なんだか ごめんなさい

急いでる朝 十字路には
長い長い列の集団登校のこどもたち
渡りたい 渡れない
『早く行ってくれないかな』なんて眼をする私
そこに見知らぬ男の子が顔をこっちに向けて
「おはようございます!」
なんだか ごめんなさいって思った朝の出来事

朗読

延藤えんどう 奈々恵ななえ

東京都 37歳 
精神障害

企業の特例子会社に就職をして12月で丸4年、ハート展への応募は3度目になり、
今回初めて入選することができてとても嬉しいです。毎日楽しく働いており、
朝の出社時の余裕のない気持ちを詩にして少し恥ずかしいのですが、
小さな男の子は私に、挨拶の持つパワーと、大切さを改めて考えさせてくれました。