見る人を混乱させるなど、作り手と受け手の間のギャップを痛感しました。そこで私たちは、山場を変更するなど、番組の構成をがらっと変えることに決めました。最初は不安でしたが、そのおかげでよりテーマが明確で伝わりやすい番組になりました。

編集中の吉川さん

「こういう番組にしたい!」「こういう言葉を使いたい!」という作り手のこだわりも大切ですが、それに囚われすぎず、インタビューで実際に得られた言葉や、他のチームの部員、先生方などからの客観的な意見をもとに、内容の無駄をそぎ落とし、時には構成を大胆に変更する勇気と柔軟性も必要なのだと学びました。

また、番組制作は、一人で行えば思い通りの作品が作れますが、良い作品を作るためには仲間との協力が不可欠です。番組制作が自分にとって楽しいものであり続けるためにも、仲間を信じて仕事を分け合い、助け合うことを忘れないでください。思うように制作が進まず、焦ったり、行き詰って投げ出したくなったりすることもありますが、仲間と共に一つのものを作り上げるという経験は、自分の自信となり、一生の思い出になります。
皆さんの活躍を心より応援しています!

県大会優勝時、部員全員で(写真前列左から3番目が吉川さん)