階段に座る
たまらずついた ため息を
風は どこかへ運んでくれる
ひっそりこぼれた 涙を
風は そっと乾かしてくれる

さあ

立ち上がった 私は
少し強い風を 全身で受け止める
スカートが激しくなびく
気持ちいい‼

そろそろ行こう

朗読

太田おおた 優育ひなり

愛知県 16歳 
肢体不自由

ひどく懐かしいあの場所は時々思い出すと戻りたくなるけど、
今はもう教室から逃げていた自分とは違うからがんばるしかない。風にあたって休憩すれば元気になれる。
忙しくてそんなよゆうなくても、ふわっと少しあたる時間が気分転換になって好きだ。
今回の詩は風で思い浮かんだ思い出の場所について書いた。